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芸術鑑賞の備忘録

映画『ジョナサン ふたつの顔の男』

映画『ジョナサン ふたつの顔の男』を鑑賞しての備忘録
2018年のアメリカ映画。
監督は、ビル・オリバー(Bill Oliver)。
脚本ピーター・ニコウィッツ(Peter Nickowitz)、ビル・オリバー(Bill Oliver)、グレゴリー・デイビス(Gregory Davis)。
原題は、"Jonathan"。

ジョナサン(Ansel Elgort)は建築事務所にパートタイムの製図工として勤務している。毎朝7時に起床して近所をジョギングし、仕事に向かう。仕事を終えて帰宅すると食事をとり、就寝前にビデオ・カメラに向かって今日起きた出来事を語る。翌朝、法律事務所に事務員として勤務しているジョン(Ansel Elgort)のビデオ・メッセージを確認する。そこにはジョンが経験した出来事とジョナサンのメッセージに対するコメントが残されている。ジョナサンとジョンとは同居しているが、実は部屋だけでなく、身体をも共有していた。ミナ・ナリマン博士(Patricia Clarkson)によって脳にタイマーが埋め込まれ、ジョナサンに午前7時~午後7時を、ジョンに午後7時~午前7時を割り当て、二つの人格が同じ身体を使って共存を図っていたのだ。そのため、1日に起きた出来事を互いに報告して情報を共有し、秘密も恋人もつくらないことをルールとしていた。ある日、ジョンが放置していた洗濯物をジョナサンが洗濯した際、バーの紙ナプキンがポケットに入っていることに気が付く。ジョナサンはジョンからバーに立ち寄ったとの報告を受けていなかった。ジョナサンはバーに立ち寄り、バーテンダー(Joe Egender)から友人のように話しかけられ、しかも彼の話から女性店員を恋人としていることを覚る。嫉妬に駆られたジョナサンは、エレナ(Suki Waterhouse)というジョンの恋人の姿を確認し、どんな女性かを尾行して確認しようとする。それとともに、探偵(Matt Bomer)を雇って、「自分」の素行を調査させるのだった。

 

嫉妬というのは、自分と似た存在であればあるほど強く抱くものなのではないか。その意味で、異なる人格が同じ身体を共有するというこのSFは、嫉妬を最大化する状況を作り上げたという点で興味深い。

 

 

結局、フランス語を理解する者が残ったということか。