可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』

映画『ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。126分。監督は、サム・ライミ(Sam Raimi)。脚本は、マイケル・ウォルドロン(Michael Waldron)。撮影は、ジョン・マシソンJohn Mathieson。美術は…

展覧会 多田恋一朗個展『彼岸に咲いてたゼラニウム』

展覧会『多田恋一朗個展「彼岸に咲いてたゼラニウム」』を鑑賞しての備忘録TAKU SOMETANI GALLERYにて、2022年5月7日~29日。 丸みのある大きな眼が特徴的な女性の顔を画面一杯に描いた「君」シリーズ7点、角材に単色で着彩した「ゾンビ」シリーズ5点を中心…

本 サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ』

J.D.サリンジャー『キャッチャー・イン・ザ・ライ〔ペーパーバック・エディション〕』白水社(2006)を読了しての備忘録J.D. Salinger, 1951, "The Catcher in the Rye"村上春樹訳 ホールデン・コールフィールドが、ペンシルヴェニア州エイジャーズタウンにあ…

展覧会 笠井美香個展『風景の風景のうえの風景』

展覧会『笠井美香「風景の風景のうえの風景」』を鑑賞しての備忘録児玉画廊にて、2022年4月16日~5月28日。 着彩した紙片を重ねた作品と、壁面を写真で埋め尽くした作品から成る、笠井美香の個展。作品はいずれも無題。 展示の柱は、紙製のパッケージ(箱)…

展覧会 中野由紀子個展『障子、明け方か夕方か』

展覧会『中野由紀子「障子、明け方か夕方か」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2022年5月22日~58日。 28点の絵画で構成される、中野由紀子の個展。 《窓際と植物、カーテン》(1620mm×1920mm)は、白っぽい画面の中央上部に描かれたヒヤシンス(薄花色)のハ…

映画『生きててよかった』

映画『生きててよかった』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。119分。監督・脚本は、鈴木太一。アクション監督は、園村健介。撮影は、高木風太。照明は、秋山恵二郎。録音は、岡本立洋。美術・装飾は、中澤正英。スタイリストは、田口慧。ヘアメイクは…

展覧会 髙柳恵里個展『比較、区別、類似点』

展覧会『αMプロジェクト2022 判断の尺度 vol.1 髙柳恵里「比較、区別、類似点」』を鑑賞しての備忘録gallery αMにて、2022年4月16日~6月10日。 千葉真智子のキュレーションによる「判断の尺度」をテーマに行なわれる展覧会シリーズの第1回。髙柳恵里の作品1…

展覧会 鈴木明日香個展

展覧会『鈴木明日香個展』不忍画廊にて、2022年5月13日~28日。 鈴木明日香の絵画展。 《エアリアル》(2015)は、縦50cm×横150cmのパネルを横に4枚繋ぎ、幅が6mに達する画面を持つ。横に伸びる画面自体特異であるが、それ以上に作品をユニークなものにしてい…

映画『シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声』

映画『シング・ア・ソング! 笑顔を咲かす歌声』を鑑賞しての備忘録2019年製作のイギリス映画。112分。監督は、ピーター・カッタネオ(Peter Cattaneo)。脚本は、レイチェル・タナード(Rachel Tunnard)とロザンヌ・フリン(Rosanne Flynn)。撮影は、ヒューバー…

展覧会 石井海音個展『warp』

展覧会『石井海音個展「warp」』を鑑賞しての備忘録biscuit galleryにて、2022年5月5日~22日。 29点の絵画で構成される、石井海音の個展。 《My ghost walking》(1167mm×803mm)は、奥と左右に木製の(あるいは木目のプリントされた)扉のある住宅の廊下で、…

展覧会『ボテロ展 ふくよかな魔法』

展覧会『ボテロ展 ふくよかな魔法』を鑑賞しての備忘録Bunkamura ザ・ミュージアムにて、2022年4月29日~7月3日。 対象をふくよかに表現するスタイルで著名なフェルナンド・ボテロ(1932-)の個展。「第1章:初期作品」(4点)、「第2章:静物」(10点)、「第3章:…

映画『夜を走る』

映画『夜を走る』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。125分。監督・脚本は、佐向大。撮影は、渡邉寿岳。照明は、水瀬貴寛。音響は、弥栄裕樹。衣装は、今野亜季。メイクは、今野亜季。編集は、脇本一美。音楽は、のびたけお。 洗車機のブラシが回転し…

展覧会 熊谷亜莉沙個展『私はお前に生まれたかった』

展覧会『熊谷亜莉沙「私はお前に生まれたかった」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー小柳にて、2022年4月16日~6月25日。 9点の絵画とそれぞれに付された文章から成る、熊谷亜莉沙の個展。 《You or I》(1950mm×970mm)は、暗闇の中に浮かび上がる、頭部の欠けた…

展覧会 流麻二果個展『その光に色を見る』

展覧会『流麻二果「その光に色を見る」』を鑑賞しての備忘録ポーラ ミュージアム アネックスにて、2022年4月22日~5月29日。 絵画14件32点(うち《Square》は273mm×273mmの18枚組、《色の跡:松林雪貞「雪貞画譜」》は211mm×333mmの2枚組)で構成される、流…

映画『流浪の月』

映画『流浪の月』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。150分。監督・脚本は、李相日。原作は、凪良ゆうの小説『流浪の月』。撮影監督は、ホン・ギョンピョ。照明は、中村裕樹。美術は、種田陽平と北川深幸。装飾は、西尾共未と高畠一郎。衣装デザインは…

展覧会『不透明な視界 Invisible wall』

展覧会『第10回大学日本画展 名古屋芸術大学 日本画コース二人展「不透明な視界 Invisible wall」』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2022年4月29日~5月15日。 磯部絢子6点、福本百恵5点、計11点の日本画で構成される二人展。両者の大画面作品の黒と赤…

展覧会『BankART Under 35 2022 第1期』(ユ・ソラ個展)

展覧会『BankART Under 35 2022 第1期』(ユ・ソラ個展)を鑑賞しての備忘録BankART KAIKOにて、2022年4月28日~5月15日。 「BankART Under 35」は、2008年にスタートした、35歳以下の作家を個展形式で紹介するシリーズ企画。今年は4期にわたり8名の作家を紹…

映画『マイスモールランド』

映画『マイスモールランド』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本・フランス合作映画。114分。監督・脚本は、川和田恵真。撮影は、四宮秀俊。照明は、秋山恵二郎。音響は、弥栄裕樹。美術は、徐賢先。装飾は、福岡淳太郎。衣装は、馬場恭子と中村祐実。ヘアメ…

映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』

映画『マイ・ニューヨーク・ダイアリー』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアイルランド・カナダ合作映画。101分。監督・脚本は、フィリップ・ファラルドー(Philippe Falardeau)。原作は、ジョアンナ・ラコフ(Joanna Rakoff)の回顧録『サリンジャーと過ごした…

映画『死刑にいたる病』

映画『死刑にいたる病』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。128分。監督は、白石和彌。原作は、櫛木理宇の小説『死刑にいたる病』。脚本は、高田亮。撮影は、池田直矢。照明は、舘野秀樹。録音は、浦田和治。美術は、今村力と新田隆之。装飾は、多田明…

展覧会『草を食む』

展覧会『草を食む』を鑑賞しての備忘録アキバタマビ21にて、2022年4月10日~5月14日。 木村瞳(月光浴をテーマにした写真と映像など)、酒井みのり(7着の赤いスカートを描いた絵画やチョコレートを模した陶器など)、畠山美樹(サイアノタイプを用いた写真…

展覧会『扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022』

展覧会『開館40周年記念展 扉は開いているか―美術館とコレクション 1982-2022』を鑑賞しての備忘録埼玉県立近代美術館にて、2022年2月5日~5月15日。 埼玉県立近代美術館40年の歩みを、主要なコレクション、建築、代表的な展覧会を軸に振り返る企画。「近代…

展覧会 角文平個展『宇宙の箱舟』

展覧会『角文平「宇宙の箱舟」』を鑑賞しての備忘録渋谷ヒカリエ 8/ CUBEにて、2022年4月22日~5月8日。 人工衛星のような、宇宙に浮かぶ分譲住宅「Space House」シリーズを紹介する空間、立方格子に様々な戸建て住宅を配した《1戸建てマンション》とクライ…

展覧会 早川桃代個展『I Like You』

展覧会 早川桃代個展『I Like You』を鑑賞しての備忘録金柑画廊にて、2022年4月16日~5月8日。 主に鉛筆と色鉛筆で描いた絵画24点を中心とする、早川桃代の個展。 出展作品中最大の作品《花も団子も》(728mm×1030mm)には、花を銜えた亀の甲羅にリンゴが2個積…

展覧会『浜口陽三、ブルーノ・マトン展―ひとつ先の扉』

展覧会『浜口陽三、ブルーノ・マトン展―ひとつ先の扉』を鑑賞しての備忘録ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションにて、2022年1月15日~5月8日。※当初会期4月3日までを延長。 浜口陽三の銅版画(主にメゾチントとカラーメゾチント)20点(全て1階に展示)ととも…

映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』

映画『見えるもの、その先に ヒルマ・アフ・クリントの世界』を鑑賞しての備忘録2019年製作のドイツ映画。94分.監督は、ハリナ・ディルシュカ(Halina Dyrschka)。撮影は、アリシア・パウ(Luana Knipfer)とルアーナ・ニッファー(Luana Knipfer) 。美術は、ス…

展覧会 久保田智広個展『eat ro ekyu』

展覧会『久保田智広個展「eat ro ekyu」』を鑑賞しての備忘録EUKARYOTEにて、2022年4月15日~5月1日。 作品や什器などの配置を変えたギャラリー自体を提示する、久保田智広の個展。意味のとれない展覧会タイトルは、ギャラリーの名称"EUKARYOTE"の文字を並び…