可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

本 オーウェル『動物農場』(2)あつまれ どうぶつの森

『あつまれ どうぶつの森』というゲームのヒットは、「あつ森」という略称が人口に膾炙していることからも知られた(信長を通じて「アツモリ」という響きに馴染みがあるせいもあろう)。このゲームでは最初に借金を背負わされたプレーヤーが孤島に送られると…

本 オーウェル『動物農場』

ジョージ・オーウェル『動物農場〔新訳版〕』〔ハヤカワepi文庫epi87〕早川書房(2017)を読了しての備忘録George Orwell, 1945, "Animal Farm"山形浩生訳本編の他、「報道の自由:『動物農場』序文案」(1945)と「『動物農場』ウクライナ語版への序文」を所収。…

本 毛利嘉孝『バンクシー アート・テロリスト』

本 毛利嘉孝『バンクシー アート・テロリスト』(光文社新書1038/光文社/2019年)を読了しての備忘録 目次はじめに発端は小池百合子・東京都知事のツイッター/次々と、”発見”される「バンクシーの作品かもしれない」落書き/世界が震撼した「シュレッダー事…

本 トカルチュク『逃亡派』

オルガ・トカルチュク『逃亡派』〔エクスリブリス〕白水社(2014)を読了しての備忘録Olga Tokarczuk, 2007. "Bieguni"小椋彩訳 116のエピソードが織りなす「巡り合わせ(コンステレーション)」の文学。 因果律にしたがい首尾一貫している論拠の連なりなどと…

本 大山エンリコイサム『ストリートの美術 トゥオンブリからバンクシーまで』

大山エンリコイサム『ストリートの美術 トゥオンブリからバンクシーまで』(講談社選書メチエ724/講談社/2020年)を読了しての備忘録 目次はじめに第1部 都市都市と歩行(フランシス・アリスのリズム―空間の占有、更新、中断/システムと横断―ニューヨークを…

本 森村泰昌『自画像のゆくえ』

本 森村泰昌『自画像のゆくえ』(光文社新書1028/光文社/2019年)を読了しての備忘録 目次はじめに「傘がない」、それはいいことだ/ルソー『告白』にさかのぼる/現代版「わたしがたり」のルーツはどこにある/20世紀は写真の世紀だった/21世紀人のための…

本 ウエルベック『闘争領域の拡大』

ミシェル・ウエルベック『闘争領域の拡大』〔河出文庫ウ-6-4〕河出書房新社(2018)を読了しての備忘録Michel Houellebecq, 1994, " Extension du domaine de la lutte"中村佳子訳 「僕」は、エコール・ポリテクニーク出身の30歳の中堅サラリーマン。ソフトウ…

本 大髙保二郎『ベラスケス 宮廷のなかの革命者』

本 大髙保二郎『ベラスケス 宮廷のなかの革命者』(岩波新書新赤版1721/岩波書店/2018年)を読了しての備忘録 目次はじめに~モノローグ~Ⅰ 画家の誕生~聖・俗の大都市セビーリャとボデゴン~画家の誕生と出自の謎/都市セビーリャの歴史/大航海時代/聖と…

本 宮崎克己『ジャポニスム 流行としての「日本」』

本 宮崎克己『ジャポニスム流行としての「日本」』(講談社現代新書2506/講談社/2018年)を読了しての備忘録 目次はじめに第1章 ジャポニスムの「見え方」山頂とすそ野/「ジャポニスム」という言葉/双方向の流れ第2章 開国のインパクト浮世絵の発見/アヘン…

本 ベル『ささやかな頼み』

ダーシー・ベル『ささやかな頼み』〔ハヤカワ・ミステリ文庫449-1〕早川書房(2017年 )を読んでの備忘録 Darcey Bell, "A Simple Favor"(2017) 東野さやか訳 女性誌で記者をしていたステファニーは、取材で建築家のデイヴィスと知り合い、結婚する。息子マイ…

本 三浦篤『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』

本 三浦篤『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』(角川選書607)KADOKAWA[2018年] はじめに マネの特異性について Ⅰ.過去からマネへ第1章 成熟するイメージ環境第2章 イタリア絵画 ティツィアーのとラファエロ第3章 スペイン絵画 ベラスケスとゴヤ第4章 フ…

本 碧海寿広『仏像と日本人』

本 碧海寿広『仏像と日本人 宗教と美の近現代』(中公新書 2499)中央公論社〔2018年〕 序章 仏像巡りの基層第1章 日本美術史の構築と仏教 明治期第2章 教養と古寺巡礼 大正期第3章 戦時下の宗教復興 昭和戦前期第4章 仏像写真の時代 昭和戦後期①第5章 観光…

本 オースティン『自負と偏見』(2)湖水地方

キャサリンは叔父・叔母に当たるガーディナー夫妻と湖水地方に旅行に出かけることになる。ところが、その計画は、ミスター・ガーディナーの急用で変更になってしまう。 北部地方の旅の予定日は着々と近づきつつあった。が、あとわずか2週間という時になって…

本 ジェイン・オースティン『自負と偏見』

ジェイン・オースティン(Jane Austen)(小山太一訳)『自負と偏見』(Pride and Prejudice)(新潮文庫)を読了しての備忘録。 『高慢と偏見』という邦題でも知られるジェイン・オースティンの『自負と偏見』を、2014年刊行の小山太一訳で初めて読む。 作品の…