2023-12-01から1ヶ月間の記事一覧
映画『枯れ葉』を鑑賞しての備忘録2023年製作のフィンランド・ドイツ合作映画。81分。監督・脚本は、アキ・カウリスマキ(Aki Kaurismäki)。撮影は、ティモ・サルミネン(Timo Salminen)。美術は、ビレ・グロンルース(Ville Grönroos)。衣装は、ティーナ・カウ…
映画『NOCEBO ノセボ』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアイルランド・イギリス・フィリピン・アメリカ合作映画。97分。監督は、ロルカン・フィネガン(Lorcan Finnegan)。脚本は、ギャレット・シャンリー(Garret Shanley)。撮影は、ラデック・ラドチュック(Ra…
展覧会『大西茅布「世界が沈む感じ」』を鑑賞しての備忘録ボヘミアンズ・ギルド・ケージにて、2023年12月15日~27日。 大西茅布の絵画30点強を展観。 壁から垂らされて床へと続く縦8.5mの《海と空のあわい》(8500mm×2000mm)が展示空間の中心を占める。壁面に…
映画『PERFECT DAYS』を鑑賞しての備忘録2023年製作の日本映画。124分。監督は、ビム・ベンダース(Wim Wenders)。脚本は、ビム・ベンダース(Wim Wenders)と高崎卓馬。撮影は、フランツ・ラスティグ(Franz Lustig)。美術は、桑島十和子。スタイリングは、伊賀…
展覧会『中村千鶴子「冬のスケッチ」』を鑑賞しての備忘録エプサイトギャラリーにて、2023年12月15日~27日。 再開発に取り残された建物の壁に残る、かつて隣接して立っていた建物の痕跡を捉えた写真29点で構成される、中村千鶴子の個展。作品は、エプサイト…
展覧会『川内理香子「Even the pigments in paints were once stones」』を鑑賞しての備忘録WAITINGROOMにて、2023年11月25日~12月24日。 キャンヴァスを支持体とした油彩作品と様々な色と模様の石に線を刻んだ作品とで構成される、川内理香子の個展。 《wa…
展覧会『堀江栞「かさぶたは、時おり剥がれる」』を鑑賞しての備忘録√K Contemporaryにて、2023年11月18日~12月23日(当初会期12月16日までを延長)。 水彩絵具で顔を表わした作品約110点が展示室内をぐるっと囲むように配された、堀江栞の個展。 「かさぶ…
映画『TALK TO ME トーク・トゥ・ミー』を鑑賞しての備忘録2022年製作のオーストラリア映画。95分。監督は、ダニー・フィリッポウ(Danny Philippou)とマイケル・フィリッポウ(Michael Philippou)。脚本は、ダニー・フィリッポウ(Danny Philippou)とビル・ハ…
展覧会『阪本トクロウ「道草」』を鑑賞しての備忘録GALLERY MoMo 両国にて、2023年11月25日~12月23日。 雑草をモティーフにした絵画や身近な風景を描いた作品で構成される、阪本トクロウの個展。 横に長い画面に、淡い青を背景として立ち並ぶヒメジョオンを…
映画『ティル』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。130分。監督は、シノニエ・チュクウ(Chinonye Chukwu)。脚本は、マイケル・レイリー(Michael Reilly)、キース・ボーチャンプ(Keith Beauchamp)、シノニエ・チュクウ(Chinonye Chukwu)。撮影は、…
瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』〔文春文庫せ-8-3〕文藝春秋(2020)を読了しての備忘録 高校2年生の森宮優子は、近隣の短大に進学して栄養士になるつもりだ。進級前の進路面談で担任の向井から悩みを打ち明けるように促される。それというのも優子は…
展覧会『平松麻「脈脈」』を鑑賞しての備忘録LOKO GALLERYにて、2023年11月22日~12月23日。 《道順》(1620mm×1303mm)の画面には、茫漠とした黄土色が拡がる。下が荒々しい筆致で色が濃く、上側に向かって色が明るく(白っぽく〕なり、かつ滑らかな表面とな…
展覧会『Idemitsu Art Award展 2023』を鑑賞しての備忘録国立新美術館〔1階展示室1B〕にて、2023年12月13日~25日。 次代を担う若手作家を支援する「シェル美術賞」(1956-1981, 1996-2001, 2003-2021)を引き継ぐ公募企画「Idemitsu Art Award」(2022-)。通算…
展覧会『大巻伸嗣個展「真空のゆらぎ」』を鑑賞しての備忘録国立新美術館〔企画展示室2E〕にて、2023年11月1日~12月25日。 《Gravity and Grace》と《Liminal Air Space ̶ Time 真空のゆらぎ》の2つの大規模なインスタレーションを中心とした、大巻伸嗣の個…
展覧会『古山結個展「離散の円」』を鑑賞しての備忘録TAKU SOMETANI GALLERYにて、2023年11月25日~12月17日。 木材を白く塗布した画面に主に刻線でイメージを表わしたなどから成る、古山結の絵画展。白い壁面と板に白い画面の作品とが皓潔な雰囲気を立ち上…
展覧会 水上愛美・若林菜穂二人展『静かの海』駒込倉庫にて、2023年11月25日~12月17日。 水上愛美と若林菜穂の絵画を展観。 水上愛美《Castle of solitude, Pale Fire》(1630mm×1315mm)には、シルエットに近い人物が坐って頰杖を突き、隣に立つ人物が坐る人…
展覧会『伊藤慶二「伊藤慶二の絵と陶彫」』を鑑賞しての備忘録小山登美夫ギャラリー六本木にて、2023年11月25日~12月16日。 人物をモティーフとした絵画とやきもので構成される、伊藤慶二の個展。 会場には顔が執拗に並ぶ。ヴィデオ会議システムの画面さな…
展覧会『松田真生個展「FOREST/YOSEMITE―かたちを探して―」』を鑑賞しての備忘録Alt_Mediumにて、2023年12月8日~20日。 東京の住宅街の景観を切り取った「FOREST」シリーズと、ヨセミテ国立公園で撮影された「YOSEMITE」シリーズを交互に組み合わせて展示…
映画『エクソシスト 信じる者』を鑑賞しての備忘録2023年製作のアメリカ映画。111分。監督は、デビッド・ゴードン・グリーン。キャラクター創造は、ウィリアム・ピーター・ブラッティ。原案は、スコット・ティームズ、ダニー・マクブライド、デビッド・ゴー…
映画『彼方の閃光』を鑑賞しての備忘録監督・原案・音楽は、半野喜弘。脚本は、半野喜弘、島尾ナツヲ、岡田亨。撮影監督は、池田直矢。録音は、城野直樹。美術は、山内麻央と木下沙和美。ヘアメイクは、橋本申二。スタイリストは、半野喜弘と上野恒太。編集…
展覧会『あいおいニッセイ同和損保「椿絵」コレクション名品選 百歳万彩』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2023年12月2日~24日。 UNPEL GALLERYを運営する、あいおいニッセイ同和損保所蔵の「椿絵コレクション」から、100歳を超えても絵筆を取った奥…
映画『市子』を鑑賞しての備忘録2023年製作の日本映画。監督は、戸田彬弘。原作は、戸田彬弘の戯曲『川辺市子のために』。脚本は、上村奈帆と戸田彬弘。撮影は、春木康輔。照明は、大久保礼司。録音・整音は、吉方淳二。美術は、塩川節子。衣装は、渡辺彩乃…
展覧会『櫃田伸也「○△□」』を鑑賞しての備忘録KAYOKOYUKIにて、2023年10月28日~12月9日(当初会期は12月2日までを延長)。 櫃田伸也の絵画展。 《四季山水》(925mm×1630mm)は、愛知県立芸術大学と東京藝術大学とで使用した作業板に描画した作品。山谷を表わ…
映画『ファミリー・ディナー』を鑑賞しての備忘録2022年製作のオーストリア映画。97分。監督・脚本は、ペーター・ヘングル(Peter Hengl)。撮影は、ガブリエル・クラヤネック(Gabriel Krajanek)。美術は、ピア・ヤロス(Pia Jaros)。衣装は、マルレーネ・プレ…
展覧会『第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界 “ただ、いま、ここ”』を鑑賞しての備忘録資生堂ギャラリーにて、2023年10月31日~12月24日。 資生堂ギャラリーが1947年の活動再開に際し催したグループ展「椿会」。第八次椿会は、杉戸洋、中村竜治、Ner…
展覧会『シャプール・プーヤン「キュクロプスの疑念、西洋を見つめる」』を鑑賞しての備忘録東京画廊+BTAPにて、2023年11月18日~12月23日。 塔やドームを持つ建物を表わしたセラミックを中心とした22点で構成される、シャプール・プーヤンの個展。 最上部に…
展覧会『小林孝亘「うつわたち」』を鑑賞しての備忘録西村画廊にて、2023年11月7日~12月9日。 壺や皿など器を1点ずつほぼ真横から捉えた絵画「Vessel」シリーズ17点で構成される、小林孝亘の個展。 《Vessel-white bottole》(530mm×410mm)の明るい灰色の画…
ローレン・グロフ『運命と復讐』〔新潮クレスト・ブックス〕新潮社(2017)を読了しての備忘録Lauren Groff, 2015. "Fates and Furies".光野多惠子訳 第1部「運命の神々」と第2部「復讐の神々」の2部構成。舞台の脚本家として成功したロット(ランスロット)・…
展覧会『松川朋奈「Dear」』を鑑賞しての備忘録KOTARO NUKAGAにて、2023年10月7日~12月2日。 絵画17点で構成される、松川朋奈の個展。 《Daughter, wife, mother》(1167mm×803mm)は、縦に「娘で妻で母」と書かれた文字を描いている。書いたように描かれた文…
映画『ポッド・ジェネレーション』を鑑賞しての備忘録2023年製作のベルギー・フランス・イギリス合作映画。111分。監督・脚本は、ソフィー・バーセス(Sophie Barthes)。撮影は、アンドリー・パレーク(Andrij Parekh)。美術は、クレメント・プライス=トーマ…