可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2019-01-01から1年間の記事一覧

映画『だれもが愛しいチャンピオン』

映画『だれもが愛しいチャンピオン』を鑑賞しての備忘録2018年のスペイン映画。監督は、ハビエル・フェセル(Javier Fesser)。脚本は、ダビド・マルケス(David Marqués)とハビエル・フェセル(Javier Fesser)。原題は、"Campeones"。 マルコ・モンテス(Javier …

映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』

映画『シュヴァルの理想宮 ある郵便配達員の夢』を鑑賞しての備忘録2018年のフランス映画。監督は、ニルス・タベルニエ(Nils Tavernier)。脚本は、ファニー・デマール(Fanny Desmarès)、ニルス・タベルニエ(Nils Tavernier)、ロラン・ベルトーニ(Laurent Ber…

映画『THE UPSIDE 最強のふたり』

映画『THE UPSIDE 最強のふたり』を鑑賞しての備忘録2019年のアメリカ映画。監督は、ニール・バーガー(Neil Burger)。原作は、フランス映画『最強のふたり(Intouchables)』。脚本は、ジョン・ハートメア(Jon Hartmere)。原題は、"The Upside"。 デル・スコッ…

映画『テッド・バンディ』

映画『テッド・バンディ』を鑑賞しての備忘録2019年のアメリカ映画。監督は、ジョー・バーリンジャー(Joe Berlinger)。原作は、エリザベス・クレプファー(Elizabeth Kloepfer)"The Phantom Prince: My Life with Ted Bundy" 。脚本は、マイケル・ワーウィー(…

展覧会『フィジカルボディ・コンプレックス』

展覧会『フィジカルボディ・コンプレックス』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースO〕にて、2019年12月13日~25日。 藤城嘘、ハムスターの息子に産まれて良かった、都築拓磨、髙木ちゃー、杉本憲相、飯島モトハルの6名による、肉体を持たないキャラクタ…

展覧会『ヴィーナス達の誕生』

展覧会『ヴィーナス達の誕生』を鑑賞しての備忘録新宿眼科画廊〔スペースM〕にて、2019年12月13日~25日。 MIRAI、藍嘉比沙耶、牛木匡憲、羽多野加与、雪下まゆの5名の作家による女性像をテーマにしたグループ展。 MIRAI《笑顔のままで泣いているときもある…

展覧会 チョン・ダウン個展『帆を高く上げよ!』 ​

展覧会『チョン・ダウン「帆を高く上げよ!」』を鑑賞しての備忘録GALLERY MoMo Projectsにて、2019年12月7日~2020年1月18日。 チョン・ダウンの版画展。 会場の壁面に加え、中央には、木材を組んだコの字型の展示空間が設けられている。その内側には…

展覧会 林香苗武個展『夜の炎』

展覧会『林香苗武個展「夜の炎」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー トウドにて、2019年12月13日~28日。 林香苗武の絵画展。 会場の一番大きな壁面に掲げられているのは、ギリシア神話のペルセウスに取材した3作品。中央には、首を斬られたメデューサの寝そべ…

映画『家族を想うとき』

映画『家族を想うとき』を鑑賞しての備忘録2019年のイギリス・フランス・ベルギー合作映画。監督は、ケン・ローチ(Ken Loach)。脚本は、ポール・ラバーティ(Paul Laverty)。原題は、"Sorry We Missed You"。 マンチェスター出身のリッキー・ターナー(Kris Hi…

展覧会 スクリプカリウ落合安奈個展『mirrors』

展覧会『スクリプカリウ落合安奈「mirrors」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2019年11月30日~12月15日。 スクリプカリウ落合安奈の、動物園で見た猿をモティーフにした絵画を紹介。 一匹ずつ肖像画のように描かれた猿の絵が並ぶ。アクリル絵の…

映画『私のちいさなお葬式』

映画『私のちいさなお葬式』を鑑賞しての備忘録2017年のロシア映画。監督は、ウラジーミル・コット(Владимир Котт)。脚本は、ドミトリー・ランチヒン(Дмитрий Ланчихин)。原題は、"Карп отмороженный" 73歳の元国語教師エレーナ(Марина Неёлова)は、循環器…

舞台『inseparable 変半身』

舞台『inseparable 変半身』を鑑賞しての備忘録東京芸術劇場シアターイーストにて、2019年11月29日~12月11日。原案は、村田沙耶香と松井周。脚本・演出は、松井周。 離島の千久世島にはかつてめぼしい産業がなかったが、遺伝子組み換えに有用な化石「レアゲ…

展覧会 蝸牛あや個展『積み重なった物語』

展覧会『蝸牛あや新作個展「積み重なった物語」』を鑑賞しての備忘録メグミオギタギャラリーにて、2019年11月26日~12月14日。 蝸牛あやの刺繍作品を紹介。 絹で織られた布に絹糸の刺繍で表されるのは、貝殻や石であったり、植物であったり、浜辺の景色や、…

展覧会『子どもへのまなざし』

展覧会『上野アーティストプロジェクト2019「子どもへのまなざし」』を鑑賞しての備忘録東京都美術館〔ギャラリーA・C〕にて、2019年11月16日~2020年1月5日。 公募団体に所属作家を紹介するシリーズ「上野アーティストプロジェクト」の第3弾。「子どもへの…

展覧会 中島晴矢個展『東京を鼻から吸って踊れ』

展覧会『「東京計画2019」vol.5 中島晴矢 東京を鼻から吸って踊れ」を鑑賞しての備忘録gallery αMにて、2019年11月30日~2020年1月18日。 東京都現代美術館の藪前知子のキュレーションによる、オリンピックを控えた東京をテーマとした連続企画「東京計画2019…

展覧会 アラン、斉と公平太二人展『非零和無限不確定不完全情報ゲームとしてのアート?』

展覧会『副田一穂キュレーション アラン、斉と公平太「非零和無限不確定不完全情報ゲームとしてのアート?」』を鑑賞しての備忘録TALION GALLERYにて、2019年11月30日~12月29日。 アラン(三浦阿藍)の開発したボードゲーム《ゾンビマスター》と、 斉と公平…

映画『読まれなかった小説』

映画『読まれなかった小説』を鑑賞しての備忘録 2018年のトルコ・フランス・ドイツ・ブルガリア・マケドニア・ボス2018年のトルコ・フランス・ドイツ・ブルガリア・マケドニア・ボスニア・スウェーデン・カタール合作映画。 監督は、ヌリ・ビルゲ・ジェイラ…

本 宮崎克己『ジャポニスム 流行としての「日本」』

本 宮崎克己『ジャポニスム流行としての「日本」』(講談社現代新書2506/講談社/2018年)を読了しての備忘録 目次はじめに第1章 ジャポニスムの「見え方」山頂とすそ野/「ジャポニスム」という言葉/双方向の流れ第2章 開国のインパクト浮世絵の発見/アヘン…

展覧会 忽那則正個展『蒸発する塔』

展覧会「忽那則正写真展「蒸発する塔」』を鑑賞しての備忘録 銀座ニコンサロンにて、2019年11月27日~12月10日。 忽那則正の写真展。 エドワード・ホッパーの描くようなカウンターの人物は、半透明のビニールの向こう側の小部屋(cell)に曖昧にその姿を見せる…

映画『テルアビブ・オン・ファイア』

映画『テルアビブ・オン・ファイア』を鑑賞しての備忘録2018年のルクセンブルク・フランス・イスラエル・ベルギー合作映画。監督は、サメフ・ゾアビ(סאמח זועבי/Sameh Zoabi)。脚本は、ダン・クレインマン(Dan Kleinman)とサメフ・ゾアビ(Sameh Zoabi)。原題…

展覧会『ゴッホ展』

展覧会『ゴッホ展』を鑑賞しての備忘録上野の森美術館にて、2019年10月11日~2020年1月13日。 展示は2階の第1部「ハーグ派に導かれて」と1階の第2部「印象派に学ぶ」の2部構成。 第1部「ハーグ派に導かれて」は3つのセクションで構成。「独学からの一歩」で…

展覧会 一乗ひかる個展『自由と存在』

展覧会 『一乗ひかる「自由と存在」』を鑑賞しての備忘録ギャラリー・ルモンドにて、2019年11月26日~12月8日。 一乗ひかるの作品展。板に描かれた駆けたり横たわったりといった様々な姿の女性像6点、布を支持体にした正面向きの裸体女性の上半身像シリーズ8…

展覧会 吉田ユニ個展『Dinalog』

展覧会『吉田ユニ展「Dinalog」』を鑑賞しての備忘録ラフォーレミュージアム原宿にて、2019年11月15日~12月1日。 アートディレクター・吉田ユニの作品展。傾斜を付けた白いボードを組み合わせた衝立を会場壁面に沿って並べポスターを掲示するとともに、中央…

舞台 鳥公園『終わりにする、一人と一人が丘』

舞台『鳥公園♯15「終わりにする、一人と一人が丘」』を鑑賞しての 備忘録東京芸術劇場 シアターイーストにて、2019年11月21日~24日。作・演出は、西尾佳織。出演は、石川修平、菊沢将憲、鳥島明、花井瑠奈、布施安寿香、和田華子。 フードコートで2人の女性…

展覧会『ミュシャ展 運命の女たち』

展覧会『ミュシャ展 運命の女たち』を鑑賞しての備忘録そごう美術館にて、2019年11月23日~12月25日。 アルフォオンス・ミュシャ(1860-1939)の描いたポスター、装飾パネル、油彩画、素描などを、チマル・コレクションからの約150点で紹介。「運命の女たち」…

展覧会 カミーユ・アンロ個展『蛇を踏む』

展覧会『カミーユ・アンロ 蛇を踏む』を鑑賞しての備忘録東京オペラシティ アートギャラリーにて、2019年10月16日~12月15日。 カミーユ・アンロの個展。本に触発されたいけばなの連作「革命家でありながら、花を愛することは可能か」、最新のドローイングの…

展覧会『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』

展覧会『窓展:窓をめぐるアートと建築の旅』を鑑賞しての備忘録東京国立近代美術館(1F企画展ギャラリー)にて、2019年11月1日~2020年2月2日。 建築や文化の視点から窓の可能性を探究してきた「窓学」の成果を踏まえ、主に近現代の美術作品を通じて語られ…

展覧会『現代美術の室礼 村山秀紀の見立て』

展覧会『現代美術の室礼 村山秀紀の見立て』を鑑賞しての備忘録美術画廊X(日本橋髙島屋本館6階)にて、2019年11月6日~25日。 表具師・村山秀紀の作品展。年末年始の室礼をテーマに、吉祥文様の古裂、クリスマスの栞、切手、トランプなどの骨董を本紙に見…

展覧会『ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン』

展覧会『ラウル・デュフィ展 絵画とテキスタイル・デザイン』を鑑賞しての備忘録パナソニック汐留美術館にて、2019年10月5日~12月15日。 画家ラウル・デュフィは、ポール・ポワレに見出されてテキスタイル・デザインに乗り出し、1912~28年にかけては、リヨ…

展覧会 『線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ 齋藤芽生とフローラの神殿』

展覧会 『線の迷宮〈ラビリンス〉Ⅲ 齋藤芽生とフローラの神殿』を鑑賞しての備忘録目黒区美術館にて、2019年10月12日~12月1日。 齋藤芽生の回顧展。《毒花図鑑》・《日本花色考》・《徒花図鑑》の各シリーズに加え、ロバート・ジョン・ソーントンの植物図譜…