可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2019-10-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『アダムズ・アップル』

映画『アダムズ・アップル』を鑑賞しての備忘録2005年のデンマーク・ドイツ合作映画。監督・脚本は、アナス・トーマス・イェンセン(Anders Thomas Jensen)。原題は、"Adams æbler"。 農園の中にある停留所で一人バスを降りたアダム(Ulrich Thomsen)。そこへ…

舞台 チーム夜営『タイトルはご自由に。リバース』

チーム夜営vol.6.5『タイトルはご自由に。リバース』を鑑賞しての備忘録BUCKLE KÔBÔにて、2019年10月25日~27日。 アラームが何度か鳴る。眠る女性(高澤聡美)に起きるよう声(馬場太史)がかけられる。「0101」と呼びかけられる女性が目を覚ましたのは見知…

映画『イエスタデイ』

映画『イエスタデイ』を鑑賞しての備忘録 2019年のイギリス映画。監督は、ダニー・ボイル(Danny Boyle)。 原案は、ジャック・バース(Jack Barth)とリチャード・カーティス(Richard Curtis)。 脚本は、リチャード・カーティス(Richard Curtis)。 原題は、"Yes…

展覧会『イメージの洞窟 意識の源を探る』

展覧会『イメージの洞窟 意識の源を探る』を鑑賞しての備忘録東京都写真美術館にて、2019年10月1日~11月24日。 「洞窟をモチーフや暗喩にした写真や映像作品から、イメージや認識の作られ方を再考しようとする」企画。 「イメージの洞窟」のとば口に立つこ…

映画『真実』

映画『真実』を鑑賞しての備忘録2019年のフランス・日本合作映画。監督・脚本は、是枝裕和。仏題は、"La Vérité"。 フランスで最も権威のある映画賞「セザール賞」の最優秀女優賞を2度受賞しているファビエンヌ・ダンジュヴィル(Catherine Deneuve)は最近、…

映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』

映画『ブルーアワーにぶっ飛ばす』を鑑賞しての備忘録2019年の日本映画。監督・脚本は、箱田優子。 新宿。午前3時。CMディレクターの砂田夕佳(夏帆)は、夜をともにしたカメラマンの冨樫晃(ユースケ・サンタマリア)を起こし、ホテルをチェック・アウトす…

展覧会 Colliu個展『ディア マイ プリンス Dear My Plinth』

展覧会『クリエイションの未来展 第20回 清水敏男監修 Colliu「ディア マイ プリンス-Dear My Plinth-」』を鑑賞しての備忘録LIXILギャラリーにて、2019年10月12日~12月24日。 Colliuの立体作品12点それぞれにタイトルが付された台座(プリンス)を取り合…

展覧会『凹凸に降る』

展覧会『凹凸に降る ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション 2019年冬の企画展』を鑑賞しての備忘録 ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクションにて、2019年10月5日~12月22日。 小野耕石、滝澤徹也、中谷ミチコの作品に浜口陽三の銅版画を組み合わせて展観。 小野耕…

映画『ボーダー 二つの世界』

映画『ボーダー 二つの世界』を鑑賞しての備忘録2018年のスウェーデン・デンマーク合作映画。監督は、アリ・アッバシ(Ali Abbasi)。脚本は、アリ・アッバシ(Ali Abbasi)、イサベラ・エクルーフ(Isabella Eklöf)、ヨン・アイビデ・リンドクビスト(John Ajvide…

映画『楽園』

映画『楽園』を鑑賞しての備忘録2019年の日本映画。監督・脚本は、瀬々敬久。原作は、吉田修一の小説「青田Y字路」と「万屋善次郎」(『犯罪小説集』所収)。 長野県の山間部の地方都市。夏祭りの会場の一角で女性(黒沢あすか)が男に殴られていた。東南ア…

展覧会 坂本夏子個展『迷いの尺度、スピンオフ』

展覧会『坂本夏子「迷いの尺度、スピンオフ」』を鑑賞しての備忘録NADiff Galleryにて、2019年9月21日~10月20日。 坂本夏子の作品展。 《194cmの器のままで(a.座標の上端)》、《194cm原基(添い寝する折り尺)》など、作者が片手を伸ばしたときのからだの長さ…

展覧会『退任記念 手塚雄二展』

展覧会『退任記念 手塚雄二展』を鑑賞しての備忘録東京藝術大学大学美術館(本館展示室3・4)にて、2019年10月10日~24日。 東京藝術大学美術学部日本画専攻の教授を退任するのを記念して開催される手塚雄二の絵画展。 会場の一番奥には、それぞれ四曲一双の…

映画『英雄は嘘がお好き』

映画『英雄は嘘がお好き』を鑑賞しての備忘録2018年のフランス映画。監督は、ローラン・ティラール(Laurent Tirard)。脚本は、ローラン・ティラール(Laurent Tirard)とグレゴワール・ビニュロン(Grégoire Vigneron)。原題は、"Le Retour du héros"。 ナポレ…

映画『ホームステイ ボクと僕の100日間』

映画『ホームステイ ボクと僕の100日間』を鑑賞しての備忘録2018年のタイ映画。監督は、パークプム・ウォンプム(ภาคภูมิ วงศ์ภูมิ)。脚本は、ソットポン・チプティナコーン(ทศพล ทิพย์ทินกร)、ジラサヤ・ウォンスチン(จิรัศยา วงษ์สุทิน)、アフィチョク・チ…

映画『蜜蜂と遠雷』

映画『蜜蜂と遠雷』を鑑賞しての備忘録2019年の日本映画。監督・脚本は、石川慶。原作は、恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』。 受賞者が世界トップレベルのコンクールでも受賞を重ね、俄然注目が高まる芳ヶ江国際ピアノコンクール。第10回の記念大会は、審査委員長…

展覧会『風景の科学展 芸術と科学の融合』

展覧会『風景の科学展 芸術と科学の融合』を鑑賞しての備忘録 国立科学博物館(日本館1階企画展示室)にて、2019年9月10日~12月1日。 上田義彦が撮影した世界各地の風景写真に、科学研究者が専門的見地からコメントを付して展示する企画。一部作品には写真…

展覧会『しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ』

展覧会『しなやかな闘い ポーランド女性作家と映像 1970年代から現在へ』を鑑賞しての備忘録東京都写真美術館(地下1階展示室)にて、2019年8月14日~10月14日。 1970年代以降のポーランドの美術を、女性作家の映像作品を通して紹介する企画。時代順に、「Ⅰ…

映画『サラブレッド』

映画『サラブレッド』を鑑賞しての備忘録2017年のアメリカ映画。監督・脚本は、コリー・フィンリー。原題は、"Thoroughbreds"。 アマンダ(Olivia Cooke)は、幼馴染みだが疎遠となっていたリリー(Anya Taylor-Joy)の屋敷を訪れる。リリーはメイドが声をかけて…

映画『帰ってきたムッソリーニ』

映画『帰ってきたムッソリーニ』を鑑賞しての備忘録2018年のイタリア映画。監督は、ルカ・ミニエーロ(Luca Miniero)。脚本は、二コラ・グアッリャノーネ(Nicola Guaglianone)とルカ・ミニエーロ(Luca Miniero)。原題は、"Sono tornato"。 2017年のイタリア。…

展覧会『文学とビール 鴎外と味わう麦酒の話』

展覧会『コレクション展「文学とビール 鴎外と味わう麦酒の話」』を鑑賞しての備忘録 文京区立森鴎外記念館(展示室2)にて、2019年7月5日~10月6日。 森鷗外とビールとの関わり(「鷗外とビール」)と、文学作品におけるビールのある光景(「文学とビール」…

映画『ジョーカー』

映画『ジョーカー』を鑑賞しての備忘録2019年のアメリカ映画。監督は、トッド・フィリップス(Todd Phillips)。脚本は、トッド・フィリップス(Todd Phillips)とスコット・シルバー(Scott Silver)。原題は、"Joker"。 高い失業率や廃棄物処理問題で荒んだ世情…

展覧会『話しているのは誰? 現代美術に潜む文学』

展覧会『話しているのは誰? 現代美術に潜む文学』を鑑賞しての備忘 録国立新美術館にて、2019年8月28日~11月11日。 田村友一郎のインスタレーション《Sky Eyes》、ミヤギフトシの26点の写真と5点の映像で構成されるインスタレーション《物語るには明るい部…

展覧会『不思議の国のアリス展』

展覧会『不思議の国のアリス展』を鑑賞しての備忘録そごう美術館にて、2019年9月21日~11月17日。 『不思議の国のアリス』をテーマにした展覧会。作者ルイス・キャロル自身とジョン・テニエルの挿絵によるオリジナルの書籍を紹介する「1章 始まりの話:アリ…

展覧会『流線形の鉄道 1930年代を牽引した機関車たち』

展覧会『流線形の鉄道 1930年代を牽引した機関車たち』を鑑賞しての備忘録旧新橋停車場 鉄道歴史展示室にて、2019年7月9日~10月14日。 1930年代の流線形(車輌の空気抵抗を減らして速度を追求した形)の鉄道を解説パネルと鉄道車輌の模型で紹介する企画。 …