可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『この世界に残されて』

映画『この世界に残されて』を鑑賞しての備忘録2019年製作のハンガリー映画。88分。監督は、トート・バルナバーシュ(Tóth Barnabás)。原作は、F.バールコニ・ジュジャ(F. Várkonyi Zsuzsa)の小説"Férfiidők lányregénye"。脚本は、トート・バルナバーシュ(T…

映画『ソング・トゥ・ソング』

映画『ソング・トゥ・ソング』を鑑賞しての備忘録2017年製作のアメリカ映画。128分。監督・脚本は、テレンス・マリック(Terrence Malick)。撮影は、エマニュエル・ルベツキ(Emmanuel Lubezki)。編集は、レーマン・アリ(Rehman Ali)、ハンク・コーウィン(Hank…

展覧会 諏訪未知個展『3つの世界』

展覧会『諏訪未知「3つの世界」』を鑑賞しての備忘録KAYOKOYUKIにて、2020年12月23日~2021年1月31日。 諏訪未知の絵画を中心とした作品展。 《島》は、クリーム色がかった淡いオレンジ色の画面に、地形図の等高線で表された丘(山)を青緑、黄緑白、オレン…

映画『ジョゼと虎と魚たち』

映画『ジョゼと虎と魚たち』を鑑賞しての備忘録2020年製作の日本映画。98分。監督は、タムラコータロー。原作は、田辺聖子の小説「ジョゼと虎と魚たち」。脚本は、桑村さや香。キャラクター原案・コミカライズは、絵本奈央。キャラクターデザイン・総作画監…

展覧会 立原真理子個展『おく』

展覧会『展覧会『立原真理子展「おく」』を鑑賞しての備忘録Gallery Hasu no hanaにて、2020年12月19日~25日。 蚊帳に刺繍した作品と水彩画で構成される立原真理子の個展。 会場は連続した2つの空間から成る。ギャラリーに入ってすぐの空間左手には、部分的…

展覧会『水―伊勢﨑淳・巖谷國士・桑原弘明・福田淳子―』

展覧会『水―伊勢﨑淳・巖谷國士・桑原弘明・福田淳子―』を鑑賞しての備忘録日本橋高島屋〔美術画廊X〕にて、2020年12月9日~28日。 水をテーマに、伊勢﨑淳の備前焼、巖谷國士の写真、桑原弘明のスコープ・オブジェ、福田淳子の絵画を紹介。 展示空間の一番…

展覧会『Sustainable Sculpture』

展覧会『Sustainable Sculpture』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME SOKOにて、2020年12月11日~12月25日。 表現の持続可能性をテーマに14名の作家の彫刻作品を展観。 エントランスには、二藤建人が天井と2階ベランダとのつがなりを活用した《真空の穴》。1階は、…

展覧会『舟越 桂 私の中にある泉』

展覧会『舟越 桂 私の中にある泉』を鑑賞しての備忘録渋谷区立松濤美術館にて、2020年12月5日~2021年1月31日。 舟越桂の彫刻展。地下1階(第1展示室)は、最初期の《妻の肖像》(木彫作品と元になったデッサン)をはじめ主に1980年代の肖像彫刻で構成される…

映画『私をくいとめて』

映画『私をくいとめて』を鑑賞しての備忘録2020年製作の日本映画。133分。監督・脚本は、大九明子。原作は、綿矢りさの小説『私をくいとめて』。撮影は、中村夏葉。編集は、米田博之。 合羽橋で食品サンプルの制作体験に参加し、「海老の天麩羅」を制作。充…

映画『声優夫婦の甘くない生活』

映画『声優夫婦の甘くない生活』を鑑賞しての備忘録2019年製作のイスラエル映画。88分。監督は、エフゲニー・ルーマン(יבגני רומן)。脚本は、ジブ・ベルコビッチ(זיו ברקוביץ')とエフゲニー・ルーマン(יבגני רומן)。撮影は、ジブ・ベルコビッチ(זיו ברקוביץ'…

映画『ブレスレス』

映画『ブレスレス』を鑑賞しての備忘録2019年製作のフィンランド・ラトビア合作映画。105分。監督・脚本は、ユッカペッカ・バルケアパー(Jukka-Pekka Valkeapää)。撮影は、ピエタリ・ペルトラ(Pietari Peltola)。編集は、メルヴィ・ユンコネン(Mervi Junkkon…

展覧会『Public Device 彫刻の象徴性と恒久性』

展覧会『Public Device 彫刻の象徴性と恒久性』を鑑賞しての備忘録東京芸術大学大学美術館〔陳列館〕にて、2020年12月11日~25日。 公共彫刻について、作品そのもののみならず、ドローイングやマケットなどを通じて制作過程を示し、あるいは彫刻が果たすメデ…

映画『パリのどこかで、あなたと』

映画『パリのどこかで、あなたと』を鑑賞しての備忘録2019年製作のフランス映画。111分。監督は、セドリック・クラピッシュ(Cédric Klapisch)。脚本は、セドリック・クラピッシュ(Cédric Klapisch)とサンティアゴ・アミゴレーナ(Santiago Amigorena)。撮影は…

映画『100日間のシンプルライフ』

映画『100日間のシンプルライフ』を鑑賞しての備忘録2018年製作のドイツ映画。111分。監督・脚本は、フロリアン・ダービト・フィッツ(Florian David Fitz)。撮影は、ベルンハルト・ヤスパー(Bernhard Jasper)。編集は、アナ・デ。ミエーリオルトューノ(Ana d…

展覧会 石川佳奈個展『まちがう手 ぶれる指』

展覧会『石川佳奈「まちがう手 ぶれる指」』を鑑賞しての備忘録BUoYにて、2020年12月11日~17日。 手に纏わる映像作品を中心とした石川佳奈の個展。 《東京雑草採取2020(特別区編)》(2020)丸の内中央広場の地面から東京駅の駅舎を臨む。掲げられた日の丸の…

映画『ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢』

映画『ネクスト・ドリーム ふたりで叶える夢』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ・イギリス合作映画。114分。監督は、ニーシャ・ガナトラ(Nisha Ganatra)。脚本は、フローラ・グリーソン(Flora Greeson)。撮影は、ジェイソン・マコーミック(Jason McCo…

映画『ハッピー・オールド・イヤー』

映画『ハッピー・オールド・イヤー』を鑑賞しての備忘録2019年製作のタイ映画。113分。監督・脚本は、ナワポン・タムロンラタナリット(นวพล ธำรงรัตนฤทธิ์)。撮影は、ニラモン・ロス(นิรมล รอสส์)。編集は、チョンラシット・ウパニキット(ชลสิทธิ์ อุปนิกขิต…

展覧会 やましたあつこ個展『Utopia』

展覧会『やましたあつこ個展「Utopia」』を鑑賞しての備忘録TAKU SOMETANI GALLERYにて、2020年11月28日~12月22日。 やましたあつこの「Utopia」をテーマとした絵画の展観。 展示作品中最大(130号?)の作品には、三つ編みを垂らした女性が伏し目がちに向…

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』

映画『ニューヨーク 親切なロシア料理店』を鑑賞しての備忘録2019年製作のデンマーク・カナダ・スウェーデン・ドイツ・フランス合作映画。115分。監督・脚本は、ロネ・シェルフィグ(Lone Scherfig)。撮影は、セバスチャン・ブレンコフ(Sebastian Blenkov)。…

展覧会 花沢忍個展『ディティデペンデ』

展覧会『花沢忍個展「ディティデペンデ」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2020年11月28日~12月13日。 花沢忍の絵画12点を紹介。 《red night》は、寝そべって片肘を突いて頭を支えながらワインを呑む人物を描く。腹の辺りには大きな猫が丸まり…

映画『ノッティングヒルの洋菓子店』

映画『ノッティングヒルの洋菓子店』を鑑賞しての備忘録2020年製作のイギリス映画。98分。監督は、エリザ・シュローダー(Eliza Schroeder)。原案は、エリザ・シュローダー(Eliza Schroeder)、マハリア・リマー(Mahalia Rimmer)、ジェイク・ブランガー(Jake B…

展覧会『遠見の書割 ポラックコレクションの泥絵に見る「江戸」の景観』

『遠見の書割 ポラックコレクションの泥絵に見る「江戸」の景観』を鑑賞しての備忘録インターメディアテク〔GREY CUBE〕にて、2020年6月24日~終了日未定。 「東海道五十三次」を画題とした泥絵の展示。泥絵は江戸時代の洋風画の一ジャンルで、下地に胡粉が…

展覧会 権瓶千尋・森岡美樹二人展『声になるまえ』

展覧会『OPEN SITE 5 [Part 1] 権瓶千尋と森岡美樹「声になるまえ」』を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷〔スペースA〕にて、2020年11月21~12月20日。 権瓶千尋と森岡美樹の二人が「言葉以前のかたち」を模索する企画。共作のドローイン…

映画『魔女がいっぱい』

映画『魔女がいっぱい』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ映画。104分。監督は、ロバート・ゼメキス(Robert Zemeckis)。原作は、ロアルド・ダール(Roald Dahl)の小説『魔女がいっぱい(The Witches)』。脚本は、ギレルモ・デル・トロ(Guillermo del Tor…

展覧会 吉村芳生個展『超絶技巧を超えて』

展覧会『超絶技巧を超えて 吉村芳生展』を鑑賞しての備忘録そごう美術館にて、2020年10月24日~12月6日。 モノクロームの風景画を中心とした「ありふれた風景」、色鉛筆で描かれた花々を展示する「百花繚乱」、新聞紙と結びつけた自画像を紹介する「自画像の…

映画『燃ゆる女の肖像』

映画『燃ゆる女の肖像』を鑑賞しての備忘録2019年製作のフランス映画。122分。監督・脚本は、セリーヌ・シアマ(Céline Sciamma)。撮影は、クレール・マトン(Claire Mathon)。編集は、ジュリアン・ラシュレー(Julien Lacheray)。原題は、"Portrait de la jeun…

映画『アーニャは、きっと来る』

映画『アーニャは、きっと来る』を鑑賞しての備忘録2019年製作のイギリス・ベルギー合作映画。109分。監督は、ベン・クックソン(Ben Cookson)。原作は、マイケル・モーパーゴ(Michael Morpurgo)の小説『アーニャは、きっと来る(Waiting for Anya)』。脚本は…

映画『さくら』

映画『さくら』を鑑賞しての備忘録2020年製作の日本映画。119分。監督は、矢崎仁司。原作は、西加奈子の小説『さくら』。脚本は、朝西真砂。撮影は、石井勲。編集は、目見田健。 東京の大学に進学した長谷川薫(北村匠海)が大阪の実家に戻ってくる。2年前に…

展覧会『小泉八雲 放浪するゴースト』

展覧会『生誕170年記念 小泉八雲 放浪するゴースト』を鑑賞しての備忘録新宿歴史博物館にて、2020年10月10日~12月6日。 ラフカディオ・ハーン(1896年、日本に帰化して小泉八雲と改名)(1850-1904)の生涯をたどる企画。渡米後のシンシナティ、ニューオーリ…