可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2024-01-01から1年間の記事一覧

映画『ザ・タワー』

映画『ザ・タワー』を鑑賞しての備忘録2022年製作のフランス映画。89分。監督・脚本は、ギョーム・ニクルー。撮影は、クリストフ・オフェンシュタイン(Christophe Offenstein)。装飾は、オリヴィエ・ラドット(Olivier Radot)。衣装は、アナイス・ロマンド(An…

展覧会 須田日菜子個展『噛み合わない会話』

展覧会『須田日菜子「噛み合わない会話」』を鑑賞しての備忘録KATSUYA SUSUKI GALLERYにて、2024年4月6日~21日。 スプレーを用いて限られた数の線で身体を描き出した「Discordant conversation」シリーズを中心とする、須田日菜子の個展。 《hip to face》(…

展覧会 林銘君個展『霧』

展覧会『林銘君展「霧」』を鑑賞しての備忘録新生堂にて、2024年4月4日~19日。 円で抽象的に表わされた殻を持つカタツムリと衝立・屏風あるいは額縁をモティーフとした墨絵で構成される、林銘君の個展。 表題作《霧》(600mm×2730mm)は、それぞれに、暗い空…

本 岡田温司『キリストと性――西洋美術の想像力と多様性』

岡田温司『キリストと性――西洋美術の想像力と多様性』(岩波新書〔新赤版1992〕/岩波書店/2023年)を読了しての備忘録 男性中心主義の教理を有するキリスト教にはかつて多様な性の有り様があったことを、中世からルネサンスにかけての土着ないし異端の絵画・…

展覧会 飯田美穂・石井海音・黒宮菜菜三人展『The Three Graces』

展覧会『飯田美穂・石井海音・黒宮菜菜「The Three Graces」』を鑑賞しての備忘録三越コンテンポラリーギャラリーにて、2024年4月3日~15日。 人々の「寝る」姿を描いた名画に取材した飯田美穂、大きな目を持つ少女をモティーフに映像を主題とする石井海音、…

展覧会 天野雛子個展『COLOR and STORY』

展覧会『天野雛子「COLOR and STORY」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年4月8日~13日。 人物、動物、植物をモティーフとした絵画16点で構成される、天野雛子の個展。 最初に目に入るのは、女性と彼女に耳打ちするもう1人の女性の上半身を描い…

展覧会 佐々木成美個展『As the Body』

展覧会『佐々木成美「As the Body」』を鑑賞しての備忘録LOKO GALLERYにて、2024年3月15日~4月13日。 身体をモティーフとした絵画と焼き物で構成される、佐々木成美の個展。 展示作品のうち最大画面の《無題》(2273mm×1818mm)には、施釉により黒光りする楕…

展覧会 カワイハルナ個展『反復のすき間』

展覧会『カワイハルナ「反復のすき間」』を鑑賞しての備忘録銀座 蔦屋書店〔インフォメーションカウンター前〕にて、 2024年3月30日~4月26日。 幾何学的形態を何かの装置のように描き出した絵画6点(キャンヴァスを支持体とした3作品と紙に描いた3作品)で…

映画『パスト ライブス 再会』

映画『パスト ライブス 再会』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ・韓国合作映画。106分。監督・脚本は、セリーヌ・ソン(Celine Song)。撮影は、シャビアー・カークナー(Shabier Kirchner)。美術は、グレイス・ユン(Grace Yun)。衣装は、カティナ・ダナ…

映画『インフィニティ・プール』

映画『インフィニティ・プール』を鑑賞しての備忘録2023年製作のカナダ・クロアチア・ハンガリー合作映画。118分。監督・脚本は、ブランドン・クローネンバーグ(Brandon Cronenberg)。撮影は、カリム・ハッセン(Karim Hussain)。美術は、ゾーシャ・マッケン…

展覧会 ケイティ・レイマン個展『Words to live by』

展覧会『ケイティ・レイマン「Words to live by」』を鑑賞しての備忘録MARGINにて、2024年3月30日~4月27日。 レトロなコンピューター画面のイメージを部分的に用いた絵画を制作する、ケイティ・レイマン(Katy Layman)の個展。 《I love you and I'm proud o…

映画『ゴッドランド GODLAND』

映画『ゴッドランド GODLAND』を鑑賞しての備忘録2022年製作のデンマーク・アイスランド・フランス・スウェーデン合作映画。143分。監督・脚本は、フリーヌル・パルマソン(Hlynur Pálmason)。撮影は、マリア・フォン・ハウスボルフ(Maria von Hausswolff)。…

展覧会『伊藤久三郎展』

展覧会『伊藤久三郎展』を鑑賞しての備忘録バンビナートギャラリーにて、2024年3月22日~4月13日。 京都における抽象画の先駆者・伊藤久三郎(1906-1977)を紹介する企画。 伊藤久三郎は1928年、京都市立絵画専門学校で日本画を学んだ後に上京し、一九三〇年協…

展覧会 佐藤絵莉香個展『Home ground』

展覧会『佐藤絵莉香「Home ground」』を鑑賞しての備忘録長亭GALLERYにて、2024年3月23日~4月7日。 工場地帯のハウス、地方競馬のホースなど、作家の地元である川崎の臨海部をモティーフにした絵画で構成される、佐藤絵莉香の個展。 《TIME》(1940mm×1303mm…

映画『ブルックリンでオペラを』

映画『ブルックリンでオペラを』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。102分。監督・脚本は、レベッカ・ミラー(Rebecca Miller)。撮影は、サム・レビ(Sam Levy)。美術は、キム・ジェニングス(Kim Jennings)。衣装は、マリナ・ドラジッチ(Marina Drag…

展覧会 堀込幸枝個展『明るい水』

展覧会『堀込幸枝「明るい水」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー椿にて、2024年3月23日~4月6日。 水槽の水を描く表題作「明るい水」シリーズを始め、水をテーマとした油彩画で構成される、堀込幸枝の個展。 《明るい水 1》(1620mm×1305mm)には淡い紫の画面に2…

映画『オッペンハイマー』

映画『オッペンハイマー』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。180分。監督・脚本は、クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)。原作は、カイ・バード(Kai Bird)とマーティン・J・シャーウィン(Martin J. Sherwin)の評伝『オッペンハイマー(Am…

展覧会 神田梓個展『それは広く、肉体を持たずに』

展覧会『神田梓「それは広く、肉体を持たずに」』を鑑賞しての備忘録フリュウ・ギャラリーにて、2024年3月29日~4月3日。 人形や種々のオブジェのある室内や戸外を描いた絵画で構成される、神田梓の個展。 《私のパストラル》(1167mm×910mm)は、画面上部左右…

展覧会 戸田沙也加個展『Monster』

展覧会『戸田沙也加「Monster」』を鑑賞しての備忘録gallery10[TOH]にて、2024年3月21日~4月7日。 アーティチョークを描く絵画「Artichoke」シリーズと、フラッシュを浴びて浮かび上がるアーティチョークなどを捉えた写真「Monster」シリーズとで構成される…

映画『RHEINGOLD ラインゴールド』

映画『RHEINGOLD ラインゴールド』を鑑賞しての備忘録2022年製作のドイツ・オランダ・モロッコ・メキシコ合作映画。140分。監督・脚本は、ファティ・アキン(Fatih Akin)。撮影は、ライナー・クラウスマン(Rainer Klausmann)。美術は、ティム・パネン(Tim Pan…

展覧会 馬延紅個展『新しい人生』

展覧会『馬延紅個展「新しい人生」』を鑑賞しての備忘録 画面を分割して女性の顔や身体を組み合わせた作品を始め、主に女性の身体をモティーフとした絵画作品で構成される、馬延紅[马延红/Ma Yanhong]の個展。 《花椿》(1300mm×1000mm)には勿忘草色を背景に…

展覧会 杉浦晶個展

展覧会『杉浦晶展』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつかにて、2024年3月25日~4月6日。 現実世界から少しだけ浮き上がったような演劇空間を絵画の中に起ち上げる、杉浦晶の個展。雲のような流体と女性とを描く「わたしのこころをなにかにするソレ」、夫婦と2…

展覧会 しまうちみか個展『辺境の宇宙』

展覧会『しまうちみか「辺境の宇宙」』を鑑賞しての備忘録MARUEIDO JAPANにて、2024年3月15日~4月6日。 来訪神を始めとする伝統的な祭事や信仰とアメリカからもたらされた文化とをモティーフとしたポップな立体作品と絵画とで構成される、しまうちみかの個…

展覧会 汪汀個展『緑地』

展覧会『汪汀個展「緑地」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年3月25日~30日。 骨董品の家具の扉などに、刈り込まれた庭木の写真をピンクで印刷したバックライトフィルムを取り付け、内蔵したLEDライトで光らせた灯籠のような「A Moment of Ple…

展覧会 ケイト・ニュービー個展『Very active weather』

展覧会『ケイト・ニュービー「Very active weather」』を鑑賞しての備忘録KAYOKOYUKIにて、2024年2月17日~3月24日。 陶板や小さな器など焼き物と、ロープを用いたインスタレーションで構成される、ケイト・ニュービー(Kate Newby)の個展。 しかし、〔引用者…

展覧会 福本健一郎個展『Fragments of Light』

展覧会『福本健一郎「Fragments of Light」』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME1-14casにて、2024年3月16日~25日。 絵画「Fragments of Light」シリーズ6点と、木彫と陶器とを組み合わせた立体作品「Fragments of the earth」シリーズ3点とで構成される、福本健一…

展覧会『重塑-Rebuilding 多摩美術大学日本画専攻卒業生・修了生四人展』

展覧会『第24回大学日本画展 重塑-Rebuilding 多摩美術大学日本画専攻卒業生・修了生四人展』UNPEL GALLERYにて、2024年3月16日~31日。 多摩美術大学日本画専攻の卒業生あるいは修了生である4名の作家の作品を展観する企画。永田優美は少女のみをモティーフ…

展覧会『VOCA展2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─』

展覧会『VOCA展2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─』を鑑賞しての備忘録上野の森美術館にて、2024年3月14日~30日。 学芸員や研究者に推薦された40歳以下の作家が平面作品の新作を出品する現代美術展。1994年より毎年開催され、31回目を数える今年は…

映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』

映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。121分。監督は、フィリス・ナジー(Phyllis Nagy)。脚本は、ヘイリー・ショア(Hayley Schore)とロシャン・セティ(Roshan Sethi)。撮影は、グレタ・ゾズラ(Greta Z…

展覧会 齋藤りえ個展『2020~2024』

展覧会『齋藤りえ「2020~2024」』を鑑賞しての備忘録ギャルリー東京ユマニテbisにて、2024年3月18日~23日。 物語の一場面あるいは漫画の扉絵を思わせる、ノスタルジックな雰囲気を醸すイメージの銅版画(エッチング)で構成される、齋藤りえの個展。 《あ…