可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

展覧会『ポーラ ミュージアム アネックス展2021―自動と構成―』

展覧会『ポーラ ミュージアム アネックス展2021―自動と構成―』を鑑賞しての備忘録ポーラ ミュージアム アネックスにて、2021年3月18日~4月18日。 「ポーラ ミュージアム アネックス展」は、公益財団法人ポーラ美術振興財団の「若手芸術家の在外研修に対する…

映画『JUNK HEAD』

映画『JUNK HEAD』を鑑賞しての備忘録2017年製作の日本映画。99分。監督・原案・撮影・編集は、堀貴秀。 遺伝子操作により半永久的な寿命を手に入れた人類は、その代償として生殖能力を失った。疫病の猖獗により人口の30%を失った人類は、生殖能力の復活を期…

展覧会『VOCA展2021 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―』

展覧会『VOCA展2021 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―』を鑑賞しての備忘録上野の森美術館にて、2021年3月12日~30日。 美術館学芸員らに推薦された40歳以下の作家30名による平面作品の新作を展観。 神山亮子推薦作家・榎倉冴香の《東京ガールフレンズ …

映画『ノマドランド』

映画『ノマドランド』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ映画。108分。監督・脚本・編集は、クロエ・ジャオ(Chloé Zhao)。原作は、ジェシカ・ブルーダー(Jessica Bruder)の『ノマド: 漂流する高齢労働者たち(Nomadland: Surviving America in the Twent…

展覧会 齋藤礼奈個展

展覧会『齋藤礼奈個展』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME1-14casにて、2021年3月17日~29日。 板、キャンバス、段ボールなどに描かれたペインティング作品18点で構成される、齋藤礼奈の個展。 会場に入って左手の壁に、段ボールに描かれた作品がある。絵画の支持…

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』

映画『テスラ エジソンが恐れた天才』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ映画。103分。監督・脚本は、マイケル・アルメレイダ(Michael Almereyda)。撮影は、ショーン・プライス・ウィリアムズ(Sean Price Williams)。編集は、キャスリン・J・シューベル…

展覧会『電線絵画展 小林清親から山口晃まで』

展覧会『電線絵画展 小林清親から山口晃まで』を鑑賞しての備忘録練馬区立美術館にて、2021年2月28日~4月18日。※一部作品の入れ替えあり。 電線、電柱をモティーフとした絵画を特集した展覧会(企画:加藤陽介)。 プロローグと12章とで構成。3階の展示室3…

展覧会 川内倫子個展『M/E』

展覧会『川内倫子展「M/E」』を鑑賞しての備忘録日本橋三越本店本館6階コンテンポラリーギャラリーにて、2021年3月17日~29日。 「M/E」シリーズからの9点と、「Halo」シリーズからの10点から構成される川内倫子の写真展。「M/E」シリーズの約2分半の映像作…

展覧会『20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?』

展覧会『20世紀のポスター[図像と文字の風景]―ビジュアルコミュニケーションは可能か?』を鑑賞しての備忘録東京都庭園美術館にて、2021年1月30日~4月11日。 字体の角に飾りがなく、線の太さが一定である「サンセリフ」の書体と、幾何学的図像とを調和す…

映画『ミナリ』

映画『ミナリ』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ映画。115分。監督・脚本は、リー・アイザック・チョン(Lee Isaac Chung)。撮影は、ラクラン・ミルン(Lachlan Milne)。編集は、ハリー・ユーン(Harry Yoon)。原題は、"Minari"。 1980年代のアメリカ。1…

展覧会『海を渡った古伊万里―ウィーン、ロースドルフ城の悲劇―』

展覧会『海を渡った古伊万里―ウィーン、ロースドルフ城の悲劇―』を鑑賞しての備忘録大倉集古館にて、2020年11月3日~2021年3月21日。※当初会期を変更。 ウィーン近郊のロースドルフ城の城主ピアッティ家の陶磁器コレクションは、1945年にソ連軍兵士によって…

映画『ワン・モア・ライフ!』

映画『ワン・モア・ライフ!』を鑑賞しての備忘録2019年製作のイタリア映画。94分。監督・脚本は、ダニエレ・ルケッティ(Daniele Luchetti)。撮影は、トンマーゾ・フィオリーリ(Tommaso Fiorilli)。編集は、クラウディオ・ディ・マウロ(Claudio Di Mauro)。…

展覧会 大庭大介個展『絵画―現象の深度』

展覧会『大庭大介「絵画―現象の深度」』を鑑賞しての備忘録SCAI THE BATHHOUSEにて、2021年3月9日~4月3日。 大庭大介の絵画展。 《M》は正方形の画面が金色に塗られた作品。画面に内接するように円が表されている。画面(正方形)の右上と左下とを結ぶ直線…

展覧会 柳幸典個展『Wandering Position 1988-2021』

展覧会『柳幸典個展「Wandering Position 1988-2021」』を鑑賞しての備忘録ANOMALYにて、2021年3月6日~4月3日。 「Wandering Position」シリーズと「アントファーム」シリーズを展観する柳幸典の個展。大きい方の展示室では「Wandering Position」シリー…

展覧会『4の気配 武蔵野美術大学日本画学科研究室スタッフ研究発表』

展覧会『春立つ―大学日本画展@UNPEL Ⅱ「4の気配 武蔵野美術大学日本画学科研究室スタッフ研究発表」』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2021年2月28日~3月14日。 武蔵野美術大学日本画学科研究室スタッフを務める秋葉麻由子、川名晴郎、城月、手嶋遥の…

展覧会『停滞フィールド 2020→2021』

展覧会『停滞フィールド 2020→2021』を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2021年2月20日~3月21日。 トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)のプログラムに参加経験のある作家を中心に紹介する展覧会シリーズ「ACT(Artists Contempor…

展覧会『香りの器 高砂コレクション展』

展覧会『香りの器 高砂コレクション展』を鑑賞しての備忘録パナソニック汐留美術館にて、2021年1月9日~3月21日。 高砂香料工業株式会社のコレクション「高砂コレクション」を通して、主にヨーロッパと日本の香りの文化史を辿る企画。 「第Ⅰ章:異国の香り」…

展覧会 奥田文子個展

展覧会『奥田文子展』を鑑賞しての備忘録GALLERY MoMo 両国にて、2021年2月27日~3月27日。 身近な風景に「人物」を描き添えた絵画12点で構成される、奥田文子の個展。 ある作品には、真砂土など土による舗装ががされているのか、白っぽい地面が低い位置から…

展覧会 内藤京平個展『ドローイング』

展覧会 内藤京平個展『ドローイング』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2021年2月27日~3月14日。 鉛筆で写実的に表した顔にペンで身体の輪郭を添えた肖像画のシリーズ13点を紹介する内藤京平の個展。作り込んだ顔の表情に対して、単純な線による裸…

映画『ベイビーティース』

映画『ベイビーティース』を鑑賞しての備忘録2019年製作のオーストラリア映画。117分。監督は、シャノン・マーフィ(Shannon Murphy)。原作は、リタ・カルニェイ(Rita Kalnejais)の戯曲『ベイビーティース(Babyteeth)』。脚本は、リタ・カルニェイ(Rita Kalne…

展覧会 伊藤安鐘個展『眼開きて尚、現を見ず』

展覧会『伊藤安鐘展「眼(まなこ)開きて尚、現(うつつ)を見ず」』を鑑賞しての備忘録ガーディアン・ガーデンにて、2021年3月2日~27日。 第22回写真「1_WALL」でグランプリを受賞した伊藤安鐘の個展。 順路に逆行する形になるが、入り口から時計回りに進…

展覧会『複製芸術家 小村雪岱―装幀と挿絵に見る二つの精華―』

展覧会『複製芸術家 小村雪岱―装幀と挿絵に見る二つの精華―』を鑑賞しての備忘録千代田区立日比谷図書文化館にて、2021年1月22日~3月23日。 小村雪岱の装幀や挿絵の仕事を紹介する企画。 冒頭には、泉鏡花の書籍23点を中心とした「鏡花本」コーナーが設けら…

展覧会『前田利為 春雨に真珠をみた人』

展覧会『前田利為 春雨に真珠をみた人―前田家の近代美術コレクション―』を鑑賞しての備忘録目黒区美術館にて、2021年2月13日~3月21日。 「加賀は天下の書府」と表されるほど文化を奨励した「松雲公」こと加賀前田家5代当主・綱紀(1643-1724)に倣い、1926年…

展覧会『小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンへ』(前期)

展覧会『小村雪岱スタイル 江戸の粋から東京モダンへ』(前期)を鑑賞しての備忘録三井記念美術館にて、2021年2月26日~3月14日。※一部展示替えを行った後、2021年3月16日~4月18日で後期を開催予定。 小村雪岱(1887-1940)の作品を中心に、影響関係のある江…

映画『ある人質 生還までの398日』

映画『ある人質 生還までの398日』を鑑賞しての備忘録2019年製作のデンマーク・スウェーデン・ノルウェー合作映画。138分。監督は、ニールス・アルデン・オプレブ(Niels Arden Oplev)。原作は、プク・ダムスゴー(Puk Damsgårds)の『ISの人質 13カ月の拘束、…

展覧会 飯嶋桃代個展『Recovery room ましましいねつるかも』

展覧会『飯嶋桃代展「Recovery room ましましいねつるかも」』を鑑賞しての備忘録ギャルリー東京ユマニテにて、2021年2月8日~27日。 病からの治癒をテーマにしたインスタレーション《Recovery room》を紹介する飯嶋桃代の個展。 会場の床には、淡いライムグ…

展覧会『石岡瑛子 グラフィックデザインはサバイブできるか』(後期:グラフィック・アート)

展覧会『ギンザ・グラフィック・ギャラリー第381回企画展 グラフィックデザインはサバイブできるか』(後期:グラフィック・アート)を鑑賞しての備忘録ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて、2021年2月3日~3月19日。 アートディレクター石岡瑛子(1938-201…

展覧会『外方(そっぽう) 多摩美術大学日本画専攻卒業生選抜展』

展覧会『春立つ―大学日本画展@UNPEL Ⅰ「外方(そっぽう) 多摩美術大学日本画専攻卒業生選抜展」』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2021年2月7日~23日。 多摩美術大学日本画専攻を卒業した4人の作家(小瀬真由子・小林明日香・判治郁奈・古木園子)を…