可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『アイ・アム まきもと』

映画『アイ・アム まきもと』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。104分。監督は、水田伸生。原作は、ウベルト・パゾリーニ(Uberto Pasolini)の映画『おみおくりの作法(Still Life)』。脚本は、倉持裕。撮影は、中山光一。照明は、宗賢次郎。録音は、鶴…

展覧会 李禹煥個展『物質の肌合い』

展覧会『李禹煥個展「物質の肌合い」』を鑑賞しての備忘録SCAI THE BATHHOUSEにて、2022年9月13日~10月15日。 紙、木、土、鉄に刻みを入れたり、穴を開けたりして、絵画のように展示した作品10点で構成される、李禹煥の個展。 《突きより》(1597mm×1297mm×6…

映画『人質 韓国トップスター誘拐事件』

映画『人質 韓国トップスター誘拐事件』を鑑賞しての備忘録2021年製作の韓国映画。94分。監督・脚本は、ピル・カムソン(필감성)。原作は、中国映画『誘拐捜査(解救吾先生)』(2015)。撮影は、チェ・ヨンファン(최영환)。美術は、チェ・ギョンソン(채경선)とソ…

展覧会 片野莉乃個展『Inspiration』

展覧会『2021美の起原展特別賞受賞記念個展 片野莉乃個展―Inspiration―』を鑑賞しての備忘録美の起原にて、2022年9月21日~27日。 絵画20点で構成される、片野莉乃の個展。 《思い耽る》(φ530mm)は、銀を背景とした円形の画面に、俯く女性の頭部に游泳する一…

展覧会 会田誠・曽根裕二人展『-・-・ ・- -・ ・-・・ ・-- -・・- ・・-- -・・ ・・ --- ・---- ・・--- ----- ---・・ 侵攻の記憶』

展覧会『会田誠・曽根裕展「-・-・ ・- -・ ・-・・ ・-- -・・- ・・-- -・・ ・・ --- ・---- ・・--- ----- ---・・ 侵攻の記憶」』を鑑賞しての備忘録ミヅマアートギャラリーにて、2022年9月21日~10月15日。 モールス信…

映画『秘密の森の、その向こう』

映画『秘密の森の、その向こう』を鑑賞しての備忘録2021年製作のフランス映画。73分。監督・脚本・衣装は、セリーヌ・シアマ(Céline Sciamma)。撮影は、クレール・マトン(Claire Mathon)。美術は、リオネル・ブリゾン(Lionel Brison)。編集は、ジュリアン・…

展覧会 小林明日香個展『reproduction』

展覧会『小林明日香個展「reproduction」』を鑑賞しての備忘録RISE GALLERYにて、2022年9月3日~23日。 同じモティーフの変奏による作品や、版画・写真・模写といった複製に関わる技法を用いて制作された作品などで構成される、小林明日香の個展。 《picture…

映画『LAMB ラム』

映画『LAMB ラム』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアイスランド・スウェーデン・ポーランド合作映画。106分。監督ヴァルディマーシ・ヨハンソナー(Valdimars Jóhannssonar)。脚本シーグルヨン・ビルギル・シーグルソンSigurjón Birgir Sigurðsson)とヴァルデ…

展覧会 武田鉄平個展『近作展』

展覧会『武田鉄平 近作展』を鑑賞しての備忘録MAHO KUBOTA GALLERYにて、2022年8月27日~10月1日。※当初会期9月24日までを延長。 自ら制作した肖像画を描いた「絵画のための絵画」シリーズ10点で構成される、武田鉄平の個展。 《絵画のための絵画 040》(910m…

映画『川っぺりムコリッタ』

映画『川っぺりムコリッタ』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。120分。監督・脚本は、荻上直子。原作は、荻上直子の小説『川っぺりムコリッタ』。撮影監督は、安藤広樹。照明は、重黒木誠。録音は、池田雅樹。美術は、富田麻友美。装飾は、山崎悠里。…

映画『3つの鍵』

映画『3つの鍵』を鑑賞しての備忘録2021年製作のイタリア・フランス合作映画。119分。監督は、ナンニ・モレッティ(Nanni Moretti)。原作は、エシュコル・ネヴォ(אשכול נבו)の小説『三階 あの日テルアビブのアパートで起きたこと(שלוש קומות)』。原案・脚本は…

映画『よだかの片想い』

映画『よだかの片想い』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。100分。監督は、安川有果。原作は、島本理生の小説『よだかの片想い』。脚本は、城定秀夫。撮影は、趙聖來。照明は、森紀博。録音は、鈴木健太郎。美術は、松本良二。装飾は、土橋麻衣子。衣…

展覧会 郭家伶個展『浮回廊』

展覧会 郭家伶個展『浮回廊』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2022年9月12日~17日。 郭家伶の個展。 《烟火》(840mm×295mm)には、垂直に伸びるアーチで構成されるゴシック様式の聖堂の内部のような空間が、暗くはなく、黄色と黄緑とで光溢れる場と…

展覧会『メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか』

展覧会『TOPコレクション メメント・モリと写真 死は何を照らし出すのか』東京都写真美術館にて、2022年6月17日~9月25日。 ハンス・ホルバイン(子)の版画『死の像』シリーズ(国立西洋美術館所蔵)における中世のメメント・モリのイメージを枕に、スーザ…

展覧会 馬場まり子個展

展覧会『馬場まり子展』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2022年9月5日~17日。 馬場まり子の絵画展。 《空 Ⅰ》(2200mm×3000mm)の画面左下には、ベンチに腰掛けた老人が、ベンチで眠っている。彼の背後(画面左端)にはコンクリート製の電柱ないし壁がある。画…

展覧会『シアトル→パリ 田中保とその時代』

展覧会『シアトル→パリ 田中保とその時代』を鑑賞しての備忘録埼玉県立近代美術館にて、2022年7月16日~10月2日。 アメリカの女流詩人と結婚し、裸婦を描いて成功した画家として語られてきた田中保(1886-1941)の実像を、近年の研究成果を踏まえて紹介する回…

展覧会 牧野永美子個展『いつかにんげんじゃなくなったとして』

展覧会『牧野永美子展「いつかにんげんじゃなくなったとして」』GALLERY TSUBAKI GT2にて、2022年9月3日~17日。 動物の皮を被った人間のような立体作品9点(1点はレリーフ)で構成される、牧野永美の個展。 (略)生贄の犠牲者を考えるためのジラールの枠組…

映画『さかなのこ』

映画『さかなのこ』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。139分。監督は、沖田修一。原作は、さかなクンの自叙伝『さかなクンの一魚一会~まいにち夢中な人生!~』。脚本は、沖田修一と前田司郎。撮影は、佐々木靖之。美術は、安宅紀史。衣装は、纐纈春…

展覧会 堤千春個展『理想自己形成』

展覧会『堤千春個展「理想自己形成」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2022年9月5日~10日。 アメリカのアニメーションに登場するキャラクターのような(?)、デフォルメされた少女を主題とした絵画9点(1点を除いて2022年の作品)で構成される、…

映画『LOVE LIFE』

映画『LOVE LIFE』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。123分。監督・脚本・編集は、深田晃司。撮影は、山本英夫。美術は、渡辺大智。音楽は、オリビエ・ゴワナール(Olivier Goinard)。 郊外の団地の1室。大沢妙子(木村文乃)が、パーティーの飾り付けを…

展覧会 小林椋個展『ヌー・フォー・フィーヌ・フェニ・ファー』

展覧会『小林椋個展「ヌー・フォー・フィーヌ・フェニ・ファー」』を鑑賞しての備忘録gallery N 神田社宅にて、2022年8月27日~9月10日。 ポップな家具ないし玩具を思わせる、マットで鮮やかな色彩と滑らかな表面を持つ、一見して使途不明の機械部品のような…

映画『この子は邪悪』

映画『この子は邪悪』を鑑賞しての備忘録2022年製作の日本映画。100分。監督・脚本は、片岡翔。撮影は、花村也寸志。美術は、野々垣聡、録音は、吉方淳二。衣装は、篠塚奈美。ヘアメイクは、知野香那子。編集は、山本彩加。音楽は、渡邊琢磨。 誰もいないプ…

展覧会『ライアン・ガンダー われらの時代のサイン』

展覧会『ライアン・ガンダー われらの時代のサイン』を鑑賞しての備忘録東京オペラシティ アートギャラリーにて、2022年7月16日~9月19日。 ライアン・ガンダーの個展。 ギャラリー1の中央辺りの片側の壁、高さ4メートルくらいの位置に、ステンレス製の文字…

展覧会『たゆたまりに小石をひとつ』

展覧会『たゆたまりに小石をひとつ』を鑑賞しての備忘録アキバタマビ21にて、2022年8月20日~9月19日。 「自身の制作行為を省みる」をテーマに、小林大悟、田中美沙妃、竹本侑樹、榎本浩子の4名の作家を紹介する。タイトルにある「たゆたまり」とは、創作過…

映画『ブレット・トレイン』

映画『ブレット・トレイン』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。126分。監督は、デビッド・リーチ(David Leitch)。原作は、伊坂幸太郎の小説『マリアビートル』。脚本は、、ザック・オルケウィッツ(Zak Olkewicz)。撮影は、ジョナサン・セラ(Jonat…

展覧会 岡田萌・岸本望二人展『余熱、皮膚と気球』

展覧会『岡田萌・岸本望「余熱、皮膚と気球」』を鑑賞しての備忘録OGU MAGにて、2022年8月25日~9月4日。 岡田萌の立体作品8点、岸本望の絵画6点を展観。なお、《余熱のためのテキスト》を両者がそれぞれ掲出している。 岡田萌の立体作品について《pleats》(…

映画『地下室のヘンな穴』

映画『地下室のヘンな穴』を鑑賞しての備忘録2022年製作のフランス・ベルギー合作映画。74分。監督・脚本・撮影・編集は、カンタン・デュピュー(Quentin Dupieux)。美術は、ジョアン・ル・ボル(Joan Le Boru)衣装は、イザベル・パヌティエ(Isabelle Pannetie…

映画『Zola ゾラ』

映画『Zola ゾラ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。86分。監督は、ジャニクザ・ブラボー(Janicza Bravo)。原作は、デビッド・クシュナー(David Kushner)の雑誌記事"Zola Tells All: The Real Story Behind the Greatest Stripper Saga Ever Twe…