可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2022-01-01から1年間の記事一覧

映画『クレイジー・デートナイト』

映画『クレイジー・デートナイト』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。105分。監督・脚本は、マニュエル・クロスビー(Manuel Crosby)とダレン・ナップ(Darren Knapp)。撮影は、マニュエル・クロスビー(Manuel Crosby)。編集は、ザック・パッセロ(Z…

映画『土を喰らう十二ヵ月』

映画『土を喰らう十二ヵ月』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。111分。監督・脚本は、中江裕司。原案は、水上勉の『土を喰ふ日々 わが精進十二ヶ月』。撮影は、松根広隆。照明は、金子康博と角田禎造。録音は、渡辺丈彦。整音は、吉田憲義。美術は、…

展覧会 宇野亞喜良個展『万華鏡』

展覧会『ギンザ・グラフィック・ギャラリー第392回企画展 宇野亞喜良 万華鏡』を鑑賞しての備忘録ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて、2022年12月9日~2023年1月31日。 俳句をモティーフとした作品を特殊加工によって装いを改めて展示する1階と、1960年代…

映画『ブラックアダム』

映画『ブラックアダム』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。124分。監督は、ジャウム・コレット=セラ(Jaume Collet-Serra)。キャラクター創造は、ビル・パーカー(Bill Parker)とC・C・ベック(C.C. Beck)。脚本は、アダム・スティキエル(Adam Szty…

映画『かがみの孤城』

映画『かがみの孤城』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本のアニメーション映画。116分。監督は、原恵一。原作は、辻村深月の小説『かがみの孤城』。脚本は、丸尾みほ。演出は、長友孝和。キャラクターデザイン・総作画監督は、佐々木啓悟。ビジュアルコンセ…

展覧会 小泉圭理個展『stick はりつき/棒きれ』

展覧会 小泉圭理個展『stick はりつき/棒きれ』を鑑賞しての備忘録TALION GALLERYにて、2022年12月3日~25日。 11点の絵画で構成される、小泉圭理の個展。 「マスク」と題されたシリーズ5点は、五角形、六角形、八角形の画面に目、鼻、口のように見える形を…

展覧会 谷原菜摘子個展『ごらん、世界は美しい』

展覧会『谷原菜摘子展「ごらん、世界は美しい」』を鑑賞しての備忘録MEMにて、2022年12月3日~25日。 闇の深さが印象的な黒いヴェルヴェットに描いた絵画8点やそのエスキース7点、大画面のパステル画などで構成される、谷原菜摘子の個展。 表題作《ごらん、…

映画『フラッグ・デイ 父を想う日』

映画『フラッグ・デイ 父を想う日』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。112分。監督は、ショーン・ペン(Sean Penn)。原作は、ジェニファー・ヴォーゲル(Jennifer Vogel)の"Flim-Flam Man: A True Family History"。脚本は、ジェズ・バターワース(J…

映画『死を告げる女』

映画『死を告げる女』を鑑賞しての備忘録2022年製作の韓国映画。111分。監督・脚本は、チョン・ジヨン(정지연)。撮影は、カン・ミンウ(강민우)。照明は、イ・スンホ(이승호)。録音は、ウン・ヒス(은희수)。美術は、キム・ヘビン(김혜빈)。衣装は、ヤン・ジン…

展覧会 野口里佳個展『不思議な力』

展覧会『野口里佳「不思議な力」』を鑑賞しての備忘録東京都写真美術館にて、2022年10月7日~2023年1月22日。 初期作品《潜る人》(1995)から最新作《ヤシの木》(2022)まで、50点の写真と映像、さらにオブジェと壁画とで構成される、野口里佳の個展。 冒頭を…

映画『そばかす』

映画『そばかす』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。104分。監督は、玉田真也。原作・脚本・企画は、アサダアツシ。撮影は、中瀬慧。録音・音響効果・音楽は、松野泉。 青空の下、波打ち際で1人胡座を掻いて海を見詰める蘇畑佳純(三浦透子)。居酒屋で…

映画『Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック』

映画『Never Goin' Back ネバー・ゴーイン・バック』を鑑賞しての備忘録2018年製作のアメリカ映画。86分。監督・脚本は、オーガスティン・フリッゼル(Augustine Frizzell)。撮影は、グレタ・ゾズラ(Greta Zozula)。美術は、オリビア・ピーブルズ(Olivia Peeb…

展覧会『芸術作品に見る首都高展』

展覧会『開通60周年記念 芸術作品に見る首都高展』O美術館にて、2022年12月15日~21日。 1962年12月に首都高速道路1号線の京橋~芝浦間4.5kmが開通して60年になるのを記念して、首都高速道路をモティーフとした作品を展観する企画。「首都高のはじまり」を皮…

展覧会 川内倫子個展『M/E 球体の上 無限の連なり』

展覧会『川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり』を鑑賞しての備忘録東京オペラシティ アートギャラリーにて、2022年10月8日~12月18日。 「母なる大地」を表わす"Mother Earth"の頭文字であるとともに「私」を表わす"ME"でもある"M/E"を冠した、川内倫子の写…

展覧会 横山芙實個展『野分奔る』

展覧会『横山芙實展「野分奔る」』を鑑賞しての備忘録アートスペース羅針盤にて、2022年12月12日~17日。 横幅3.9メートルの表題作《野分奔る》や横幅3.2メートルの《日々が凪いでいる》など大画面の作品を含め、いずれも土絵具と岩絵具による絵画全15点で構…

映画『ケイコ 目を澄ませて』

映画『ケイコ 目を澄ませて』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。99分。 監督は、三宅唱。原案は、小笠原恵子の自伝『負けないで!』。脚本は、三宅唱と酒井雅秋。撮影は、月永雄太。照明は、藤井勇。録音は、川井崇満。美術は、井上心平。装飾は、渡…

展覧会『板谷波山の陶芸―近代陶芸の巨匠、その麗しき作品と生涯』

展覧会『生誕150年記念 板谷波山の陶芸―近代陶芸の巨匠、その麗しき作品と生涯』を鑑賞しての備忘録泉屋博古館東京にて、2022年11月3日~12月18日。 板谷波山の回顧展。序章「ようこそ、波山芸術の世界へ」、第Ⅰ章「『波山』へのみちのり」(「故郷・下館―文…

映画『グリーン・ナイト』

映画『グリーン・ナイト』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ・カナダ・アイルランド合作映画。130分。監督・脚本・編集は、デビッド・ロウリー(David Lowery)。原作は、『サー・ガウェインと緑の騎士(Sir Gawain and the Green Knight)』。撮影は、ア…

映画『MEN 同じ顔の男たち』

映画『MEN 同じ顔の男たち』を鑑賞しての備忘録2022年製作のイギリス映画。100分。監督・脚本は、アレックス・ガーランド(Alex Garland)。撮影は、ロブ・ハーディ(Rob Hardy)。美術は、マーク・ディグビー(Mark Digby)。衣装は、リサ・ダンカン(Lisa Duncan)…

展覧会『つながる琳派スピリット 神坂雪佳』

展覧会『つながる琳派スピリット 神坂雪佳』を鑑賞しての備忘録パナソニック汐留美術館にて、2022年10月29日~12月18日。 琳派の芸術に強い関心を寄せた図案家・画家の神坂雪佳(1866-1942)の絵画やデザイン約80件を細見美術館所蔵作品を中心に紹介する企画。…

映画『光復』

映画『光復』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。129分。監督・脚本は、深川栄洋。撮影監督は、安田光。録音は、植田中。音楽は、福廣秀一朗。整音・音響効果は、丹雄二。サウンドエンジニアは、伊藤貴匡。造形は、宮本芽依。VFXは、田中貴志。コンポ…

映画『夜、鳥たちが啼く』

映画『夜、鳥たちが啼く』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。115分。監督は、城定秀夫。原作は、佐藤泰志の小説「夜、鳥たちが啼く」。脚本は、高田亮。撮影は、渡邊雅紀。照明は、小川大介。録音は、岩間翼。美術は、松塚隆史。スタイリストは、深野…

映画『ファイブ・デビルズ』

映画『ファイブ・デビルズ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のフランス映画。96分。監督は、レア・ミシウス(Léa Mysius)。脚本は、レア・ミシウス(Léa Mysius)とポール・ギヨーム(Paul Guilhaume)。撮影は、ポール・ギローム(Paul Guilhaume)。美術は、エステ…

展覧会 クリスティアーネ・レーア個展『その瞬間に自らを留める』

展覧会『クリスティアーネ・レーア「その瞬間に自らを留める」』を鑑賞しての備忘録タグチファインアートにて、2022年10月8日~12月24日。 植物を用いた立体作品と、グラファイトを用いた単色のドローイング作品とで構成される、クリスティアーネ・レーア(Ch…

映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』

映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のイギリス映画。111分。監督は、ウィル・シャープ(Will Sharpe)。原案は、サイモン・スティーブンソン(Simon Stephenson)。脚本は、サイモン・スティーブンソン(Simon Stephenson)…

展覧会 大木裕之個展『tiger/needle とらさんの墨汁針』

展覧会『判断の尺度 vol. 4 大木裕之「tiger/needle とらさんの墨汁針」』を鑑賞しての備忘録gallery αMにて、2022年10月29日~12月17日。 千葉真智子のキュレーションによる「判断の尺度」をテーマに行なわれる展覧会シリーズの第4回。映像作品や墨書を始め…

展覧会 中小路萌美個展『なにかが何かになる前』

展覧会『中小路萌美「なにかが何かになる前」』を鑑賞しての備忘録gallery N 神田社宅にて、2022年11月19日~12月3日。 水色の画面に山や建物などを彷彿とさせるモティーフが配される絵画6点で構成される、中小路萌美の個展。 出展作品中、最大の画面の《ふ…

展覧会 サブリナ・ホーラク個展『私は山に登って、決して後ろを振り返らない』

展覧会『サブリナ・ホーラク「私は山に登って、決して後ろを振り返らない」』SYP Galleryにて、2022年11月10日~12月4日。 板に描き切り抜いた表題作「I'm climbing a mountain and I'm never looking back」シリーズ3点と、紙のコラージュ作品5点とで構成さ…

映画『あのこと』(2) エルノー「事件」

オドレイ・ディワン(Audrey Diwan)監督の映画『あのこと(L'Événement)』について、原作アニー・エルノー(Annie Ernaux)の小説「事件(L'Événement)」との比較。 原作は、作家が病院に向かい、エイズ抗体検査の結果を通知される場面から始まる。 わたしは、196…

映画『あのこと』

映画『あのこと』を鑑賞しての備忘録2021年製作のフランス映画。100分。監督は、オドレイ・ディワン(Audrey Diwan)。原作は、アニー・エルノー(Annie Ernaux)の小説『事件(L'Événement)』。脚本は、オドレイ・ディワン(Audrey Diwan)とマルシア・ロマーノ(Ma…