展覧会『現代日本のパッケージ2018』を鑑賞しての備忘録。
P&Pギャラリーにて、2018年10月10日~12月9日。
第57回ジャパンパッケージングコンペティションと2018年日本パッケージコンテストのそれぞれの受賞作品を展示する企画。それらに加えて、白いパッケージの特集コーナーも設けられている。
一番印象に残ったのは、花王のスマートホルダー&ラクラクecoパック。シャンプーなどは、ボトルの中身を、詰め替えパッケージの中身を移し替えるのが一般的だが、その作業には意外と手間取る。花王のアイデアは、ボトルに代えてホルダーを採用し、詰め替えのパッケージをホルダーにセットするだけにするというもの。
フジッコのリシール・カップ。プラ容器のトップシールを開封後に再度付けることができる。ラップなしに乾燥防止が可能。
JA常陸の段ボール(さつまいも6角形状ノンステープルボックス)。角を落とすことで、側面を1面増やしてあり、横に並べたときでも2面見ることが可能。また、倉庫などで縦に積んでいったときに通路の視界が広がる。
東京女子医科大学の錠剤のパッケージ。薬を取り出すときに電気信号を生じさせて、開封日時を自動的に記録するもの。服薬記録をつけたり、多重に服薬する危険を回避できる優れもの。コストはかかりそうだが。
小澤酒造が外国人向けの販促に製作した折り紙でつくる酒器。とんかつを頼んだときにゴマを擦って待つことがあるが、折り紙をつくりながら燗をつけるのを待つか。紙で飲みたいとは思わないが紙の酒器の飲み心地はいかがなものだろうか。
「明日のレモンサワー」というネーミング。今飲むのに明日という名前にしてしまう発想がすごい。憂さを晴らすがめに飲むのではなく、前向きに美味しく飲むことを可能にするかもしれない。