可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2024-01-01から1年間の記事一覧

映画『ゴッドランド GODLAND』

映画『ゴッドランド GODLAND』を鑑賞しての備忘録2022年製作のデンマーク・アイスランド・フランス・スウェーデン合作映画。143分。監督・脚本は、フリーヌル・パルマソン(Hlynur Pálmason)。撮影は、マリア・フォン・ハウスボルフ(Maria von Hausswolff)。…

展覧会『伊藤久三郎展』

展覧会『伊藤久三郎展』を鑑賞しての備忘録バンビナートギャラリーにて、2024年3月22日~4月13日。 京都における抽象画の先駆者・伊藤久三郎(1906-1977)を紹介する企画。 伊藤久三郎は1928年、京都市立絵画専門学校で日本画を学んだ後に上京し、一九三〇年協…

展覧会 佐藤絵莉香個展『Home ground』

展覧会『佐藤絵莉香「Home ground」』を鑑賞しての備忘録長亭GALLERYにて、2024年3月23日~4月7日。 工場地帯のハウス、地方競馬のホースなど、作家の地元である川崎の臨海部をモティーフにした絵画で構成される、佐藤絵莉香の個展。 《TIME》(1940mm×1303mm…

映画『ブルックリンでオペラを』

映画『ブルックリンでオペラを』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。102分。監督・脚本は、レベッカ・ミラー(Rebecca Miller)。撮影は、サム・レビ(Sam Levy)。美術は、キム・ジェニングス(Kim Jennings)。衣装は、マリナ・ドラジッチ(Marina Drag…

展覧会 堀込幸枝個展『明るい水』

展覧会『堀込幸枝「明るい水」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー椿にて、2024年3月23日~4月6日。 水槽の水を描く表題作「明るい水」シリーズを始め、水をテーマとした油彩画で構成される、堀込幸枝の個展。 《明るい水 1》(1620mm×1305mm)には淡い紫の画面に2…

映画『オッペンハイマー』

映画『オッペンハイマー』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。180分。監督・脚本は、クリストファー・ノーラン(Christopher Nolan)。原作は、カイ・バード(Kai Bird)とマーティン・J・シャーウィン(Martin J. Sherwin)の評伝『オッペンハイマー(Am…

展覧会 神田梓個展『それは広く、肉体を持たずに』

展覧会『神田梓「それは広く、肉体を持たずに」』を鑑賞しての備忘録フリュウ・ギャラリーにて、2024年3月29日~4月3日。 人形や種々のオブジェのある室内や戸外を描いた絵画で構成される、神田梓の個展。 《私のパストラル》(1167mm×910mm)は、画面上部左右…

展覧会 戸田沙也加個展『Monster』

展覧会『戸田沙也加「Monster」』を鑑賞しての備忘録gallery10[TOH]にて、2024年3月21日~4月7日。 アーティチョークを描く絵画「Artichoke」シリーズと、フラッシュを浴びて浮かび上がるアーティチョークなどを捉えた写真「Monster」シリーズとで構成される…

映画『RHEINGOLD ラインゴールド』

映画『RHEINGOLD ラインゴールド』を鑑賞しての備忘録2022年製作のドイツ・オランダ・モロッコ・メキシコ合作映画。140分。監督・脚本は、ファティ・アキン(Fatih Akin)。撮影は、ライナー・クラウスマン(Rainer Klausmann)。美術は、ティム・パネン(Tim Pan…

展覧会 馬延紅個展『新しい人生』

展覧会『馬延紅個展「新しい人生」』を鑑賞しての備忘録 画面を分割して女性の顔や身体を組み合わせた作品を始め、主に女性の身体をモティーフとした絵画作品で構成される、馬延紅[马延红/Ma Yanhong]の個展。 《花椿》(1300mm×1000mm)には勿忘草色を背景に…

展覧会 杉浦晶個展

展覧会『杉浦晶展』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつかにて、2024年3月25日~4月6日。 現実世界から少しだけ浮き上がったような演劇空間を絵画の中に起ち上げる、杉浦晶の個展。雲のような流体と女性とを描く「わたしのこころをなにかにするソレ」、夫婦と2…

展覧会 しまうちみか個展『辺境の宇宙』

展覧会『しまうちみか「辺境の宇宙」』を鑑賞しての備忘録MARUEIDO JAPANにて、2024年3月15日~4月6日。 来訪神を始めとする伝統的な祭事や信仰とアメリカからもたらされた文化とをモティーフとしたポップな立体作品と絵画とで構成される、しまうちみかの個…

展覧会 汪汀個展『緑地』

展覧会『汪汀個展「緑地」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年3月25日~30日。 骨董品の家具の扉などに、刈り込まれた庭木の写真をピンクで印刷したバックライトフィルムを取り付け、内蔵したLEDライトで光らせた灯籠のような「A Moment of Ple…

展覧会 ケイト・ニュービー個展『Very active weather』

展覧会『ケイト・ニュービー「Very active weather」』を鑑賞しての備忘録KAYOKOYUKIにて、2024年2月17日~3月24日。 陶板や小さな器など焼き物と、ロープを用いたインスタレーションで構成される、ケイト・ニュービー(Kate Newby)の個展。 しかし、〔引用者…

展覧会 福本健一郎個展『Fragments of Light』

展覧会『福本健一郎「Fragments of Light」』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME1-14casにて、2024年3月16日~25日。 絵画「Fragments of Light」シリーズ6点と、木彫と陶器とを組み合わせた立体作品「Fragments of the earth」シリーズ3点とで構成される、福本健一…

展覧会『重塑-Rebuilding 多摩美術大学日本画専攻卒業生・修了生四人展』

展覧会『第24回大学日本画展 重塑-Rebuilding 多摩美術大学日本画専攻卒業生・修了生四人展』UNPEL GALLERYにて、2024年3月16日~31日。 多摩美術大学日本画専攻の卒業生あるいは修了生である4名の作家の作品を展観する企画。永田優美は少女のみをモティーフ…

展覧会『VOCA展2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─』

展覧会『VOCA展2024 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─』を鑑賞しての備忘録上野の森美術館にて、2024年3月14日~30日。 学芸員や研究者に推薦された40歳以下の作家が平面作品の新作を出品する現代美術展。1994年より毎年開催され、31回目を数える今年は…

映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』

映画『コール・ジェーン 女性たちの秘密の電話』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。121分。監督は、フィリス・ナジー(Phyllis Nagy)。脚本は、ヘイリー・ショア(Hayley Schore)とロシャン・セティ(Roshan Sethi)。撮影は、グレタ・ゾズラ(Greta Z…

展覧会 齋藤りえ個展『2020~2024』

展覧会『齋藤りえ「2020~2024」』を鑑賞しての備忘録ギャルリー東京ユマニテbisにて、2024年3月18日~23日。 物語の一場面あるいは漫画の扉絵を思わせる、ノスタルジックな雰囲気を醸すイメージの銅版画(エッチング)で構成される、齋藤りえの個展。 《あ…

展覧会 野村在個展『君の存在は消えない、だから大丈夫』(第17回 shiseido art egg 第2期)

展覧会『第17回 shiseido art egg 第2期 野村在「君の存在は消えない、だから大丈夫」』を鑑賞しての備忘録資生堂ギャラリーにて、2024年3月12日~4月14日。 人間の存在とイメージについて、メディアやテクノロジーとの関わりから探究する、野村在の個展。 …

展覧会 山下耕平個展『底裏の間』

展覧会 山下耕平個展『底裏の間』を鑑賞しての備忘録ギャラリー58にて、2024年3月14日~23日。 鉛筆を手にした人物など、主に人物を描いた絵画で構成される、山下耕平の個展。 メインヴィジュアルに採用されている表題作《底裏の間》(563mm×455mm)には、画面…

展覧会 SAKI OTSUKA個展『DEMO GIRL』

展覧会『SAKI OTSUKA「DEMO GIRL」』を鑑賞しての備忘録長亭GALLERYにて、2024年3月2日~17日。 女性、花、鳥などをモティーフとした絵画・立体作品を中心とする、SAKI OTSUKAの個展。 メインヴィジュアルに採用されている《空白の鏡》(455mm×380mm)は、身体…

映画『12日の殺人』

映画『12日の殺人』を鑑賞しての備忘録2022年製作のフランス映画。121分。監督は、ドミニク・モル(Dominik Moll)。原案は、ポーリーヌ・ゲナ(Pauline Guéna)のノンフィクション"18.3 - Une année à la PJ"。脚本は、ジル・マルシャン(Gilles Marchand)とドミ…

映画『ビニールハウス』

映画『ビニールハウス』を鑑賞しての備忘録2022年製作の韓国映画。100分。監督・脚本・編集は、イ・ソルヒ(이솔희)。撮影は、ヒョン・バウ(형바우)。音楽は、キム・ヒョンド(김현도)。原題は、"비닐하우스"。 未明の農地に鳥の鳴き声が響き渡る。1棟の黒いビ…

展覧会 桑原理早個展

展覧会『桑原理早展』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつかにて、2024年3月9日~16日。 様々なポーズの女性の身体を組み合わせた絵画で構成される、桑原理早の個展。 《姿見》(910mm×652mm)には身体を捻った姿の女性を中心に、頭を抱えて蹲る女性など数人の女…

展覧会 平山昌尚個展『ART SHOW 2』

展覧会『隙間 12.0 平山昌尚「ART SHOW 2」』を鑑賞しての備忘録隙間にて、2024年3月9日~17日。 灰色の画面に青い絵具で"ART"と"→"とを描いた案内板のような作品を会場に巡らせた、平山昌尚の個展。 床も壁も柱も天井もコンクリートが剥き出しの会場の入口…

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』

映画『ネクスト・ゴール・ウィンズ』を鑑賞しての備忘録2023年製作のイギリス・アメリカ合作映画。104分。監督は、タイカ・ワイティティ(Taika Waititi)。原作は、マイク・ブレット(Mike Brett)とスティーヴ・ジャミソン(Steve Jamison)のドキュメンタリー映…

展覧会 高木由利子個展『カオスコスモス 弐 桜』

展覧会『高木由利子写真展 カオスコスモス 弐 桜』を鑑賞しての備忘録GYRE GALLERYにて、2024年3月1日~4月29日。 桜をモティーフとした写真で構成される、高木由利子の個展。 会場入口の向かいにある最初の展示室の壁面には、桜の花びらが水面に浮かぶ(あ…

映画『マダム・ウェブ』

映画『マダム・ウェブ』を鑑賞しての備忘録2024年製作のアメリカ映画。116分。監督は、S・J・クラークソン(S. J. Clarkson)。原案は、ケレム・サンガ(Kerem Sanga)、マット・サザマ(Matt Sazama)、バーク・シャープレス(Burk Sharpless)。脚本は、マット・サ…

映画『DOGMAN ドッグマン』

映画『DOGMAN ドッグマン』を鑑賞しての備忘録2023年製作のフランス映画。114分。監督・脚本は、リュック・ベッソン(Luc Besson)。撮影は、コリン・ワンダースマン(Colin Wandersman)。美術は、ユーグ・ティサンディエ(Hugues Tissandier)。衣装は、コリーヌ…