可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

展覧会 吉田花子個展(2025)

展覧会『吉田花子展』を鑑賞しての備忘録Gallery Qにて、2025年9月1日~13日。 扉をモティーフとした「Doors」シリーズで構成される、吉田花子の絵画展。

映画『侵蝕』

映画『侵蝕』を鑑賞しての備忘録2025年、韓国製作。112分。原題は、"침범"。監督・脚本は、キム・ヨジョン[김여정]とイ・ジョンチャン[이정찬]。原作は、ゴンセリとヨンヨンの漫画"침범"。撮影は、キム・ドンヒョク[김동혁]。美術は、アン・ダヨン[안다영]、…

展覧会 レア・エンベリ個展『Venus is the hottest planet』

展覧会『レア・エンベリ「Venus is the hottest planet」』を鑑賞しての備忘録下北沢アーツにて、2025年8月22日~9月7日。 女性美の象徴として表現されてきた女神ヴィーナス(ウェヌス)[Venus]を中心に、土偶を加味しつつ制作された絵画と磁器とで構成され…

展覧会『Future Echoes | フューチャーエコー』

展覧会『Future Echoes | フューチャーエコー』を鑑賞しての備忘録nca | nichido contemporary artにて、2025年7月26日~9月13日。 ブスイ・アジョウ[บู้ซือ อาจอ/Busui Ajaw]、井上亜美、クリスタル・ルパ[Crystal Lupa/呂紹瑜]、ワンゲシ・ムトゥ[Wangechi…

映画『バード ここから羽ばたく』

映画『バード ここから羽ばたく』を鑑賞しての備忘録2023年、イギリス製作。119分。監督・脚本は、アンドレア・アーノルド[Andrea Arnold]。撮影は、ロビー・ライアン[Robbie Ryan]。美術は、マキシーン・カーリエ[Maxine Carlier]。衣装は、アレックス・ボ…

展覧会 髙柳恵里個展『場所と大きさ』

展覧会『髙柳恵里「場所と大きさ」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2025年9月1日~13日。 段ボール箱の上に置いた化粧箱や角皿に載せたチーズを撮影した写真、柱とロッカーを描いたドローイング、壁に貼った板やガムテープ、簡易ベッドなどで構成される、髙…

展覧会 深田桃子個展『透明≠不存在』

展覧会『深田桃子「透明≠不存在」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2025年9月1日~6日。 可及的に絞り込んだ太い線で仕切った面それぞれに単色を平坦に塗り込めた、デフォルメされた肖像画で構成される、深田桃子の個展。展覧会のタイトルとして掲…

映画『海辺へ行く道』

映画『海辺へ行く道』を鑑賞しての備忘録2025年、日本製作。140分。監督・脚本は、横浜聡子。原作は、三好銀の漫画『海辺へ行く道』シリーズ。企画は、和田大輔。撮影は、月永雄太。照明は、後閑健太。録音は、岩丸恒。音響効果は、渋谷圭介。美術は、塚本周…

展覧会 中村萌個展『connect connect』

展覧会『中村萌「connect connect」』を鑑賞しての備忘録ポーラ ミュージアム アネックスにて、2025年8月19日9月28日。 赤子のような顔とずんぐりした体型の森や山の精霊のようなキャラクターを象った楠材の彫刻7点とそのエスキースのドローイング6点で構成…

映画『愛はステロイド』

映画『愛はステロイド』を鑑賞しての備忘録2024年、イギリス・アメリカ合作。104分。監督は、ローズ・グラス[Rose Glass]。脚本は、ローズ・グラス[Rose Glass]とベロニカ・トフィウスカ[Weronika Tofilska]。撮影は、ベン・フォーデスマン[Ben Fordesman]。…

映画『キムズビデオ』

映画『キムズビデオ』を鑑賞しての備忘録2023年、アメリカ製作。87分。監督・脚本は、デヴィッド・レッドモン[David Redmon]とアシュレイ・セイビン[Ashley Sabin]。撮影は、デヴィッド・レッドモン[David Redmon]。編集は、マーク・ベッカー[Mark Becker]、…

展覧会 萩原亜美個展『Dissolution of Boundaries』

展覧会『萩原亜美「Dissolution of Boundaries」』を鑑賞しての備忘録REIJINSHA GALLERYにて、2025年8月22日~9月5日。 洋画を1つのイメージで、あるいは漫画の齣のように複数のイメージで提示するような絵画で構成される、萩原亜美の個展。 《Uncleared Tab…

展覧会 佐藤T個展『灰になっても』

展覧会『佐藤T個展「灰になっても」』を鑑賞しての備忘録八犬堂ギャラリーにて、2025年8月23日~30日。 血を思わせる涙や飛沫、何者かの影、傾いた構図などにより不穏な雰囲気を纏う絵画で構成される、佐藤Tの個展。 アクリルガッシュと色鉛筆による《夢想》…

展覧会 富永華苗『魔術の百科事典』

展覧会『富永華苗「魔術の百科事典」』を鑑賞しての備忘録Gallery KIDO Pressにて、2025年7月19日~8月31日。 富永華苗の絵画展。 《P.C.の研究―スカルの像》(333mm×242mm)は、卓上に置かれた本やボートを漕ぐ人形などを表わした作品。緑の表紙で天金加工の…

映画『マルティネス』

映画『マルティネス』を鑑賞しての備忘録2023年、メキシコ製作。96分。監督・脚本は、ロレーナ・パディージャ[Lorena Padilla]。撮影は、ヘラルド・ゲラ[Gerardo Guerra]。美術は、マイテ・ペレス・ニエバス[Maite Pérez-Nievas]とマリアン・セブリアン[Mari…

展覧会『未知なる世界と出会う―英国アール・ブリュット作家の現在』

展覧会『アール・ブリュット ゼン&ナウ Vol.4 未知なる世界と出会う―英国アール・ブリュット作家の現在』を鑑賞しての備忘録 ジェニファー・ギルバート[Jennifer Gilbert]のキュレーションにより11名の英国の美術家を紹介する企画。 展示室1では、モノクロ…

展覧会 飯島暉子・安原千夏二人展『マジックアワー』

展覧会『飯島暉子・安原千夏「マジックアワー」』を鑑賞しての備忘録横浜市民ギャラリーあざみ野にて、2025年8月13日~2025年8月24日。 飯島暉子と安原千夏の二人展。 安原千夏《Accordion time》は日常的な景観を捉えた写真に言葉を添えてスライドショーの…

展覧会 平松麻個展『Inner Existence』

展覧会『平松麻「Inner Existence」』を鑑賞しての備忘録104GALERIEにて、2025年7月12日~8月23日。 平松麻の絵画展。 《IN/OUT 03 <Wind>》(530mm×450mm)の深緑と緑とで左右を塗り分けた画面中心やや左寄りには縦に朱線が引かれている。その線は画面上部の途中か</wind>…

映画『パルテノペ ナポリの宝石』

映画『パルテノペ ナポリの宝石』を鑑賞しての備忘録2024年、イタリア・フランス合作。136分。監督・脚本は、パオロ・ソレンティーノ[Paolo Sorrentino]。撮影は、ダリア・ダントニオ[Daria D'Antonio]。美術は、カーマイン・グァリーノ[Carmine Guarino]。…

展覧会 Tajika個展‬『Catch Your Heart』

展覧会『Tajika「Catch Your Heart」』を鑑賞しての備忘録日本橋N11ギャラリー‬にて、2025年8月2日~22日。 愛憎の葛藤をテーマとした絵画で構成される、Tajikaの個展。 表題作《Catch Your Heart》(333mm×242mm)は、何かを握りつぶす左手を青い闇に浮かび上…

展覧会『立体の人々』

展覧会『立体の人々』を鑑賞しての備忘録Bunkamura Gallery 8/にて、2025年8月2日~17日。 指跡の残る歪な小片を重ねて造型した陶彫の新井浩太、漫画的な面白さを含んだ素朴な木彫の翁素曼、眠る女性に想いを託すガラス彫刻の小田橋昌代、近未来を舞台にした…

展覧会 興梠優護個展『XX』

展覧会『興梠優護「XX」』を鑑賞しての備忘録Bankrobber LABO Shibuya Tokyoにて、2025年8月1日~18日。 肖像画10点で構成される、興梠優護の個展。 《/ 152》(455mm×333mm)は、灰色がかったセピア調の画面に目を瞑って顎をあげる、ヴェールを被った女性の顔…

展覧会 髙野詩音個展『Whispers』

展覧会『髙野詩音「Whispers」』を鑑賞しての備忘録GALLERY ROOM・Aにて、2025年7月19日~8月17日。 髙野詩音の絵画展。 《slug》(727mm×910mm)は、何かを抱えるようにして俯せに眠る少女の上半身を描いた作品。画面の中央左寄りに目を伏せた少女の顔がある…

展覧会 山中雪乃個展『Eclipse』

展覧会『Yamanaka Yukino「Eclipse」』を鑑賞しての備忘録PARCO MUSEUM TOKYOにて、2025年8月1日~18日。 付け爪と引き延ばされた指とを特徴とする手を翳すことで出来た影により隈取り的効果を与えられた女性の顔を描いた作品を中心に13点の絵画で構成される…

展覧会 ソー・ユ・ノウェ+樫木知子二人展

展覧会『ソー・ユ・ノウェ、樫木知子』を鑑賞しての備忘録オオタファインアーツにて、2025年7月5日~8月16日。 女性と植物などが融合した異形の存在を表した焼物を手掛けるソー・ユ・ノウェ[စိုးယုနွယ်/Soe Yu Nwe]と、忘我により他界へと吸い込まれる人物を…

展覧会 コ・スンヨン個展『Omnibus』

展覧会『コ・スンヨン「Omnibus」』を鑑賞しての備忘録MEDEL GALLERY SHUにて、2025年8月1日~13日。 映像とともに構成される日常の光景を絵画に落とし込む、コ・スンヨン[고승연]の個展。絵画と陶器とで構成される。 《Selfie (2)》(413mm×315mm)の画面右上…

映画『美しい夏』

映画『美しい夏』を鑑賞しての備忘録2023年、イタリア製作。110分。監督・脚本は、ラウラ・ルケッティ。原作は、チェーザレ・パベーゼの小説『美しい夏[La bella estate]』撮影は、ディエゴ・ロメロ・スアレス・リャノス。美術は、ジャンカルロ・ムセッリ。…

映画『MELT メルト』

映画『MELT メルト』を鑑賞しての備忘録2023年、ベルギー・オランダ合作。111分。監督は、フィーラ・バーテンス[Veerle Baetens]。原作は、リゼ・スピット[Lize Spit]の小説"Het smelt"。脚本は、フィーラ・バーテンス[Veerle Baetens]とマーテン・ロイクス[…

映画『アイム・スティル・ヒア』

映画『アイム・スティル・ヒア』を鑑賞しての備忘録2024年、ブラジル・フランス合作。137分。監督は、ウォルター・サレス[Walter Salles]。原作は、マルセロ・ルーベンス・パイバ[Marcelo Rubens Paiva]の回顧録"Ainda Estou Aqui"。脚本は、ムリロ・ハウザ…

展覧会 佐藤絵莉香・福原優太二人展『SPOT』

展覧会『佐藤絵莉香・福原優太二人展「SPOT」』を鑑賞しての備忘録下北沢アーツにて、2025年7月26日~8月11日。 卑近な光景のゲニウス・ロキ[genius loci]と自らの印象とを動物などの姿に仮託して描く佐藤絵莉香と、自動車の車窓越しの眺めなど流れる景観か…