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芸術鑑賞の備忘録

展覧会『中国近代絵画の巨匠 斉白石』

展覧会『日中平和友好条約締結40周年記念特別企画 中国近代絵画の巨匠 中国近代絵画の巨匠 斉白石』を鑑賞しての備忘録


東京国立博物館東洋館にて、2018年10月30日~12月25日。11月25日までの前期と、11月27日からの後期とでほとんどの作品が入れ替わる。

 

中国で著名な画家という斉白石(1864~1957)の回顧展。農家の出身で、大工や指物師として生計を立てた後、画才を見出され、画家として大成したという。

 

書画や印章を展示。親しみやすい動植物を描いた作品が多く紹介されている。

 

理想郷の人々を患わせたくないと人物を描き入れなかった《桃花源図》、干したエビで出汁をとった汁がうまいと主張して白菜とエビを描いた《白菜群蝦図》など、書画の伝統を脱臼させるかのような遊んでいる様子が感じられて楽しい。
紺地に金で描いた《坐仏図》で座禅している岩山の洞のような場所は、様々な矩形が複雑に組み合わされて表されているが、伝統的なものなのか本人のアイデアなのか。