2024-12-01から1ヶ月間の記事一覧
映画『太陽と桃の歌』を鑑賞しての備忘録2022年製作のスペイン・イタリア合作映画。121分。監督は、カルラ・シモン(Carla Simón)。脚本は、カルラ・シモン(Carla Simón)とアルナウ・ビラロ(Arnau Vilaró)。撮影は、ダニエラ・カヒアス(Daniela Cajías)。美術…
映画『神は銃弾』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。156分。監督・脚本は、ニック・カサベテス(Nick Cassavetes)。原作は、ボストン・テラン(Boston Teran)の小説『神は銃弾(God Is a Bullet)』。撮影は、ケンジ・カトリ(Kenji Katori)。美術は、…
映画『ありきたりな言葉じゃなくて』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。105分。監督は、渡邉崇。原案は、栗田智也。脚本は、渡邉崇と栗田智也。脚本協力は、三宅隆太。企画は、陣代適。撮影は、長﨑太資。照明は、後閑健太。録音は、山口満大。スタイ…
展覧会『平田星司「絵画の相転移」』を鑑賞しての備忘録GALLERY KTO 新宿にて、2024年12月3日~28日。 塗料を膜状に固めた支持体を持たない絵画や、サンドペーパーに枝で描画した絵画、点字のイメージを用いた絵画、拾ったガラス片を組み合わせた瓶状の立体…
展覧会『渡辺えつこ「Who's Afraid of Bild-ing」』を鑑賞しての備忘録SOM GALLERYにて、2024年12月11日~12月29日。 高層ビルの立ち並ぶ景観を捉えた写真を加工したイメージに基づく油彩画「Bild-ing」シリーズを中心とする、渡辺えつこの個展。展覧会タイ…
展覧会『関根伸夫展 空相-皮膚』を鑑賞しての備忘録YOD Galleryにて、2024年9月7日~12月28日。 関根伸夫(1942-2019)の最晩年の作品である、木枠にキャンヴァスを張る際に別の木枠を中に入れたり、表面に別の木枠に張ったキャンヴァスを取り付けるなどし…
映画『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。110分。監督は、ジェームズ・ワトキンス(James Watkins)。原作は、クリスチャン・タフドルップ(Christian Tafdrup)監督の映画『胸騒ぎ(Gæsterne)』(2022)。脚本は…
展覧会『自画像:Reflections』を鑑賞しての備忘録ギャラリー58にて、2024年11月27日~12月27日。 赤瀬川原平、秋山祐徳太子、石内都、篠原有司男、田中信太郎、中西夏之、中村宏、吉野辰海の、作家自身を描き、あるいは映した作品を展観する企画。 ルネサン…
展覧会『沢田英男彫刻展「かたわらにⅡ」』を鑑賞しての備忘録日本橋髙島屋本館6階美術画廊Xにて、2024年12月4日~23日。 楠材や檜材を削ぎ落とすように彫ることで人の佇まいを象る、沢田英男の個展。 一部に坐像や胸像、腕だけを表わしたものや動物を象った…
展覧会『イェンス・フェンゲ「パーラー」』を鑑賞しての備忘録ペロタン東京にて、2024年11月20日~12月28日。 室内景観に輪郭で切り抜いた人物のイメージなど異素材をコラージュする押絵的手法により、日常に神話的な非日常性を持ち込む演劇的な絵画を制作す…
展覧会『吉田紳平「My husband」』を鑑賞しての備忘録hide galleryにて、2024年11月30日~12月22日。 人物の頭部を背後から捉え、あるいは俯いた顔に迫った、オブラートに包まれたような淡いイメージの絵画で構成される、吉田紳平の個展。英語詩の朗読を吹き…
展覧会『須田悦弘』を鑑賞しての備忘録渋谷区立松濤美術館にて、2024年11月30日~2025年2月2日。 薔薇や木蓮などの花や雑草など植物の写実的な木彫を中心に、グラフィックデザインから木彫に転向するきっかけとなった大学の授業での課題作品や、作家として最…
展覧会『髙橋冴個展「貴方 彼方 此方」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年12月16日~21日。 室内に置かれた、家族を主題とする布や家具の組み合わせによるオブジェを写実的に表わした絵画で構成される、髙橋冴の個展。 最初に目に入るのは、真…
展覧会『project N 96 ナカバヤシアリサ』を鑑賞しての備忘録東京オペラシティ アートギャラリー〔4Fコリドール〕にて、2024年10月3日~12月17日。 主に植物のある景観を独特の色遣いで描くナカバヤシアリサの個展。 リーフレットの表紙などに用いられている…
展覧会『マチに穴があいている』を鑑賞しての備忘録Up&Comingにて、2024年11月18日~12月20日。 伊藤健太のタイポグラフィ《端材を集める》、オンリー(Onree)の陶芸作品《Strangness》など5点、倉知朋之介の映像作品《トリッピー|Trippy》、ネータン・タン(…
安部公房『壁』〔新潮文庫あ-4-2〕新潮社(1969)を読了しての備忘録 第1部「S・カルマ氏の犯罪」、第2部「バベルの塔の狸」、第3部「赤い繭」(「赤い繭」、「洪水」、「魔法のチョーク」、「事業」)の3部構成。 「S・カルマ氏の犯罪」は、N火災保険・資料課…
展覧会『岩崎奏波「窓のなか、家のそと」』を鑑賞しての備忘録KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、2024年11月30日~12月15日。 絵画に陶器を飾り付けることで、画面内のイメージと物体としての絵画の周囲に拡がる現実空間との関係に着目させる、岩崎奏波の個展。 …
展覧会『Yuina Shikano個展「JAPONESIA GENOM」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年12月9日~14日。 神聖視される海岸の岩や洞穴あるいは墳墓などを木製パネルを彫り込みピンクやエメラルドグリーンなどサイケデリックな色彩を施した絵画で構成…
映画『グラディエーターⅡ 英雄を呼ぶ声』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。148分。監督は、リドリー・スコット(Ridley Scott)。キャラクター創造は、デビッド・フランゾーニ(David Franzoni)。原案は、ピーター・クレイグ(Peter Craig)とデビッ…
展覧会『奥澤華展』を鑑賞しての備忘録JINEN GALLERYにて、2024年12月3日~15日。 腐食させた銅板により民家などの壁面を表した壁掛けの「まほらば通り」シリーズや貯水槽の置物「ひそむかたち」シリーズなどで構成される、奥澤華の個展。 「まほらば通り」…
展覧会『チョン・ダウン「manifesto for a bird of passage」』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつかにて、2024年12月3日~19日。 猟銃のような形状の棒を手にした男と傍らの犬とを描いた油彩画(1620mm×1300mm)「St.Catcher」シリーズ3点と、「St.Catcher」シ…
展覧会『あいおいニッセイ同和損保 椿絵コレクション展「切磋琢磨―響き合う個性」』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2024年11月30日~12月22日。 あいおいニッセイ同和損保の椿をモティーフとした絵画のコレクションから、岸田劉生、中川一政、椿貞雄…
展覧会『curator's vol.5 伊藤藍「SOUVENIR スーベニア展」』を鑑賞しての備忘録GALLERY TAGA 2にて、2024年11月14日~12月9日。 旅先で撮影した写真をもとにしたイメージを綴織に仕立てる伊藤藍の個展(キュレーション:町田つかさ)。 冒頭を飾るのは、窓…
展覧会『南林いづみ「鏡 誰か または誰かと呼べる何か」』を鑑賞しての備忘録Room_412にて、2024年11月28日~12月9日。 歪な形に張ったキャンヴァス一杯に描かれる人物や皮が印象的な絵画作品と5点と立体作品1点とで構成される、南林いづみの個展。 《向かい…
展覧会『土井沙織個展「MOTHER'S HAND」』を鑑賞しての備忘録ARTDYNEにて、2024年11月23日~12月15日。 厚手の木枠に張った寒冷紗を石膏で塗り固めて作った支持体に、岩絵具、泥絵具、弁柄などの顔料で、人間味のある生きものを描く、土井沙織の個展。 展覧…
映画『クラブゼロ』を鑑賞しての備忘録2023年のオーストリア・イギリス・ドイツ・フランス・デンマーク・カタール合作映画。110分。監督は、ジェシカ・ハウスナー(Jessica Hausner)。脚本は、ジェシカ・ハウスナー(Jessica Hausner)とジェラルディン・バヤー…
展覧会『Land-scape お持ち帰りできる風景』を鑑賞しての備忘録慶應義塾ミュージアム・コモンズにて、2024年10月7日~12月6日。 主にイギリスにおける風景画の歴史を「お持ち帰り」の切り口で辿る企画。中世末期の時禱書写本の挿絵の背景に風景画の前史を見…
展覧会『まちだリな原画展「路上視察的飛行体」』を鑑賞しての備忘録art space kimura ASK?にて、2024年11月19日~12月7日。 手描きの絵画によるアニメーションを制作する、まちだリなの原画展。1つのシーンに用いられる絵画が縦に並べられ、収まり切らない…
展覧会『ヴァジコ・チャッキアーニ「Big and Little hands」』を鑑賞しての備忘録SCAI THE BATHHOUSEにて、2024年11月6日~12月21日。 ギャラクシオン・タビゼ(გალაკტიონ ტაბიძე)の詩に着想したという映像作品《Big and Little hands》を中心に、立体作品を…
展覧会『稲垣美侑「Root/Shoot」』を鑑賞しての備忘録SOM GALLERYにて、2024年11月13日~12月1日。 植物や生き物をモティーフとした絵画や陶器に切り出した板を取り合わせることで、展示空間の室礼を企図した、稲垣美侑の個展。 《Garden plot》(330mm×242mm…