2024-01-01から1年間の記事一覧
展覧会『チェン・ウェイ「Sleepless Tonight」』を鑑賞しての備忘録オオタファインアーツにて、2024年10月19日~11月30日。 写真と映像、LED作品で構成される、チェン・ウェイ(陈维/Chen Wei)の個展。 《Flowers on the Steps》(1500×1875mm)は、コンクリー…
展覧会『藤森詔子「祈りのかたまり―出雲神話から頂く生きる力」』を鑑賞しての備忘録emmy art +にて、2024年11月9日~30日。 出雲神話に取材した絵画で構成される、藤森詔子の個展。《大国主の国譲の神話―島根県出雲市稲佐の浜―》、《恋山の玉日女命伝説―島…
映画『ふたりで終わらせる IT ENDS WITH US』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。130分。監督は、ジャスティン・バルドーニ(Justin Baldoni)。原作は、コリーン・フーバー(Colleen Hoover)の小説『イット・エンズ・ウィズ・アス ふたりで終わらせ…
展覧会『中田日菜子個展「飼育」』を鑑賞しての備忘録Artglorieuxにて、2024年11月21日(木)~27日。 アオダイショウ、ニシキヘビ、カイコなど生き物、メロン、ミカン、バナナなど果物、シャクナゲなど植物をモティーフとした絵画を中心に構成される、中田日…
展覧会『瀧田亜子展』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつか〔Cross View Arts〕にて、2024年11月18日~30日。 《高昌故城》、《交河故城》、《トルファンの黒い月》、《トルファンの十字路》、《カシュガル》など西域に着想した絵画で構成される、瀧田亜子の…
展覧会『井本真紀展「白の位相 Before the emptiness」』を鑑賞しての備忘録hide galleryにて、2024年11月2日~24日。 石膏の型枠にガラス粉末を詰めて焼成したガラス器を中心とする、井本真紀の個展。 (略)そもそも、フラジャイルって「壊す」という意味…
映画『ドリーム・シナリオ』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。102分。監督・脚本は、クリストファー・ボルグリ(Kristoffer Borgli)。撮影は、ベンジャミン・ローブ(Benjamin Loeb)。美術は、ゾーシャ・マッケンジー(Zosia Mackenzie)。衣装は、…
映画『Back to Black エイミーのすべて』を鑑賞しての備忘録2024年製作のイギリス・フランス・アメリカ合作映画。123分。監督は、サム・テイラー=ジョンソン(Sam Taylor-Johnson)。脚本は、マット・グリーンハルシュ(Matt Greenhalgh)。撮影は、ポリー・モ…
展覧会『百頭たけし・本多周二人展「幽界通信」』を鑑賞しての備忘録CASHIにて、2024年11月1日~22日。 幽明の境をテーマに、百頭たけしが撮影した塵芥や廃材のある風景と、本多周が描き出した妖気を感じる日常的な景観とを展観。 百頭たけしは、いずれも無…
映画『イマジナリー』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。104分。監督は、ジェフ・ワドロウ(Jeff Wadlow)。脚本は、ジェフ・ワドロウ(Jeff Wadlow)、グレッグ・アーブ(Greg Erb)、ジェイソン・オレムランド(Jason Oremland)。撮影は、ジェームズ・…
展覧会『大西麻貴+百田有希 o+h展「生きた全体――A Living Whole」』を鑑賞しての備忘録TOTOギャラリー・間にて、2024年9月4日~11月24日。 建築とは、建築物が内包する空間と建築物を取り囲む環境とが分かち難く結び付いた関係性のことであり、建築をつくる…
展覧会『吉田志穂個展「印刷と幽霊」』を鑑賞しての備忘録BUGにて、2024年10月30日~12月1日。 オフセット印刷機で印刷した写真を壁に垂らしあるいは掛けて並べまたは台に置き、さらには床に大量に積み重ね、併せてPS版(アルミニウム板を支持体とした刷版)…
映画『ぼくとパパ、約束の週末』を鑑賞しての備忘録2023年製作のドイツ映画。109分。監督は、マルク・ローテムント(Marc Rothemund)。原作は、ミルコ・フォン・ユターセンカ(Mirco von Juterczenka)とジェイソン・フォン・ユターセンカ(Jason von Juterczenk…
森村泰昌『生き延びるために芸術は必要か』(光文社新書1310/光文社/2024年)を読了しての備忘録 目次はじめに――なぜ、「生き延びる」なのか第1話 生き延びるのはだれか第2話 「私」が生き延びるということ・その1――フラシスコ・デ・ゴヤのばあい第3話 「私…
展覧会『吉永朋希個展「情景描写」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年11月11日~16日。 造成地に立ち並ぶ建売住宅を定型に意匠化し、小さな円を並べて着彩したパネルを並べることで周囲の空間を埋めた絵画「情景―民家―」シリーズなどで構成さ…
展覧会『束芋「そのあと」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー小柳にて、2024年10月5日~11月16日。 ドールハウス、標本容器、机、図面、絵画などに投影したアニメーションで構成される、束芋の個展。 《知覚幽閉》は、フランスのモンンモリヨンの小さな学校の平…
映画『ノーヴィス』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。97分。監督・脚本は、ローレン・ハダウェイ(Lauren Hadaway)。撮影は、トッド・マーティン(Todd Martin)。美術は、エバ・コズローバ(Eva Kozlova)。衣装は、ケイト・アダムス(Kate Adams)と…
展覧会『未来都市シブヤ エフェメラを誘発する装置』を鑑賞しての備忘録GYRE GALLERYにて、2024年10月17日~11月29日。 渋谷をモティーフに写真と絵画を通じて都市の在り方を問う企画。石川直樹、繰上和美、畠山直哉の捉えた渋谷の雑沓や暗渠の光景に、山口…
展覧会『日本のアートディレクション展 2024』を鑑賞しての備忘録ギンザ・グラフィック・ギャラリーにて、2024年11月1日~11月30日。 東京アートディレクターズクラブ(ADC)の全会員が審査員となって行われる年次公募展「日本のアートディレクション展」。202…
展覧会『安部公房展 21世紀文学の基軸』を鑑賞しての備忘録神奈川近代文学館にて、2024年10月12日~12月8日。 生誕100年を迎えた作家・安部公房(1924-1993)を紹介する企画。序章「世界文学としての安部公房」で各国語に翻訳された作品の書籍を展観した後、ほ…
映画『本心』を鑑賞しての備忘録2024年製作の日本映画。122分。監督・脚本は、石井裕也。原作は、平野啓一郎の小説『本心』。撮影監督は、浜田毅。撮影は、江崎朋生。照明は、三善章誉。録音は、清水雄一郎。美術は、高橋努。装飾は、谷田祥紀。スタイリスト…
映画『ロボット・ドリームズ』を鑑賞しての備忘録2023年製作のスペイン・フランス合作のアニメーション映画。102分。監督・脚本は、パブロ・ベルヘル(Pablo Berger)。原作は、サラ・バロン(Sara Varon)の漫画"Robot Dreams"。アニメーション監督は、ブノワ・…
展覧会『内藤礼「生まれておいで 生きておいで」』を鑑賞しての備忘録銀座メゾンエルメス フォーラムにて、2024年9月7日~2015年1月13日。 ガラスブロックで覆われた空間に、絵画、人形、鏡、布などを幽けく配した、内藤礼の個展。 吹き抜けの会場の西側・北…
展覧会『しりあがり寿個展「十五羅漢S」』を鑑賞しての備忘録art space kimura ASK?にて、2024年10月28日~11月15日。 1500mm×500mmの画面に、動物や幽霊などにも比せられる様々な漫画的なキャラクターとして手を合せる尊者を描き出す「羅漢」シリーズ15点を…
展覧会『Everyday Enchantment 日常の再魔術化』を鑑賞しての備忘録シャネル・ネクサス・ホールにて、2024年10月19日~12月8日。 全ての存在の連関・相互作用に共存の可能性を探る、愛と魔術の考察を掲げ、ビアンカ・ボンディ(Bianca Bondi)、小林椋、丹羽海…
展覧会『ロビィ・ドゥウィ・アントノ「Lunar Rituals」』を鑑賞しての備忘録NANZUKA UNDERGROUNDにて、2024年10月18日~11月17日。 暗い水辺を舞台に、月、女性、身近な生き物、さらには得体の知れない存在をモティーフにした大画面絵画などで構成される、ロ…
展覧会『松平莉奈展「天使・花輪・ケンタウロス」』を鑑賞しての備忘録日本橋髙島屋本館6階美術画廊にて、2024年10月30日~11月4日。 背中に翼を生やした人物(天使)や下半身が馬になった人物(ケンタウロス)をモティーフにした絵画を中心に、木製の円錐を…
映画『リトル・ワンダーズ』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。114分。監督・脚本・編集は、ウェストン・ラズーリ(Weston Razooli)。撮影は、ジェイク・ミッチェル(Jake Mitchell)。美術は、メグ・キャベル(Meg Cabell)。衣装は、アリビア・マチ…
展覧会『近藤亜美「untitled」』を鑑賞しての備忘録KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、2024年10月19日~11月3日。 景観を幾何学的な相似形やパターンに変換し、単色の塗り潰しや太い線を用いて力強い印象を生む絵画で構成される、近藤亜美の個展。 《メロンとハン…
展覧会『片山香帆個展「わかりあう・わかりあえない」』GALLERY b.TOKYOにて、2024年10月28日~11月2日。 抽象絵画で構成される、片山香帆の個展。 〔引用者補記:ジョン・D・グラハムが『芸術における体系と弁証(System and dialectics of art)』(1937)で…