可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

展覧会 柘植萌華個展『lag』

展覧会『柘植萌華「lag」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2022年6月22日~7月9日。 柘植萌華の絵画12点を展観。 《風景(2022-03)》(1622mm×1303mm)は、一面の曇り空が表わされた画面の中段右手と上段中央に断片的に見える虹を描いた作品。これと…

映画『神は見返りを求める』

映画『神は見返りを求める』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。105分。監督・脚本は、𠮷田恵輔。撮影は、志田貴之。照明は、疋田淳。録音は、鈴木健太郎。美術は、中川理仁。装飾は、畠山和久。編集は、田巻源太。衣装は、松本紗矢子。ヘアメイクは、…

展覧会 和田礼治郎個展『Market and Thieves in a Cloister』

展覧会『和田礼治郎「Market and Thieves in a Cloister」』を鑑賞しての備忘録SCAI THE BATHHOUSEにて、2022年5月31日~7月9日。 和田礼治郎の個展。 展示タイトル「Market and Thieves in a Cloister」は「ある修道院における市場と泥棒たち」と訳せる。同…

展覧会 竹村京・鬼頭健吾二人展『色と感情』

展覧会『竹村京・鬼頭健吾「色と感情」』を鑑賞しての備忘録ポーラ ミュージアム アネックスにて、2022年6月17日~7月24日。 竹村京による刺繍を用いた作品7点、鬼頭健吾による円形画面の絵画4点と骨格標本を用いたインスタレーション、及び両作家の共同制作…

映画『ザ・ロストシティ』

映画『ザ・ロストシティ』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。112分。監督は、アダム・ニー(Adam Nee)とアーロン・ニー(Aaron Nee)。原案は、セス・ゴードン(Seth Gordon)。脚本は、オーレン・ウジエル(Oren Uziel)、デイナ・フォックス(Dana Fox)…

映画『ベイビー・ブローカー』

映画『ベイビー・ブローカー』を鑑賞しての備忘録2022年製作の韓国映画。130分。監督・脚本・編集は、是枝裕和(고레에다 히로카즈)。撮影は、ホン・ギョンピョ(홍경표)。美術は、イ・モグォン(이목원)。衣装は、チェ・セヨン(최세연)。音楽は、チョン・ジェ…

展覧会 坪山小百合個展『呼吸のアウトライン』

展覧会『坪山小百合「呼吸のアウトライン」』を鑑賞しての備忘録TAKU SOMETANI GALLERYにて、2022年6月10日~26日。 呼吸をテーマとした絵画21点を展観する、坪山小百合の個展。 《Breathing outline》(1300mm×1940mm)には、茶でまとめられた色彩で、左右に…

展覧会 木下理子個展『Human Humor』

展覧会『木下理子「Human Humor」』を鑑賞しての備忘録児玉画廊にて、2022年6月4日~7月9日。 木下理子の個展。 展示の冒頭には2点の"atlas"を冠した作品が掲げられている。1点は縦に3本・横に2本の針金を骨組みとして黄色のネットに取り付け、その表面全体…

映画『PLAN 75』

映画『PLAN 75』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本・フランス・フィリピン・カタール合作映画。112分。監督・脚本は、早川千絵。脚本協力は、ジェイソン・グレイ(Jason Gray)。撮影は、浦田秀穂。照明は、常谷良男。録音は、臼井勝。美術は、塩川節子。ス…

展覧会『far longer』

展覧会『far longer』を鑑賞しての備忘録アキバタマビ21にて、2022年5月23日~7月2日。 五十川祐、小林琴美、高橋莉子、中村佳世の4人の作家が参加するグループ展。五十川祐は、屋外の隙間に文字のスタンプを嵌め込んで撮影した写真「Letters in the gap」シ…

映画『恋は光』

映画『恋は光』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。111分。監督・脚本は、小林啓一。原作は、秋★枝の漫画『恋は光』。撮影は、野村昌平。録音は、日高成幸。プロダクションデザイナーは、竹渕絢子と齋藤しおり。装飾は、田中悠希。持ち道具・絵画制作…

映画『君を想い、バスに乗る』

映画『君を想い、バスに乗る』を鑑賞しての備忘録2021年製作のイギリス映画。86分。監督は、ギリーズ・マッキノン(Gillies MacKinnon)。脚本は、ジョー・エインズワース(Joe Ainsworth)。撮影は、ジョージ・キャメロン・ゲッデス(George Geddes)。美術は、ア…

展覧会『BankART Under 35 2022 第3期』(足立篤史個展)

展覧会『BankART Under 35 2022 第3期』(足立篤史個展)を鑑賞しての備忘録BankART KAIKOにて、2022年6月10日~26日。 「BankART Under 35」は、2008年にスタートした、35歳以下の作家を個展形式で紹介するシリーズ企画。今年は4期にわたり8名の作家を紹介…

展覧会 一色菜穂個展『すこしずつ聴こえる』

展覧会『一色菜穂個展「すこしずつ聴こえる」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2022年6月13日~18日。 一色菜穂の絵画10点を展観。 展示の冒頭に置かれた《ゆき溶け水》(410mm×318mm)には、櫂を動かし小舟で波間を進む人物とその傍らに立つ大きな植…

展覧会 金丸知樹個展『地図がなくても行けるところ』

展覧会『金丸知樹「地図がなくても行けるところ」』を鑑賞しての備忘録Alt_Mediumにて、2022年6月10日~15日。 絵画11点で構成される、金丸知樹の個展。 本展のメイン・ヴィジュアルに採用されている《池と木》(530mm×652mm)の画面上半分には、曇り空を背景…

展覧会 黒川弘毅個展

展覧会『黒川弘毅展』を鑑賞しての備忘録コバヤシ画廊にて、2022年6月6日~18日。 「eros」と題された人の形をしたブロンズ彫刻のシリーズ7点を中心とした、黒川弘毅の彫刻展。 金あるいは銀の艶やかな表面を持つ、頭・胴・腕・脚から成る人間の身体を模した…

展覧会 真鍋由伽子個展『火山で踊る夢』

展覧会『真鍋由伽子「火山で踊る夢」』を鑑賞しての備忘録数寄和にて、2022年6月1日~12日。 日本画と版画とを制作している、真鍋由伽子の個展。幅1.5メートルの比較的大きな絵画から、蔵書票のような極めて小さな版画まで、40点を展観。 《Circus》(715mm×1…

展覧会 浅野真一個展『白昼の幻燈』

展覧会『浅野真一展「白昼の幻燈」』を鑑賞しての備忘録Nii Fine Arts Tokyoにて、2022年5月27日~6月12日。 宮沢賢治の童話を題材とした《双子の星》、《よだかの星》、《銀河鉄道》を始め、十数点の絵画で構成される、浅野真一の個展。 宮沢賢治の「なめと…

展覧会 猪瀬直哉個展『The Utopia Chapter 6』

展覧会『猪瀬直哉個展「The Utopia Chapter 6」』を鑑賞しての備忘録THE CLUBにて、2022年4月28日~6月11日。 架空のユートピアの歴史を構想した上で、その歴史をモティーフに様々な画家たちが制作してきた絵画がルーメン美術館に所蔵されているという設定で…

展覧会 佐藤卓TSDO個展『in LIFE』

展覧会『ギンザ・グラフィック・ギャラリー第388回企画展 佐藤卓TSDO展「in LIFE」』を鑑賞しての備忘録ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて、2022年5月16日~6月30日。 デザイン会社TSDO代表でもあるグラフィック・デザイナー佐藤卓の仕事を、個人の仕事…

映画『フォーエバー・パージ』

映画『フォーエバー・パージ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。103分。監督は、エベラルド・ゴウト。脚本は、ジェームズ・デモナコ。撮影は、ルイス・サンサンス(Luis Sansans)。美術は、ジェニファー・スペンス(Jennifer Spence)。衣装は、リ…

映画『オフィサー・アンド・スパイ』

映画『オフィサー・アンド・スパイ』を鑑賞しての備忘録2019年製作のフランス・イタリア合作映画。131分。監督は、ロマン・ポランスキー(Roman Polanski)。脚本は、ロバート・ハリス(Robert Harris)とロマン・ポランスキー(Roman Polanski)。撮影は、パベル…

映画『ニューオーダー』

映画『ニューオーダー』を鑑賞しての備忘録2020年製作のメキシコ・フランス合作映画。86分。監督・脚本は、ミシェル・フランコ(Michel Franco)。撮影は、イブ・カペ(Yves Cape)。美術は、クラウディオ・ラミレス・カステッリ(Cláudio Ramirez Castelli)。衣…

展覧会 王露怡個展『花はまた咲く』

展覧会『王露怡「花はまた咲く」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2022年5月18日~6月4日。 王露怡の絵画14点の展観。 ひょろひょろと伸びた茎から互生の葉を垂らし、同じ高さに白い花を咲かせる6本の植物を横に並べた《In the spring》(530mm×45…

展覧会 岩月ユキノ個展『生活のうた』

展覧会 岩月ユキノ個展『生活のうた』メグミオギタギャラリーにて、2022年5月20日~6月4日。 家やその内外の環境をモティーフに、人物を表わさずに暮らしを描く、岩月ユキノの絵画展。 《部屋》と題された作品は4点出展されているが、そのうちの1点《部屋》(…

展覧会 横手太紀個展『even a worm will turn』

展覧会『横手太紀「even a worm will turn」』を鑑賞しての備忘録parcelにて、2022年5月21日~6月19日。 瓦礫、ビニール袋、自転車カバー、ブルーシートなどを用いた動く彫刻「When the cat's away, the mice will play」シリーズと、レジ袋や埃が舞う姿を捉…

展覧会 保坂航子個展(2022)

展覧会『保坂航子展』を鑑賞しての備忘録ギャルリー東京ユマニテbisにて、2022年5月30日~6月4日。 石(寒水石、蛇紋岩、大理石、御影石など)やブロンズの彫刻16点で構成される、保坂航子の個展。 展示室の奥の壁に掛けられているのはブロンズによる《生々…

映画『帰らない日曜日』

映画『帰らない日曜日』を鑑賞しての備忘録2021年製作のイギリス映画。104分。監督は、エバ・ユッソン(Eva Husson)。原作は、グレアム・スウィフト(Graham Swift)の小説『マザリング・サンデー(Mothering Sunday)』。脚本は、アリス・バーチ(Alice Birch)。…