可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

展覧会 コノハ個展『何が言いたい?』

展覧会『コノハ展「何が言いたい?」』を鑑賞しての備忘録ギャルリー東京ユマニテbisにて、2024年8月26日~31日。 カラーコーン、イヤホン、リンゴ、蕎麦、輪ゴム、折り紙、そして人と動物とをモティーフとした絵画で構成される、コノハの個展。 街中で見か…

映画『夏の終わりに願うこと』

映画『夏の終わりに願うこと』を鑑賞しての備忘録2023年製作のメキシコ・デンマーク・フランス合作映画。95分。監督・脚本は、リラ・アビルス(Lila Avilés)。撮影は、ディエゴ・テノリオ(Diego Tenorio)。美術は、ノエミ・ゴンサレス(Nohemí González)。衣装…

展覧会『うるしのかたち展2024』

展覧会『うるしのかたち展2024』を鑑賞しての備忘録東京藝術大学大学美術館 陳列館2階にて、2024年8月18日~29日。 東京藝術大学漆芸研究室の研究成果展。 大西長利《乾漆朱塗筥「ほほえみ」》は楕円体の中央に小さな楕円体が被さった形の朱塗りの容器。上側…

展覧会 河原茉美個展『裏か表か』

展覧会『河原茉美「裏か表か」』を鑑賞しての備忘録MEDEL GALLERY SHUにて、2024年8月16日~8月28日。 人物の引き立て役の屏風や襖を主題にした作品、写真や映画の撮影現場を描いた作品など、背景や舞台裏を主題とした絵画を中心に構成される、河原茉美の個…

映画『ツイスターズ』

映画『ツイスターズ』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。122分。監督は、リー・アイザック・チョン(Lee Isaac Chung)。キャラクター原案は、マイケル・クライトン(Michael Crichton)とアン=マリー・マーティン(Anne-Marie Martin)。原案は、ジョ…

展覧会『Made in Shiga』

展覧会『Made in Shiga』を鑑賞しての備忘録OMOTESANDO CROSSING PARKにて、2024年8月10日~26日。 滋賀に関わりを持つ作家によるグループ展。パヴィリオンでは、保良雄(守山市出身)のインスタレーション、小沢さかえ(大津市出身)の絵画、西條茜の陶器(…

映画『ニューノーマル』

映画『ニューノーマル』を鑑賞しての備忘録2023年製作の韓国映画。113分。監督・脚本は、チョン・ボムシク(정범식)。撮影は、キム・ヨンミン(김영민)。音楽は、ユン・サン(윤상)。原題は、"뉴 노멀"。 40代の男が放火、逃げる住民を兇器で襲いました…。脳梗…

展覧会 清水雄稀個展『相添ふ』

展覧会『清水雄稀「相添ふ」』を鑑賞しての備忘録K Art Galleryにて、2024年8月9日~25日。 清水雄稀の陶芸作品を展観。 ギャラリーの表通りに面した角、ガラス壁面の傍に鎮座する《鉄絵壺》は、張った肩から胴へ窄まる大壺で、灰白の地に鉄釉の焦茶色のギザ…

展覧会 長田奈緒個展『Surface/』

展覧会『長田奈緒「Surface/」by Maki Fine Arts』を鑑賞しての備忘録CADAN有楽町〔Space S〕にて、2024年8月6日~25日。 ストローや菓子などの包装、あるいは乾燥剤をシルクスクリーンなど版画技法でプラスティックやガラス板に刷りだした作品で構成される…

本 原田マハ『楽園のカンヴァス』

原田マハ『楽園のカンヴァス』〔新潮文庫は-63-1〕新潮社(2014)を読了しての備忘録 最終章を含め全11章で構成されるフィクション。 20世紀最後の年。倉敷の大原美術館の展示室。監視員の早川織絵が最近お気に入りのピエール・ピュヴィ・ド・シャヴァンヌの《…

展覧会『海の人類史 パイオニアたちの100万年』

展覧会『海の人類史 パイオニアたちの100万年』を鑑賞しての備忘録インターメディアテク〔GREY CUBE〕にて、2024年7月5日~10月6日。 東南アジアと日本列島の考古学的知見により人類の海洋進出について概観する第1部「太古の挑戦」は、第1章「人類最古の渡海…

展覧会『走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代』(後期)

展覧会『走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代』(後期)菊池寛実記念 智美術館にて、2024年7月5日~9月1日。 1948年、京焼の中心地である五条坂周辺で製陶業に従事していた八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で陶芸家集団「走泥社」が結成され…

展覧会 谷穹・宮林妃奈子二人展『機知の佇まい』

展覧会『谷穹・宮林妃奈子展「機知の佇まい」』を鑑賞しての備忘録日本橋髙島屋 本館6階 美術画廊Xにて、2024年7月31日~8月19日。 陶芸作家・谷穹と画家・宮林妃奈子の二人展。谷の信楽の茶碗や壺と、宮林の絵画に加え、谷の陶板などに宮林が描画した共作も…

展覧会 ヨシタケシンスケ個展『ヨシタケシンスケ展かもしれない』

展覧会『ヨシタケシンスケ展かもしれない』を鑑賞しての備忘録そごう美術館にて、2024年7月23日~9月2日。 ヨシタケシンスケの絵本が生まれる過程をアイデアスケッチなどで紹介する企画。絵本原画、アイデアスケッチ(原本と拡大印刷したもの)、常に持ち歩…

展覧会『デ・キリコ展』

展覧会『デ・キリコ展』を鑑賞しての備忘録東京都美術館にて、2024年4月27日~8月29日。 ジョルジョ・デ・キリコ(Giorgio de Chirico/1888-1978)の回顧展。英題に付された"Metaphysical Journey"に示されている通り、形而上絵画を軸にデ・キリコの画業の一貫…

映画『ロイヤルホテル』

映画『ロイヤルホテル』を鑑賞しての備忘録2023年製作のオーストラリア映画。91分。監督は、キティ・グリーン(Kitty Green)。原案は、ピート・グリーソン(Pete Gleeson)のドキュメンタリー映画『ホテル・クールガルダ(Hotel Coolgardie)』(2016)。脚本は、キ…

映画『#スージー・サーチ』

映画『#スージー・サーチ』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。105分。監督は、ソフィー・カーグマン(Sophie Kargman)。原案は、ウィリアム・デイ・フランク(William Day Frank)とソフィー・カーグマン(Sophie Kargman)。脚本は、ウィリアム・デ…

映画『墓泥棒と失われた女神』

映画『墓泥棒と失われた女神』を鑑賞しての備忘録2023年製作のイタリア・フランス・スイス合作映画。131分。監督・脚本は、アリーチェ・ロルバケル(Alice Rohrwacher)。撮影は、エレーヌ・ルバール(Hélène Louvart)。美術は、エミータ・フリガート(Emita Fri…

展覧会 寺本明志個展『単位のレシピ』

展覧会『寺本明志個展「単位のレシピ」』を鑑賞しての備忘録KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、2024年8月1日~12日。 Patioを冠した絵画で構成される、寺本明志の個展。 《Patio 秤のある風景》(1303mm×970mm)には黄色い卓の上の長い支柱付きの器が並ぶ様が描かれ…

映画『クレオの夏休み』

映画『クレオの夏休み』を鑑賞しての備忘録2023年製作のフランス映画。83分。監督は、マリー・アマシュケリ(Marie Amachoukeli)。脚本は、マリー・アマシュケリ(Marie Amachoukeli)とポーリーヌ・ゲナ(Pauline Guéna)。撮影は、イネス・タバラン(Inès Tabari…

展覧会 宇留野圭個展『Echoes of Silence』

展覧会 宇留野圭個展『Echoes of Silence』LOKO GALLERYにて、2024年7月12日~8月10日。 ラチス構造の腕に支えられた6種類の不穏な部屋が不安定に揺れる《6の部屋》や乱雑な仕事机に積み上げられた物がケルベロスに変じたような《3の頭》など機械仕掛けの作…

展覧会 エリザベス・グラスナー個展『Head Games』

展覧会『エリザベス・グラスナー「Head Games」』を鑑賞しての備忘録ペロタン東京にて、2024年7月2日~8月31日。 エリザベス・グラスナー(Elizabeth GLAESSNER)の絵画展。 《Sphinx with arms》(1372mm×2413mm)(2024)は前景に水辺で腹這いになる裸の女性を、…

展覧会 架菜梨案個展『Birth』

展覧会『架菜梨案個展「Birth」』を鑑賞しての備忘録禅フォトギャラリーにて、2024年7月19日~8月10日。 表題作品《誕生》、妊婦の身体をモティーフとした「下を向いたって」シリーズ、円形画面に花を描いたシリーズに加え、創作物語を絵画化したアーティス…

展覧会 nam euihyeon個展『The Garden』

展覧会『nam euihyeon「The Garden」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年8月5日~10日。 身体と植物とのアナロジーに着目したブロンズ像と絵画とで構成される、nam euihyeonの個展。 《Just a flower》(310mm×310mm×460)は、ヒヤシンス状の植物…

展覧会 ブリジット・ライリー個展『PRINTS 1972–2018』

展覧会『ブリジット・ライリー「PRINTS 1972–2018」』を鑑賞しての備忘録西村画廊にて、2024年6月25日~8月10日。 幾何学的なモティーフの抽象的なシルクスクリーン作品で構成される、ブリジット・ライリー(Bridget Riley)の個展。 幾何学図形による抽象的な…

展覧会 宮内由梨個展『Scraped Script からからの水壺から消える星の楕円』

展覧会『宮内由梨「Scraped Script からからの水壺から消える星の楕円」』を鑑賞しての備忘録gallery N 神田社宅にて、2024年7月27日~8月10日。 皮膚を主題とする絵画と立体作品とで構成される、宮内由梨の個展。 「科学的」にいえば、人間の皮膚は、表皮と…

展覧会『夏は日向を行け 2024』

展覧会『夏は日向を行け 2024』を鑑賞しての備忘録みうらじろうギャラリーにて、2024年7月27日~8月11日。 内田太郎、大寺史紗、新宅和音、鈴木琢未、田中巳桃、都築琴乃の絵画計24点を展観。女性をモティーフに時間が表現されている点などで緩やかに連関す…

展覧会『nuance 東京藝術大学日本画第二研究室4人展』

展覧会『第29回大学日本画展 nuance 東京藝術大学日本画第二研究室4人展』UNPEL GALLERYにて、2024年7月20日~8月4日。 東京藝術大学大学院美術研究科日本画第二研究室所属の阿部エリカ、木村子子、高橋健人、田口静来の4人の作家を紹介する企画。 阿部エリ…

映画『コンセント 同意』

映画『コンセント 同意』を鑑賞しての備忘録2023年製作のフランス・ベルギー合作映画。118分。監督は、ヴァネッサ・フィロ(Vanessa Filho)。原作は、ヴァネッサ・スプリンゴラ(Vanessa Springora)のノンフィクション『同意(Le Consentement)』。脚本は、ヴァ…

展覧会 山部杏奈個展

展覧会『新世代への視点2024 山部杏奈展』を鑑賞しての備忘録Gallery Qにて、2024年7月22日~8月3日。 窓に掛かるカーテン越しの光の様々な彩りを窓台に置かれた植物とともに描き出す日本画(岩絵具、水干絵具、胡粉)で構成される、山部杏奈の個展。 《ある…