2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧
展覧会『Tokyo Contemporary Art Award 2022-2024 受賞記念展 サエボーグ「I WAS MADE FOR LOVING YOU」&津田道子「Life is Delaying 人生はちょっと遅れてくる」』を鑑賞しての備忘録 東京都とトーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)との中堅アーティス…
映画『スリープ』を鑑賞しての備忘録2023年製作の韓国映画。94分。監督・脚本は、ユ・ジェソン(유재선)。撮影は、キム・テス(김태수)。照明は、イ・ジウ(이제우)美術は、チョン・ウンギョ(정은교)とシン・ヘナ(혜나)。衣装は、ヤン・ヒョンソ(양현서)とチェ…
展覧会『坂本久美子展「潮騒」』を鑑賞しての備忘録JINEN GALLERYにて、2024年6月25日~30日。 真鶴の景観をモティーフとする絵画で構成される、坂本久美子の絵画展。作品の多くには青い空が描かれる。ペンキで塗ったようなベタ塗りの青もあれば筆触を活かし…
映画『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。133分。監督は、アレクサンダー・ペイン(Alexander Payne)。脚本は、デビッド・ヘミングソン(David Hemingson)。撮影は、アイジル・ブリルド(Eigil Bryld)。…
展覧会『TOPコレクション 時間旅行 千二百箇月の過去とかんずる方角から』を鑑賞しての備忘録東京都写真美術館にて、2024年4月4日~7月7日。 想像力次第で時空を飛び越えることが可能であると「時間旅行」を冠して東京都写真美術館の収蔵品を紹介する企画。…
展覧会『皆藤将 芸術作品展「THE CENTER OF THE EARTH」』を鑑賞しての備忘録HIGURE 17-15 casにて、2024年6月22日~30日。 都営地下鉄三田線の三田(みた)駅に人知を超えた途方もない何かを感じたという作家が、未だ見たことのない世界を見たいと、「三田…
展覧会『都美セレクション グループ展 2024「回遊する風景」』を鑑賞しての備忘録東京都美術館ギャラリーCにて、2024年6月10日~30日。 東京都美術館が毎年実施するグループ展公募企画。2024年度に採用された3つの企画のうち『回遊する風景』は、いずれも海…
展覧会『教壇に立った鷗外先生』を鑑賞しての備忘録文京区立森鷗外記念館にて、2024年4月13日~6月30日。 陸軍軍医でドイツ留学経験のあった森鷗外(1862-1922)は、陸軍軍医学校で衛生学を講じるだけでなく、文学・美術など西欧文化に通じていたことから、東…
展覧会『酒井みのり展「家は記憶が崩れない」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2024年6月17日~22日。 斜面に土の塊を盛り付けて土砂が崩れ落ちた状況を再現した《土のイメージ》、土で覆った正方形の画面や動物のぬいぐるみ、家(を表わす五角形)や種を網…
展覧会『ブランクーシ 本質を象る』を鑑賞しての備忘録アーティゾン美術館にて、2024年3月30日~7月7日。 彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuşi)(1876-1957)の業績を、実作約20点を中心に、写真・絵画、関連作家の作品も含め、約90点で…
展覧会『クリスチャン・プーレイ「Geographies of Love」』を鑑賞しての備忘録Gallery 38にて、2024年5月11日~6月30日。 顔の表現を省いた人物、平行に走らせた筆跡で抽象化させた景観、画面の一部を隠すような塗り潰し、異なる光景の強引な接合などが特…
映画『ナイトスイム』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。98分。監督・脚本は、ブライス・マクガイア(Bryce McGuire)。原案は、ロッド・ブラックハースト(Rod Blackhurst)とブライス・マクガイア(Bryce McGuire)の短編映画『ナイトスイム(Night Sw…
映画『ドライブアウェイ・ドールズ』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。85分。監督は、イーサン・コーエン(Ethan Coen)。脚本は、イーサン・コーエン(Ethan Coen)とトリシア・クック(Tricia Cooke)。撮影は、アリ・ウェグナー(Ari Wegner)。美術…
展覧会『カワイハルナ「状態の共存」』を鑑賞しての備忘録OIL by 美術手帖ギャラリーにて、2024年5月24日~6月17日。 幾何学的な物体瞬間的に均衡を保っているかのように組み合わせ、次の瞬間に状態が維持されるのか、あるいは崩壊するのか、そのどちらでも…
映画『蛇の道』を鑑賞しての備忘録2024年製作のフランス・日本・ベルギー・ルクセンブルグ合作映画。113分。監督・脚本は、黒沢清。原案は、黒沢清監督、高橋洋脚本の『蛇の道』(1998)。撮影は、アレクシ・カビルシーヌ(Alexis Kavyrchine)。編集は、トマ・…
展覧会『早川温人展』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年6月10日~15日。 イメージスキャナで撮影した「光画」と、その光画を元にした油絵具で描いた「油画」とで構成される、早川温人の個展。 展示の冒頭に掲げられた《surface》(530mm×410mm)…
映画『あんのこと』を鑑賞しての備忘録監督・脚本は、入江悠。企画は、國實瑞恵。撮影は、浦田秀穂。照明は、常谷良男。録音は、藤丸和徳。美術は、塩川節子。スタイリストは、田口慧。ヘアメイクは、大宅理絵と金田順子。音響効果は、大河原将。編集は、佐…
展覧会『TOKAS-Emerging 2024 第2期』を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2024年5月18日~6月16日。 トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が国内を拠点とする35歳以下の作家を対象に公募を行い、個展開催の機会を提供するプログラ…
映画『ハロルド・フライのまさかの旅立ち』を鑑賞しての備忘録2022年製作のイギリス映画。108分。監督は、ヘティ・マクドナルド(Hettie Macdonald)。原作は、レイチェル・ジョイス(Rachel Joyce)の小説『ハロルド・フライのまさかの旅立ち(The Unlikely Pilg…
映画『違国日記』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。139分。監督・脚本・編集は、瀬田なつき。原作は、ヤマシタトモコの漫画『違国日記』。企画は、橋本匠子。撮影は、四宮秀俊。照明は、永田ひでのり。録音は、髙田伸也。美術は、安宅紀史と田中直純…
映画『罪深き少年たち』を鑑賞しての備忘録2022年製作の韓国映画。124分。監督は、チョン・ジヨン(정지영)。企画は、キム・ジュサン(김주상)。脚本は、チョン・サンヒョプ(정상협)。撮影は、キム・ヒョンソク(김형석)。照明は、キム・ウク(김욱)。美術は、イ…
映画『アンダー・ユア・ベッド』を鑑賞しての備忘録2023年製作の韓国映画。99分。監督は、SABU。原作は、大石圭の小説『アンダー・ユア・ベッド』。脚本は、チョン・ヨン(정영)。撮影は、ソン・サンジェ(선상재)。照明は、ソ・ホヨン(서호영)。美術は、キム…
展覧会『走泥社再考 前衛陶芸が生まれた時代』(前期)菊池寛実記念 智美術館にて、2024年4月20日~6月23日。 1948年に八木一夫、叶哲夫、山田光、松井美介、鈴木治の5人で結成された陶芸家集団「走泥社」――「走泥」は、蚯蚓が泥の上を這ったような痕を指す…
展覧会『内藤亜澄「まねごと」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー椿 にて、2024年6月1日~15日。 ぐにゃぐにゃと曲がる手脚が印象的な人物を描く、内藤亜澄の個展。 《elements in the room》(727mm×910mm) では、室内で鉢植えの間に立つ少年が、恰も観葉植物の…
展覧会『堀聖史「マジックタイム・スイートホーム」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2024年5月17日~6月8日。 生と地続きである死をマジックリアリズムの手法で描いた作品で構成される、堀聖史の個展。 《カフェ》(388mm×425mm)には、窓辺のテー…
展覧会『青山悟 刺繍少年フォーエバー』を鑑賞しての備忘録目黒区美術館にて、2024年4月20日~6月9日。 青山悟は、祖父・青山龍水の影響で幼い頃から画家を志し、長じて刺繍により制作を行うに至った。工業用ミシンによる刺繍作品には、美術に対する工芸の価…
展覧会『カフカ没後100年記念 「変身」するカフカ』を鑑賞しての備忘録早稲田大学国際文学館にて、2024年4月26日~9月16日。 没後100年を迎えたフランツ・カフカ(Franz Kafka)を代表作『変身(Die Verwandlung)』を切り口として紹介する企画。『変身』冒頭部…
展覧会『柴田樹里個展「堕ちる天國、誘惑する地獄」』を鑑賞しての備忘録みうらじろうギャラリーにて、2024年5月25日~6月9日。 水や魚あるいは花や草とともに閉鎖空間に囚われた女性をモティーフとする絵画で構成される、柴田樹里の個展。 《存在の為にある…
吉田修一『湖の女たち』〔新潮文庫よ-27-8〕新潮社(2023)を読了しての備忘録 琵琶湖の北西岸に立つ介護施設もみじ園。100歳の入居者・市島民男が心肺停止状態で発見された。施設側の説明とスタッフたちの態度に不審を抱いた家族が通報し、西湖署署員が事件と…
映画『蒲団』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。95分。監督・編集は、山嵜晋平。原案は、田山花袋の小説『蒲団』。脚本は、中野太。企画は、佐藤友彦。撮影は、神野誉晃。照明は、津覇実人。録音は、鈴木一貴。美術は、三藤秀仁。衣装は、中村もやし…