展覧会
展覧会『TOPコレクション 見ることの重奏』を鑑賞しての備忘録東京都写真美術館にて、2024年7月18日~10月6日。 主に東京都写真美術館が所蔵する、アンナ・アトキンス(Anna Atkins/1799-1871)、ウジェーヌ・アジェ(Eugène Atget/1857-1927)、マン・レイ(Man …
展覧会『田中鈴花個展「オーバーラップ、オーバーライド」』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年9月30日~10月5日。 デフォルメされた身体をモティーフとした焼き物で構成される、田中鈴花の個展。 陶彫作品《REFLECTION》(260mm×200mm×400mm)は…
展覧会『たまびやき 第16回 多摩美術大学工芸学科 陶選抜作品展』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつかにて、2024年9月30日~10月5日。 多摩美術大学工芸学科陶プログラムに学ぶ3年生・4年生の陶芸作品を展観する企画。浅賀ひなた《水憶路》(620mm×870mm×200m…
展覧会『馬場まり子展』を鑑賞しての備忘録コバヤシ画廊にて、2024年9月23日~10月5日。 それぞれオレンジ、黄緑、水色、山吹色、紫、ピンクの単色で塗り斑のある画面を作り、幽明境を異にするかの如き人物を同系色ないし白色の線で表した絵画6点で構成され…
展覧会 牧ゆかり個展『Strange Reality』を鑑賞しての備忘録ギャラリー58にて、2024年9月23日~28日。 涙・滴・粒、あるいは流れる・伝わる・落ちるといった、眼から縁語のように連なるモティーフによって、束の間姿を表す歪な顔を描き出す、牧ゆかりの個展…
展覧会『昭和モダーン モザイクのいろどり 板谷梅樹の世界』を鑑賞しての備忘録泉屋博古館東京にて、2024年8月31日~9月29日。 板谷波山の子で、日本劇場一階玄関ホールを飾ったモザイク壁画で知られる板谷梅樹(1907-1963)のモザイク作品を展観する企画。花…
展覧会『クリス・ヨハンソン「Navigation」』を鑑賞しての備忘録NANZUKA UNDERGROUNDにて、2024年9月13日~10月13日。 陸の上であろうと海の上であろうと、意志ある限り道が続き、なおかつその道は時空をも超える。絵画を中心としたインスタレーションで構成…
展覧会『空の発見』を鑑賞しての備忘録渋谷区立松濤美術館にて、2024年9月14日~11月10日。 かつて空はモティーフを表すための余白に過ぎなかった。西洋絵画の将来により、眼に映る全てを捉える意識が芽生え、ベロ藍の普及と相俟って現実の空が描かれるよう…
展覧会『トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2024 成果発表展 微粒子の呼吸 第2期』を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2024年8月17日~9月22日。 トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が2006年より実施しているレジデンス…
展覧会『池田萌々恵個展「1/n』を鑑賞しての備忘録GALLERY b.TOKYOにて、2024年9月16日~21日。 一筆書きの略画のようなキャラクターを書割の中に表したような演劇的なイメージの絵画などで構成される、池田萌々恵の絵画展。 《scene Ⅰ》(910mm×727mm)は、ピ…
展覧会『村上早展』を鑑賞しての備忘録コバヤシ画廊にて、2024年9月9日~21日。 動物と人とをモティーフとしながら、事故や事件の現場のような場面のために、あるいは表情が窺えないために不穏な雰囲気を醸し出す版画作品で構成される、村上早の個展。 《は…
展覧会『小泉圭理「しゃくとり虫」』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME1-14casにて、2024年9月11日~23日。 いずれも「しゃくとり虫」と題した絵画で構成される、小泉圭理の個展。《しゃくとり虫(Reference: Le Corbusier, Modulor)》(1800mm×900mm)は、頭に腕を載…
展覧会『若松裕子展』を鑑賞しての備忘録OギャラリーUP・Sにて、2024年9月9日~15日。 山ないし山のような形をモティーフとした絵画で構成される、若松裕子の個展。 「山」という言葉が題名に入るのは、所々に花が咲いた5つの峰を描いた《山々の宴》(530mm14…
展覧会『KAMIYAMA ART カドリエンナーレ2024』を鑑賞しての備忘録上野の森美術館にて、2024年9月8日~15日。 2014年から美術系大学院生たち240名の支援を行ってきた一般財団法人神山財団が10周年を記念して開催する展覧会。カドリエンナーレ(quadriennale)と…
展覧会『崔明永』を鑑賞しての備忘録東京画廊+BTAPにて、2024年8月24日~9月28日。 画面を単色の線や面で塗り込める「Conditional Planes(平面条件)」シリーズ12点(キャンヴァスに油絵具かアクリル。1点だけ紙にシルクスクリーン)で構成される、崔明永(…
展覧会『小瀧雅道展』を鑑賞しての備忘録ギャラリーなつかにて、2024年8月30日~9月14日。 下層に書のような文様を大きく表わした上に朱の絵具を塗り重ね、そこにより小さな書のような文様を散らした絵画「不立文字」シリーズを中心とした、小瀧雅道の個展。…
展覧会『田村憲一展』を鑑賞しての備忘録十一月画廊にて、2024年9月2日~14日。 生命の差異と繋がりとをテーマにした絵画で構成される、田村憲一の個展。 《換》(727mm×606mm)には水色の円ないし球の集合体の下にピンクの糸が触手のように伸びる譬えるならク…
展覧会 磯谷博史個展『Ginza Curator’s Room #009 形が影に従い、音が響に応じる』を鑑賞しての備忘録思文閣銀座にて、2024年9月2日~14日。 德山拓一のキュレーションにより、磯谷博史が思文閣所蔵の小早川秋声・竹内栖鳳・田中一村の絵画や鈴木治の陶器を…
展覧会『松井えり菜個展「アストラル・ドリーマー」』を鑑賞しての備忘録ANOMALYにて、2024年7月20日~9月7日。 空想の世界を優雅に漂いながらも、いとも容易く現実に引き摺り戻されてしまう自らの悲哀を、ユーモアたっぷりに表現する絵画などで構成される…
展覧会『阿部峻「まなこをとじて(とじないで)」』を鑑賞しての備忘録銀座スルガ台画廊にて、2024年9月2日~7日。 太陽の象徴として八咫烏を描いた「ヤタノカラス」シリーズなど、光を主題とした絵画で構成される、阿部峻の個展。 《マウンテン ライン》は…
展覧会『開発の再開発 vol.6 片山真妃「αMと遠近法」』を鑑賞しての備忘録gallery αMにて、2024年6月29日~9月7日。 「アートの終焉」と美術において新しいことをするのは不可能と諦観するのではなく、新しさについての線形的な思考を脱し、「新しさ」を生み…
展覧会『橋爪彩展「LA VIE EN ROSE」』を鑑賞しての備忘録日本橋髙島屋 美術画廊Xにて、2024年8月22日~9月9日。 名画を下敷きにした作品など、読み解きを促す不穏さの滲む状況を写実的に描き出した作品群で構成される、橋爪彩の個展。展覧会タイトル「「LA …
展覧会『保良雄個展」くだ」』を鑑賞しての備忘録OMOTESANDO CROSSING PARKにて、2024年8月30日~9月3日。 ソルビン酸カリウム、水、絹糸、大理石、2000年前の地層から採取した土、藍で染めた栗の木、海岸で拾った石、都内で拾った鳥の羽、電球などで構成さ…
展覧会『コノハ展「何が言いたい?」』を鑑賞しての備忘録ギャルリー東京ユマニテbisにて、2024年8月26日~31日。 カラーコーン、イヤホン、リンゴ、蕎麦、輪ゴム、折り紙、そして人と動物とをモティーフとした絵画で構成される、コノハの個展。 街中で見か…
展覧会『うるしのかたち展2024』を鑑賞しての備忘録東京藝術大学大学美術館 陳列館2階にて、2024年8月18日~29日。 東京藝術大学漆芸研究室の研究成果展。 大西長利《乾漆朱塗筥「ほほえみ」》は楕円体の中央に小さな楕円体が被さった形の朱塗りの容器。上側…
展覧会『河原茉美「裏か表か」』を鑑賞しての備忘録MEDEL GALLERY SHUにて、2024年8月16日~8月28日。 人物の引き立て役の屏風や襖を主題にした作品、写真や映画の撮影現場を描いた作品など、背景や舞台裏を主題とした絵画を中心に構成される、河原茉美の個…
展覧会『Made in Shiga』を鑑賞しての備忘録OMOTESANDO CROSSING PARKにて、2024年8月10日~26日。 滋賀に関わりを持つ作家によるグループ展。パヴィリオンでは、保良雄(守山市出身)のインスタレーション、小沢さかえ(大津市出身)の絵画、西條茜の陶器(…
展覧会『清水雄稀「相添ふ」』を鑑賞しての備忘録K Art Galleryにて、2024年8月9日~25日。 清水雄稀の陶芸作品を展観。 ギャラリーの表通りに面した角、ガラス壁面の傍に鎮座する《鉄絵壺》は、張った肩から胴へ窄まる大壺で、灰白の地に鉄釉の焦茶色のギザ…
展覧会『長田奈緒「Surface/」by Maki Fine Arts』を鑑賞しての備忘録CADAN有楽町〔Space S〕にて、2024年8月6日~25日。 ストローや菓子などの包装、あるいは乾燥剤をシルクスクリーンなど版画技法でプラスティックやガラス板に刷りだした作品で構成される…
展覧会『海の人類史 パイオニアたちの100万年』を鑑賞しての備忘録インターメディアテク〔GREY CUBE〕にて、2024年7月5日~10月6日。 東南アジアと日本列島の考古学的知見により人類の海洋進出について概観する第1部「太古の挑戦」は、第1章「人類最古の渡海…