可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2021-08-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『オールド』

映画『オールド』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。108分。監督・脚本は、M・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)。原作は、ピエール=オスカル・レヴィ(Pierre Oscar Lévy)作・フレデリック・ペータース(Frederik Peeters)画のグラフィック…

展覧会『ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて』

展覧会『ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて』を鑑賞しての備忘録東京都庭園美術館にて、2021年6月26日~9月5日。 ルネ・ラリック(1860-1945)の宝飾品やガラス工芸品を展観。「イントロダクション:ルネラリックと朝香宮邸」(本…

展覧会 花沢忍個展『あふれる』

展覧会『花沢忍「あふれる」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2021年8月21日~9月5日。 花沢忍の絵画12点を展観。 《満ちる》(2021)は、灰色の画面の中央に、黄や橙の花々を抱える人物を配した作品。花の咲き誇る庭の囲いのように大きく表わされ…

映画『うみべの女の子』

映画『うみべの女の子』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。107分。監督・編集は、ウエダアツシ。原作は、浅野いにおの漫画『うみべの女の子』。脚本は、ウエダアツシと平谷悦郎。撮影は、大森洋介。 これと言った特色の無い海辺の町。夏でも人のあま…

展覧会『第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界』

展覧会『第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界』を鑑賞しての備忘録資生堂ギャラリーにて、2021年6月5日~8月29日。 戦後、資生堂ギャラリーの再開に際して誕生したグループ展「椿会」。今年から2023年までの3年間に渡り「第八次椿会」に参加する杉…

映画『フリー・ガイ』

映画『フリー・ガイ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。115分。監督は、ショーン・レビ(Shawn Levy)。原案が、マット・リーバーマン(Matt Lieberman)。脚本は、マット・リーバーマン(Matt Lieberman)とザック・ペン(Zak Penn)。撮影は、ジョージ…

映画『ドライブ・マイ・カー』

映画『ドライブ・マイ・カー』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。179分。監督は、濱口竜介。原作は、村上春樹の小説「ドライブ・マイ・カー」。脚本は、濱口竜介と大江崇允。撮影は、四宮秀俊。編集は、山崎梓。 わずかに明るくなった空の下で、街が…

展覧会 藤原康博個展『記憶の肌ざわり』

展覧会『藤原康博展「記憶の肌ざわり」』を鑑賞しての備忘録日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーにて、2021年8月18日~30日。 《逢魔が時》、《鎮守の杜》、《shed》、《sleepwalking》など青の濃淡で表現した「風景画」(油彩・キャンヴァス)のシリ…

展覧会 羽藤ゆうゆ個展『祈る場所』

展覧会『羽藤ゆうゆ「祈る場所」』を鑑賞しての備忘録Gallery美の舎にて、2021年8月17日~22日。 絵画と陶器とを中心とした、羽藤ゆうゆの個展。 白とオレンジの2種類の花が、茎の部分を透明のテープで留められて、白い壁面に間隔を開けて不規則に飾られてい…

映画『Summer of 85』

映画『Summer of 85』を鑑賞しての備忘録2020年製作のフランス映画。100分。監督・脚本は、フランソワ・オゾン(François Ozon)。原作は、エイダン・チェンバーズ(Aidan Chambers)の小説『おれの墓で踊れ(Dance on My Grave)』。撮影は、イシャーム・アラウィ…

展覧会『ボイス+パレルモ』

展覧会『ボイス+パレルモ』を鑑賞しての備忘録埼玉県立近代美術館にて、2021年7月10日~9月5日。 ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)と、彼の教え子の1人であるブリンキー・パレルモ(1943-1977)とを取り上げる企画。 「ヨーゼフ・ボイス:拡張する彫刻」、「パレ…

展覧会『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』

展覧会『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』を鑑賞しての備忘録パナソニック汐留美術館にて、2021年7月3日~9月20日。 フィンランド出身の建築家エリエル・サーリネン(1873-1950)について、パリ万国博覧会フィンランド館(1900)での華々しいデビューか…

展覧会『悉皆-風の時代の継承者たち-』

展覧会『悉皆-風の時代の継承者たち-』を鑑賞しての備忘録日本橋高島屋S.C.本館6階美術画廊にて、2021年8月4日~17日。 美術品コレクションをはじめ、髙島屋にまつわる物事物事をモティーフとした作品の制作依頼を引き受けた29名の作家の作品を展観する、…

映画『レリック-遺物-』

映画『レリック-遺物-』を鑑賞しての備忘録2020年製作のオーストラリア・アメリカ合作映画。89分。監督は、ナタリー・エリカ・ジェームズ(Natalie Erika James)。脚本は、ナタリー・エリカ・ジェームズ(Natalie Erika James)とクリスチャン・ホワイト(Chri…

展覧会 加藤翼個展『縄張りと島』

展覧会『加藤翼 縄張りと島』を鑑賞しての備忘録東京オペラシティ アートギャラリーにて、 2021年7月17日~9月20日。 加藤翼の個展。1人では決して動かすことのできない構造物にロープを結びつけて引き倒したり、引き起こしたりというプロジェクトを起ち上げ…

映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』

映画『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。132分。監督・脚本は、ジェームズ・ガン(James Gunn)。撮影は、ヘンリー・バーマン(Henry Braham)。編集は、フレッド・ラスキン(Fred Raskin)とクリスチャン…

映画『子供はわかってあげない』

映画『子供はわかってあげない』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。138分。監督は、沖田修一。原作は、田島列島の漫画『子供はわかってあげない』。脚本は、ふじきみつ彦と沖田修一。撮影は、芦澤明子。編集は、佐藤崇。 時折列車が轟音を立てて通る…

展覧会 玉山拓郎個展『Anything will slip off/If cut diagonally』

展覧会『玉山拓郎個展「Anything will slip off/If cut diagonally」』を鑑賞しての備忘録ANOMALYにて、2021年7月17日~8月14日。 大小2つの展示空間を用いた玉山拓郎の個展。とりわけ大きい方の展示室は、SF映画のような音響に包まれる照度を下げた空間全…

映画『少年の君』

映画『少年の君』を鑑賞しての備忘録2019年製作の中国・香港合作映画。135分。監督は、デレク・ツァン(曾国祥)原作は、玖月晞の小説『少年的你,如此美丽』。脚本は、ラム・ウィンサム(林咏琛)、リー・ユアン(李媛)、シュー・イーメン(许伊萌)。撮影は、ユー…

展覧会 飯田美穂個展『1QQ1/本をよむ絵、しるしを所有するもの』

展覧会『飯田美穂個展「1QQ1/本をよむ絵、しるしを所有するもの」』を鑑賞しての備忘録銀座蔦屋書店〔アートウォール・ギャラリー〕にて、2021年8月7日~27日。 読書をテーマとした作品を中心に、名画に対するオマージュとして制作された絵画25点から成る、…

映画『イン・ザ・ハイツ』

映画『イン・ザ・ハイツ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。143分。監督は、ジョン・M・チュウ(Jon M. Chu)。原作は、リン=マニュエル・ミランダ(Lin-Manuel Miranda)のミュージカル"In the Heights"。脚本は、キアラ・アレグリア・ヒューディ…

展覧会 衣真一郎個展『山と道』

展覧会『新世代への視点2021 衣真一郎展「山と道」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2021年7月26日~8月7日。 絵画12点で構成される衣真一郎の個展。 縦長の画面(910mm×727mm)の《道》(2019-2020)は、鳥瞰図のような作品。緑の広がる風景を道が左半分と右上…

映画『明日に向かって笑え!』

映画『明日に向かって笑え!』を鑑賞しての備忘録2019年製作のアルゼンチン映画。116分。監督は、セバスティアン・ボレンステイン(Sebastián Borensztein)。原作は、エドゥアルド・サチェリ(Eduardo Sacheri)の小説"La noche de la Usina"。脚本は、セバステ…

映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』

映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ映画。113分。監督・脚本は、エメラルド・フェネル(Emerald Fennell)。撮影は、ベンジャミン・クラカン(Benjamin Kračun)。編集は、フレデリック・トラバル(Frédéric Thoraval…

映画『アウシュヴィッツ・レポート』

映画『アウシュヴィッツ・レポート』を鑑賞しての備忘録2020年製作のスロバキア・チェコ・ドイツ合作映画。94分。監督は、ペテル・ベビヤク(Peter Bebjak)。脚本は、ヨゼフ・パシュテーカ(Jozef Paštéka)、トマーシュ・ボムビク(Tomáš Bombík)、ペテル・ベビ…

映画『竜とそばかすの姫』

映画『竜とそばかすの姫』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本のアニメーション映画。121分。監督・原作・脚本は、細田守。作画監督は、青山浩行。CG作画監督は、山下高明。美術監督は、池信孝。撮影監督は、李周美・上遠野学・町田啓。編集は、西山茂。 シ…

映画『返校 言葉が消えた日』

映画『返校 言葉が消えた日』を鑑賞しての備忘録2019年製作の台湾映画。103分。監督・脚本は、ジョン・スー(徐漢強)。撮影は、チョウ・イーシェン(周宜賢)。編集は、ジエ・モンルー(解孟儒)。原題は、"返校"。英題は、"Detention"。 1962年の中華民国。共産…