可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2022-01-01から1年間の記事一覧

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』

映画『ミセス・ハリス、パリへ行く』を鑑賞しての備忘録2022年製作のイギリス映画。116分。監督は、アンソニー・ファビアン(Anthony Fabian)。原作は、ポール・ギャリコ(Paul Gallico)の小説『ミセス・ハリス、パリへ行く(Mrs. 'Arris Goes to Paris)』。脚…

映画『すずめの戸締まり』

映画『すずめの戸締まり』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。121分。監督・原作・脚本・編集は、新海誠。キャラクターデザインは、田中将賀。作画監督は、土屋堅一。美術監督は、丹治匠。音響監督は、山田陽。音響効果は、伊藤瑞樹。音楽は、RADWIMPS…

展覧会 天野祐子個展『Fractal』

展覧会『Kanzan Curatorial Exchange「生き延び」vol.1 天野祐子「Fractal」』を鑑賞しての備忘録Kanzan Galleryにて、2022年11月18日~12月11日。 天野祐子の「Fractal」シリーズの写真12点で構成される個展。小池浩央によるキュレーション。 《"Fractal"#2…

展覧会『日本のアートディレクション展 2022』

展覧会『日本のアートディレクション展 2022』を鑑賞しての備忘録ギンザ・グラフィック・ギャラリー及びクリエイションギャラリーG8にて、2022年11月1日~30日。 東京アートディレクターズクラブ[ADC]に所属する82名のアートディレクター全員により審査され…

映画『母性』

映画『母性』を鑑賞しての備忘録監督は、廣木隆一。原作は、湊かなえの小説『母性』。脚本は、堀泉杏。撮影は、鍋島淳裕。照明は、北岡孝文。録音は、深田晃。美術は、丸尾知行。装飾は、藤田徹。スタイリストは、高橋さやか。ヘアメイクは、永江三千子。編…

展覧会 棚田康司個展『はなれていく、ここから』

展覧会『棚田康司展「はなれていく、ここから」』を鑑賞しての備忘録ミヅマアートギャラリーにて、2022年10月26日~11月26日。 1本の樟を2つに割って作られた《宙の像》と《2020年 全裸の真理》など木彫5点と、女性の肖像を中心とした絵画14点で構成される、…

映画『シスター 夏のわかれ道』

映画『シスター 夏のわかれ道』を鑑賞しての備忘録2021年製作の中国映画。127分。監督は、イン・ルーシン(殷若昕)。脚本は、ユー・シャオイン(游晓颖)。撮影は、ピウ・ソンリー(朴松日)。美術は、ドゥ・グワン・ユウ(杜光宇)。衣装は、ワン・リン(王林)。編…

展覧会 野村はる個展『Lemon』

展覧会『野村はる「Lemon」』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME 1-14 casにて、2022年11月19日~12月1日。 レモンの輪切りを啣えた女性の肖像作品「Lemon」シリーズ8点を中心に、14点の絵画で構成される野村はるの個展。 《evergreen》(1620mm×1303mmか?)は、青い…

映画『ザ・メニュー』

映画『ザ・メニュー』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。107分。監督は、マーク・マイロッド(Mark Mylod)。脚本は、セス・リース(Seth Reiss)とウィル・トレイシー(Will Tracy)。撮影は、ピーター・デミング(Peter Deming)。美術は、イーサン・ト…

展覧会 菅実花個展『鏡の国』

展覧会『菅実花「鏡の国」』を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2022年10月22日~11月27日。 セルフィー(自撮り写真)のテクノロジーがもたらす自己認識の変容をテーマにした、菅実花の個展。 「(略)ね、キティ、鏡の国のおうち…

展覧会 大田黒衣美個展『the reverie』

展覧会『大田黒衣美「the reverie」』を鑑賞しての備忘録KAYOKOYUKIにて、2022年11月2日~12月4日。 ポケットティッシュを支持体とした絵画「Suncatcher」シリーズと、木の板の木目を活かした絵画群で構成される、大田黒衣美の個展。 《カブトガニ》(302mm×2…

映画『ザリガニの鳴くところ』

映画『ザリガニの鳴くところ』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。125分。監督は、オリビア・ニューマン(Olivia Newman)。原作は、ディーリア・オーエンズ(Delia Owens)の小説『ザリガニの鳴くところ(Where the Crawdads Sing)』。脚本は、ルーシ…

本 オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』

ディーリア・オーエンズ『ザリガニの鳴くところ』早川書房(2020)を読了しての備忘録Delia Owens, 2018, "Where the Crawdads Sing"友廣純訳 1969年10月30日の朝、バークリー・コーヴの村の保安官エド・ジャクソンのもとに地元の少年ベンジー・メイスンとステ…

映画『サイレント・ナイト』

映画『サイレント・ナイト』を鑑賞しての備忘録2021年製作のイギリス映画。90分。監督・脚本は、カミラ・グリフィン(Camille Griffin)。撮影は、サム・レントン(Sam Renton)。美術は、フランキー・ディアーゴ(Franckie Diago)。衣装は、ステファニー・コーリ…

展覧会 本橋大介個展

展覧会『本橋大介展』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2022年11月14日~19日。 木版画を版木とを組み合わせた作品で構成される、本橋大介の個展。 《トングとパスタ》は、右半分に穴あきトングを紫色で、左上に茹で上がったスパゲティ数本(?)を黄色で配し…

映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』

映画『ドント・ウォーリー・ダーリン』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。123分。監督は、オリビア・ワイルド(Olivia Wilde)。原案は、ケアリー・バン・ダイク(Carey Van Dyke)、シェーン・バン・ダイク(Shane Van Dyke)、ケイティ・シルバーマン…

展覧会 土井沙織個展『門は開かれたり』

展覧会『土井沙織「門は開かれたり」』を鑑賞しての備忘録THE LOOP GALLERYにて、2022年10月28日~11月15日。 寓話的な世界を表した絵画31点で構成される、土井沙織の個展。 《愛のヘッドロック》(1832mm×1402mm)は、夕闇か、赤い光の中、茂みの中で動物を抱…

展覧会 東山詩織個展『盾、葉』

展覧会『東山詩織個展「盾、葉」』を鑑賞しての備忘録Token Art Centerにて、2022年10月15日~11月13日。 テントの三角形(三角柱)や樹冠の楕円(円)など幾何学的なモティーフが繰り返し登場する画面に髪の長い人物が点在する絵画を描く、東山詩織の個展。…

映画『RRR』

映画『RRR』を鑑賞しての備忘録2022年製作のインド映画。179分。監督・脚本は、S・S・ラージャマウリ(ఎస్. ఎస్. రాజమౌళి / S. S. Rajamouli)。原案は、V・ビジャエーンドラ・プラサード(కె. వి. విజయేంద్ర ప్రసాద్ / V. Vijayendra Prasad)。撮影は、K・K・…

展覧会 柴田樹里個展『苦楚』

展覧会『柴田樹里個展『苦楚(kuso)』を鑑賞しての備忘録みうらじろうギャラリーbisにて、2022年10月29日~11月13日。 絵画5点で構成される、柴田樹里の個展。 《忘却の残像と、夢にみた夏の花》(473mm×273mm)は、黄味がかった褐色の背景に、額から鼻筋にかけ…

映画『窓辺にて』

映画『窓辺にて』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。143分。監督・脚本は、今泉力哉。撮影は、四宮秀俊。照明は、秋山恵二郎。録音は、弥栄裕樹。美術は、中村哲太郎。スタイリストは、馬場恭子。ヘアメイクは、新井はるかと金田順子。整音は、山本タ…

展覧会 三輪美津子個展『Full House』

展覧会『三輪美津子「Full House」』を鑑賞しての備忘録SCAI THE BATHHOUSEにて、2022年11月1日~12月10日。 9点の作品で構成される、三輪美津子の個展。 冒頭に展示されている《Spirits》(295mm×75mm×75mm)は、透明な空瓶に黒い線で1点(正面)から眺めた瓶…

映画『恋人はアンバー』

映画『恋人はアンバー』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアイルランド映画。92分。監督・脚本は、デビッド・フレイン(David Freyne)。撮影は、ルーリー・オブライエン(Ruairí O'Brien)。美術は、エマ・ローニー(Emma Lowney)。衣装は、ジョアン・オクレリー(J…

展覧会 有馬莉菜個展『場所と視線』

展覧会『有馬莉菜展―場所と視線―』を鑑賞しての備忘録JINEN GALLERYにて、2022年11月1日~13日。 絵画14点で構成される、有馬莉菜の個展。 《支笏湖・橋》(242mm×333mm)は、画面手前に白で青海波のような円弧の連なりによって表わした雪原を、後景に雪で覆わ…

展覧会 岡安秀士個展『みみをすます』

展覧会『岡安秀士個展「みみをすます/Whisper of the Midnight」』を鑑賞しての備忘録銀座 蔦屋書店アートウォールにて、2022年10月29日~11月18日。 絵画3点と陶製のフィギュア「Midnight Tour」シリーズ15点で構成される、岡安秀士の個展。 《Midnight Tr…

映画『パラレル・マザーズ』

映画『パラレル・マザーズ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のスペイン・フランス合作映画。123分。監督・脚本は、ペドロ・アルモドバル(Pedro Almodóvar)。撮影は、ホセ・ルイス・アルカイネ(José Luis Alcaine Escaño)。美術は、アンチョン・ゴメス(Antxón G…

展覧会 伊藤幸久個展『foolproof』

展覧会『伊藤幸久展「foolproof」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー川船にて、2022年10月24日~11月5日。 陶による立体作品20点強で構成される、伊藤幸久の個展。 《foever happy》は、ゴムの木の鉢植えを脚榻状の木製の台座に設置した作品。ゴムの木の「永久…

展覧会 みょうじなまえ・林航二人展『Home sweet home』

展覧会『みょうじなまえ・林航二人展「Home sweet home」』を鑑賞しての備忘録マキイマサルファインアーツにて、2022年10月22日(土)~11月6日。 生活を共にしている、みょうじなまえと林航の二人が、紙で制作した日用品のオブジェに、観葉植物や観葉植物や…

展覧会『日本の中のマネ―出会い、120年のイメージ―』

展覧会『日本の中のマネ―出会い、120年のイメージ―』を鑑賞しての備忘録練馬区立美術館にて、2022年9月4日~11月3日。 クロード・モネ(Claude Monet)などに比べ点数の少ない、エドゥアール・マネ(Édouard Manet)の将来作品に、マネの影響を受け制作された日…

展覧会 杉本博司個展『OPERA HOUSE』

展覧会『杉本博司個展「OPERA HOUSE」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー小柳にて、2022年9月3日~11月6日。 映画の上映開始から終了まで露光し続けて撮影し、暗い映画館のスクリーンが白く発光する姿を捉えた写真「劇場」シリーズ。その舞台となったアメリカの…