2024-07-01から1ヶ月間の記事一覧
展覧会『真鍋由伽子個展『Observe every water droplet』ヨロコビtoにて、2024年7月10日~28日。 つるんとしたゼリーが美術館の展示室に設置されている様を思い浮かべ、あるいは、この瞬間、宇宙にいることへの気付きを促す、銅版画、リトグラフ、ドローイン…
展覧会『ネイネイ「0.000001倍のいきおい」』を鑑賞しての備忘録MEDEL GALLERY SHUにて、2024年7月19日~31日。 剪紙を思わせる力強い描線を用い大首絵のような構図でアニメーションから飛び出して来たような当世風の少女「東京少女」を描いた作品で構成され…
展覧会『戦後の女性画家たち 有馬さとえ・朝倉摂・毛利眞美・小林喜巳子・招瑞娟』を鑑賞しての備忘録実践女子大学香雪記念資料館〔企画展示室1・2〕にて、2024年7月1日~8月3日。 長く等閑に付されてきた女性芸術家を評価する気運が高まる中、有馬さとえ(18…
映画『このろくでもない世界で』を鑑賞しての備忘録2023年製作の韓国映画。123分。監督・脚本は、キム・チャンフン(김창훈)。撮影は、イ・ジェウ(이재우)。照明は、イ・ジェガン(이재건)。美術は、イ・チェヨン(이채영)とパク・イルヒョン(박일현)。編集は、…
展覧会『吉田克朗展 ものに、風景に、世界に触れる』を鑑賞しての備忘録埼玉県立近代美術館にて、2024年7月13日~9月23日。 異質な物体同士の組み合わせにより、物体に働く力や状態あるいは特性の表出を提示した「もの派」の中核作家と目される吉田克朗(1943…
展覧会『酒々井千里「むだな抵抗」』を鑑賞しての備忘録CASHIにて、2024年6月28日~7月27日。 木片に貼り付けた画布に描画した作品に対しギャラリーの展示壁面と同じ塗料を塗った躯体を押し付けて画面をほどんど見えないようにした「Untitled」シリーズと、…
映画『クワイエット・プレイス DAY 1』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。100分。監督・脚本は、マイケル・サルノスキ(Michael Sarnoski)。キャラクター創造は、ブライアン・ウッズ(Bryan Woods)とスコット・ベック(Scott Beck)。原案は、ジョン…
映画『ある一生』を鑑賞しての備忘録2023年製作のドイツ・オーストリア合作映画。115分。監督は、ハンス・シュタインビッヒラー(Hans Steinbichler)。原作は、ローベルト・ゼーターラー(Robert Seethaler)の小説『ある一生(Ein ganzes Leben)』。脚本は、ウ…
展覧会『天野タケル個展「花とヴィーナス」』を鑑賞しての備忘録銀座 蔦屋書店 GINZA ATRIUMにて、2024年6月28日~7月23日。 限られた線や色を用いて漫画やアニメーションに登場するキャラクターのような愛らしい女性を描いた作品を中心とする、天野タケルの…
展覧会『外波山颯斗・高橋拓也「PANTONE 448 C」』を鑑賞しての備忘録OGU MAGにて、2024年7月11日~21日。 外波山颯斗と高橋拓也との絵画展。 高橋拓也《鳥(緑)》の画面はやや明るい緑で塗り潰してある。斑がある。金色(?)の微細な粒が不均一に蒔かれて…
展覧会『歌と物語の絵 雅やかなやまと絵の世界』を鑑賞しての備忘録泉屋博古館東京にて、2024年6月1日~7月21日。 住友コレクションから近世の物語絵と歌絵とを紹介する企画。限られた言葉で表現される和歌同様にシンプルなモティーフや機知に富む構図で見せ…
展覧会『文豪×演劇―エンパクコレクションにみる近代文学と演劇の世界』を鑑賞しての備忘録早稲田大学演劇博物館〔特別展示室・企画展示室Ⅱ〕にて、2024年6月7日~8月4日。 坪内逍遙を中心に、小説家と演劇との関わりを紹介する企画。第1章「坪内逍遙からはじ…
展覧会『生誕140年 YUMEJI展 大正浪漫と新しい世界』を鑑賞しての備忘録東京都庭園美術館にて、2024年6月1日~8月25日。 独学で絵画を修得し、雑誌など当時の新しいメディアを舞台に、とりわけ「夢二式」と称される叙情的な美人画で人気を博した竹久夢二(188…
展覧会『広瀬里美展「小さな重み」』を鑑賞しての備忘録ギャラリイKにて、2024年7月15日~20日。 陶製の人物像《幸せ者》と人の略画を描いた廃材の板を壁に並べた《某人間―重み―》とで構成されるインスタレーションを中心とする、広瀬里美の個展。 《幸せ者…
展覧会『ズザナ・バルトシェック「Show Room」』を鑑賞しての備忘録CADAN有楽町〔Space S〕にて、2024年6月25日~7月14日。 円のモティーフが印象的な絵画で構成される、ズザナ・バルトシェック(Zuzanna Bartoszek)の個展(中島点子のキュレーターに迎えた、…
映画『メイ・ディセンバー ゆれる真実』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。117分。監督は、トッド・ヘインズ(Todd Haynes)。原案は、サミー・バーチ(Samy Burch)とアレックス・メヒャニク(Alex Mechanik)。脚本は、サミー・バーチ(Samy Burch)。…
展覧会『利部志穂個展「言霊のさきわう地 天照、へリオス、カーネの夢」』を鑑賞しての備忘録CADAN有楽町〔Space L〕にて、2024年6月25日~7月14日。 自然現象、人、天体をモティーフとしたアルミニウム素材の立体作品を中心に、映像作品《The Hero's Journe…
映画『フィリップ』を鑑賞しての備忘録2022年製作のポーランド映画。124分。監督は、ミハウ・クフィェチンスキ(Michał Kwieciński)。原作は、レオポルド・ティルマンド(Leopold Tyrmand)の小説『フィリップ(Filip)』。脚本は、ミハウ・クフィェチンスキ(Mich…
金原ひとみ『アンソーシャル ディスタンス』〔新潮文庫か-54-5〕新潮社(2024)を読了しての備忘録 「ストロングゼロ」、「デバッガー」、「コンスキエンティア」、「アンソーシャル ディスタンス」、「テクノブレイク」の5つの物語から成る短篇集。 「ストロ…
映画『密輸 1970』を鑑賞しての備忘録2023年製作の韓国映画。129分。監督は、リュ・スンワン(류승완)。脚本は、リュ・スンワン(류승완)、キム・ジョンヨン(김정연)、チェ・チャワン(최차원)。撮影は、チェ・ヨンワン(최영환)。照明は、イ・ジェヨク(이재혁)…
展覧会『大成建設コレクション もうひとりのル・コルビュジエ――絵画をめぐって』を鑑賞しての備忘録大倉集古館にて、2024年6月25日~8月12日。 大成建設の所蔵する建築家ル・コルビュジエ(Le Corbusier)(本名はシャルル=エドゥアール・ジャンヌレ)(1887-1…
映画『YOLO 百元の恋』を鑑賞しての備忘録2024年製作の中国映画。129分。監督は、ジァ・リン(贾玲)。原案は、武正晴監督・足立紳脚本の映画『百円の恋』(2014)。脚本は、ジァ・リン(贾玲)、スン・ジィビン(孙集斌)、リゥ・ホンルゥ(刘宏禄)、グォ・ユゥパン(…
映画『朽ちないサクラ』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。119分。監督は、原廣利。原作は、柚月裕子の小説『朽ちないサクラ』。脚本は、我人祥太と山田能龍。撮影は、橋本篤志。照明は、打矢祐規。録音は、小松崎永行。美術は、我妻弘之。装飾は、大…
展覧会『第28回大学日本画展「トリフォリウム」女子美術大学日本画修士在学生・修了生展』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2024年6月29日~7月14日。 慶野智子、須藤緋奈子、和田紗代子の3名の作家を紹介する企画。 慶野智子《異端児》(1818mm×2273mm)…
映画『先生の白い嘘』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。117分。監督・編集は、三木康一郎。原作は、鳥飼茜の漫画『先生の白い嘘』。脚本は、安達奈緒子。企画・プロデュースは、稲垣竜一郎。撮影は、板倉陽子。照明は、疋田ヨシタケ。録音は、原川慎…
映画『Shirley シャーリイ』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ映画。107分。監督は、ジョセフィン・デッカー(Josephine Decker)。原作は、スーザン・スカーフ・メレル(Susan Scarf Merrell)の小説。脚本は、サラ・ガビンズ(Sarah Gubbins)。撮影は、シ…
映画『WALK UP』を鑑賞しての備忘録2022年製作の韓国映画。97分。監督・脚本・撮影・編集・音楽は、ホン・サンス(홍상수)。原題は、"탑"。 ビョンス(권해효)が娘のジョンス(박미소)を乗せた愛車を4階建ての瀟洒な建物の前に停める。レストラン「SALT」からイ…
展覧会『五十川祐「疎な破線」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2024年7月1日(月)~7月6日。 モルタルを支持体とした絵画10点で構成される、五十川祐の個展。 《いつか消える他人の目》(158mm×227mm)は、顔のうち目元辺りだけを、水平ではなく左下と右下とを…
映画『HOW TO BLOW UP』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。104分。監督は、ダニエル・ゴールドハーバー(Daniel Goldhaber)。原作は、アンドレアス・マルム(Andreas Malm)のノンフィクション『パイプライン爆破法 燃える地球でいかに闘うか(How to…
展覧会『百瀬玲亜・森夕香展「萌芽」』を鑑賞しての備忘録日本橋髙島屋本館6階美術画廊Xにて、2024年6月19日~7月8日。 花や胞子など植物のモティーフが取り入れられている点と、伸びやかな器形ないし画面に共通性が看取される、百瀬玲亜の漆芸と森夕香の絵…