可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

映画『ガルヴェストン』

映画『ガルヴェストン』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督はメラニー・ロラン(Mélanie Laurent)。脚本はジム・ハメット(Jim Hammett)。原作はニック・ピゾラット(Nic Pizzolatto)の"Galveston"。原題は、"Galveston"。 1988年のニューオーリンズ…

映画『アメリカン・アニマルズ』

映画『アメリカン・アニマルズ』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督・脚本はバート・レイトン(Bart Layton)。原題は、"American Animals"。 スペンサー・ラインハルト(Barry Keoghan)は、トランシルバニア大学で芸術を専攻する大学生。入学選考で…

展覧会『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』

展覧会『日本・オーストリア外交樹立150周年記念 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』を鑑賞しての備忘録国立新美術館にて、2019年4月24日~8月5日。 19世紀末から20世紀初頭のウィーンの世紀末文化について、18世紀の女帝マリア・テレジアの…

展覧会 岡部千晶個展『渚にて』

展覧会『岡部千晶展 渚にて』を干渉しての備忘録JINEN GALLERY(A室)にて、2019年5月14日~26日。 岡部千晶の絵画展。 メインヴィジュルアルに採用されている《海は遠く》は、窓の向こうに浜辺を臨む赤い壁紙の部屋の中、ソファの前に佇む、イルカか何か海洋…

展覧会 束芋個展『Ghost Running』

展覧会『束芋「Ghost Running」』を干渉しての備忘録Gallery KIDO Pressにて、2019年4月27日~5月26日。 束芋の版画展。 腕や足や胴や頭部など、人体の一部が、直方体の空間の中に浮かんでいる。様々な角度から組織・構造を見るためにつくられた人体標本の入…

展覧会『一葉、晶子、らいてう 鴎外と女性文学者たち』

展覧会『一葉、晶子、らいてう 鴎外と女性文学者たち』を鑑賞しての備忘録 文京区立森鴎外記念館にて、2019年4月6日~6月30日。 樋口一葉、与謝野晶子、平塚らいてうを中心に、明治・大正期の女性文学者たちを、鷗外との関わりを交えて紹介する企画。 【樋口…

映画『ハイ・ライフ』

映画『ハイ・ライフ』を鑑賞しての備忘録2018年のドイツ・フランス・イギリス・ポーランド・アメリカ合作映画。監督は、クレール・ドニ(Claire Denis)。脚本は、クレール・ドニ(Claire Denis)、ジャン=ポル・ファルゴー(Jean-Pol Fargeau)。原題は、"High L…

展覧会『世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて』

展覧会『京都国立近代美術館所蔵 世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて』を鑑賞しての備忘録目黒区美術館にて、2019年4月13日~6月9日。 京都国立近代美術館が所蔵する、19世紀末から20世紀初頭のウィーンで生み出された版画・挿…

展覧会『クリムト展 ウィーンと日本 1900』

展覧会『クリムト展 ウィーンと日本 1900』を鑑賞しての備忘録東京都美術館にて、2019年4月23日~7月10日。 グスタフ・クリムト(1862~1918)の作品約50点(油彩27点)を中心に、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、彼らが影響を受けた日本の美術品…

展覧会『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』

展覧会『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』を鑑賞して の備忘録 パナソニック汐留美術館にて、2019年4月6日~6月23日。 ギュスターヴ・モロー美術館所蔵のギュスターヴ・モロー(1826~1898) の絵画69点を4つのセクションで紹介する企画。 「第1…

展覧会『貨物ステーション カモツのヒ・ミ・ツ』

展覧会『貨物ステーション カモツのヒ・ミ・ツ』を鑑賞しての備忘録鉄道歴史展示室にて、2019年3月19日~6月23日。 鉄道貨物輸送について紹介する企画。 鉄道歴史展示室は、新橋停車場の駅舎を復元した建物内に開設されている。新橋停車場は、日本初の鉄道の…

映画『ドント・ウォーリー』

映画『ドント・ウォーリー』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督・脚本は、ガス・バン・サント。原題は"Don't Worry, He Won't Get Far on Foot"。 ポートランド(オレゴン州)に住むジョン・キャラハン(Joaquin Phoenix)は、幼い頃に施設に預けら…

展覧会 泉桐子個展『Limelight』

展覧会『泉桐子個展「Limelight」』を鑑賞しての備忘録数寄和にて、2019年4月29日~5月7日。 泉桐子の絵画展。大小十数点の作品を展示。 石や木に刻み込むような線、大祓の人形のような人物、更紗文様のような植物の装飾から成り、黒絵式陶器やポンペイ壁画…

映画『魂のゆくえ』

映画『魂のゆくえ』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ・イギリス・オーストラリア合作映画。監督・脚本は、ポール・シュレイダー(Paul Schrader)。原題は、"First Reformed"。 ニューヨーク州北部にあるファースト・リフォームド教会は、250年前にオランダ…

展覧会『平成31年 新指定 国宝・重要文化財』

展覧会『平成31年 新指定 国宝・重要文化財』を鑑賞しての備忘録東京国立博物館にて、2019年4月16日~5月6日。 2019年に新たに指定された国宝3件、重要文化財41件と、追加・統合指定された重要文化財13件のうちの1件、計45件を紹介する企画。彫刻のみ本館11…

展覧会 荒木悠個展『LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ』

展覧会『荒木悠展「LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ」』を鑑賞しての備忘録資生堂ギャラリーにて、2019年4月3日~6月23日。 映像作家・荒木悠の個展。明治日本を訪れたフランス人作家ピエール・ロティ(Pierre Loti, 1850-1923)の紀行文『秋の日本(Jap…

展覧会『The 備前 土と炎から生まれる造形美』

展覧会『The 備前 土と炎から生まれる造形美』を鑑賞しての備忘録東京国立近代美術館工芸館にて、2019年2月22日~5月6日。 備前市伊部地域を中心に施釉せず作られるやきもの「備前焼」を3つの章で紹介する企画。Ⅰ章は「源流としての備前焼」と題し、桃山時代…

映画『ある少年の告白』

映画『ある少年の告白』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督・脚本は、ジョエル・エドガートン(Joel Edgerton)。原作は、ガラルド・コンリー(Garrard Conley)の"Boy Erased: A Memoir of Identity, Faith, and Family"。原題は、"Boy Erased"。 …

展覧会『予兆の輪郭』

展覧会『トーキョーアーツアンドスペース レジデンス2019 成果発表展「予兆の輪郭」』(第1期)を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2019年4月13日~5月19日。 2018年に、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)から海外各地の提携機…

展覧会 ヴィンセント・ライタス個展『呼吸する内/外』

展覧会『ヴィンセント・ライタス個展「呼吸する内/外」』を鑑賞しての備忘録駒込倉庫にて、2019年4月20日~5月12日。 "Intimacy as Aesthetics"をテーマに活動するオランダ出身の美術家ヴィンセント・ライタスの個展。計10点の作品が展示されるとともに、空…

映画『幸福なラザロ』

映画『幸福なラザロ』を鑑賞しての備忘録2018年のイタリア映画。監督・脚本はアリーチェ・ロルバケル(Alice Rohrwacher)。原題は、"Lazzaro felice"。 大洪水以来、外界から隔絶されてきたイタリア山間部のある小村では、廃止されて久しい小作人制度が未だに…

展覧会『Para-monument』

展覧会『Para-monument』を鑑賞しての備忘録アキバタマビ21にて、2019年4月7日~5月18日。 新井夏菜、一井すみれ、望月美葵、大和春子、渡壁遥によるグループ展。 渡壁遥の《The aesthetics inside things ii》について。 《The aesthetics inside things》…

展覧会 鈴木親個展『わたしの、東京』

展覧会『鈴木親展「わたしの、東京」』を鑑賞しての備忘録 KOSAKU KANECHIKAにて、2019年4月20日~6月1日。 夜の繁華街の明るさとは距離を置いた、外灯に照らし出された植え込みの花々を捉えたと思しき写真。人知れず咲いていると言うほどには隔絶されても秘…

展覧会 狩野哲郎個展『測地とカモフラージュ、すべての部分が固有の形になる』

展覧会『狩野哲郎「測地とカモフラージュ、すべての部分が固有の形になる」』を鑑賞しての備忘録ユカ・ツルノ・ギャラリーにて、2019年4月20日~5月25日。 ガラス板の上に、木や果物、器やゴムボールなどが置かれ、積み重ねられている立体作品、天井から吊る…

展覧会 毒山凡太郎個展『東京計画2019 vol.1 毒山凡太郎』

展覧会『αMプロジェクト2019 東京計画2019 vol.1 毒山凡太郎』gallery αMにて、2019年4月6日~5月18日。 東京のあり方についてオルタナティヴな可能性を呈示するシリーズ企画(キュレーターは藪前知子)の第一弾として、毒山凡太郎の《RENT TOKYO》などのプ…

本 三浦篤『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』

本 三浦篤『エドゥアール・マネ 西洋絵画史の革命』(角川選書607)KADOKAWA[2018年] はじめに マネの特異性について Ⅰ.過去からマネへ第1章 成熟するイメージ環境第2章 イタリア絵画 ティツィアーのとラファエロ第3章 スペイン絵画 ベラスケスとゴヤ第4章 フ…

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』

映画『ヒトラーVS.ピカソ 奪われた名画のゆくえ』を鑑賞しての備忘録2018年のイタリア・フランス・ドイツ合作映画。監督は、クラウディオ・ポリ(Claudio Poli)。原案は、ディディ・ニョッキ(Didi Gnocchi)。脚本は、サビーナ・フェデーリ(Sabina Fedeli)とア…

展覧会 野村恵子個展『Otari-Pristine Peaks 山霊の庭』

展覧会『第28回林忠彦賞受賞記念写真展 野村恵子「Otari-Pristine Peaks 山霊の庭」』を鑑賞しての備忘録富士フイルムフォトサロン 東京にて、2019年4月19日~25日。※周南市美術館に巡回予定(2019年5月11日~19日)。 野村恵子が、2015から2018年にかけて、…

展覧会『東京インディペンデント2019』

展覧会『東京インディペンデント2019』を鑑賞しての備忘録東京藝術大学陳列館にて、2019年4月18日~5月5日。 芸術家としての意志があるすべての人に開かれた美術展。企画は、保科豊巳、曽根裕、Tommy Simoens、西原珉。趣旨に賛同した​633組の作家の1000点以…

展覧会 木下理子個展『空気の底』

展覧会『木下理子「空気の底」』を鑑賞しての備忘録児玉画廊にて、2019年4月6日~5月18日。 木下理子の「ドローイング」を紹介する企画。但し、ここでの「ドローイング」は紙に描かれた線描のことではなく、素材や形態を問わず生み出された作品を指す。 《ゲ…