可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2021-01-01から1年間の記事一覧

展覧会 城愛音個展『Afterimage』

展覧会『城愛音個展「Afterimage」』を鑑賞しての備忘録TAKU SOMETANI GALLERYにて、2021年8月28日~9月19日。 主に2021年に制作された絵画16点で構成される、城愛音の個展。 《LUOES》(600mm×800mm)は、目を伏せた人物の肖像。薄紫の肌に、緑で眉、目、口を…

映画『サマーフィルムにのって』

映画『サマーフィルムにのって』を鑑賞しての備忘録2020年製作の日本映画。97分。監督は、松本壮史。脚本は、三浦直之と松本壮史。撮影は、岩永洋と山崎裕典。編集は、平井健一。 三隅高校。ブラスバンド部の練習の音が響き渡る放課後。校舎の屋上に立つ男子…

映画『浜の朝日の嘘つきどもと』

映画『浜の朝日の嘘つきどもと』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。114分。監督・脚本は、タナダユキ。撮影は、増田優治。編集は、宮島竜治。 福島県南相馬市。原ノ町駅に降り立った浜野あさひ(高畑充希)が、ナップサックを背負い、スーツケースを…

映画『ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!』

映画『ブライズ・スピリット 夫をシェアしたくはありません!』を鑑賞しての備忘録2020年製作のイギリス映画。100分。監督は、エドワード・ホール(Edward Hall)。原作は、ノエル・カワード(Noël Coward)の戯曲『陽気な幽霊(Blithe Spirit)』。脚本は、ニック…

展覧会 村上早個展

展覧会『村上早展』を鑑賞しての備忘録コバヤシ画廊にて、2021年9月6日~18日。 大画面作品6点を中心とした、村上早の版画展。 《おどり》(1500mm×1180mm)は、巨木の切り株を舞台とした女性とクマのパ・ド・ドゥ(?)。ロングスカートのワンピースの女性は…

展覧会 西野壮平個展『東海道』

展覧会『西野壮平展「東海道」』を鑑賞しての備忘録日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーにて、2021年9月1日~13日。 日本橋から三条大橋まで旧東海道を歩いて撮影した写真を切り貼りして作成した絵巻物《東海道》を紹介する、西野壮平の個展。 2017年…

展覧会 キュンチョメ個展『クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った』

展覧会『キュンチョメ個展「クチがケガレになった日、私は唾液で花を育てようと思った」』を鑑賞しての備忘録NICAにて、2021年7月31日~8月30日(9月12日まで会期延長)。 2点の映像作品とそのエスキス(ドローイング)で構成される、キュンチョメの個展。 …

展覧会 石川慎平個展『フェアプレー』

展覧会『石川慎平個展「フェアプレー」』を鑑賞しての備忘録KOMAGOME 1-14casにて、2021年9月3日~12日。 石川慎平の彫刻展。 入口脇の柱に取り付けられた木の棚には、小さなブロンズ彫刻(像高10cm程度?)が置かれている。テネシー州ナッシュヴィルの州議…

展覧会 吉田晋之介個展『PERISCOPE』

展覧会『吉田晋之介「PERISCOPE」』を鑑賞しての備忘録GALLERY MoMo Ryogokuにて、2021年8月14日~9月11日。 表題作の映像作品と絵画8点とで構成される吉田晋之介の個展。 ギャラリーの入口脇のガラスの壁面には、通りに向かって絵画の「裏側」が展示されて…

映画『テーラー 人生の仕立て屋』

映画『テーラー 人生の仕立て屋』を鑑賞しての備忘録2020年製作のギリシャ・ドイツ・ベルギー合作映画。101分。監督は、ソニア・リザ・ケンターマン(Σόνια Λίζα Κέντετμαν)。脚本は、ソニア・リザ・ケンターマン(Σόνια Λίζα Κέντετμαν)とトレイシー・サンダ…

映画『アナザーラウンド』

映画『アナザーラウンド』を鑑賞しての備忘録2020年製作のデンマーク映画。115分。監督は、トマス・ビンターベア(Thomas Vinterberg)。脚本は、トマス・ビンターベア(Thomas Vinterberg)とトビアス・リンホム(Tobias Lindholm)。撮影は、シュトゥルラ・ブラ…

映画『沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家』

映画『沈黙のレジスタンス ユダヤ孤児を救った芸術家』を鑑賞しての備忘録2020年製作のアメリカ・イギリス・ドイツ合作映画。120分。監督・脚本は、ジョナサン・ヤカボヴィッチ(Jonathan Jakubowicz)。撮影は、ミゲル・I・リッティン=メンツ(Miguel I. Litt…

展覧会 三瓶玲奈個展『線を見る』

展覧会『三瓶玲奈「線を見る」』を鑑賞しての備忘録Yutaka Kikutake Galleryにて、2021年7月30日~9月4日。 絵画「Looking at the line」シリーズ10点で構成される、三瓶玲奈の個展。 ある作品(610mm×500mm)では、画面の下端から中央やや下まで、青、濃紺が…

映画『ファーザー』

映画『ファーザー』を鑑賞しての備忘録2020年製作のイギリス・フランス合作映画。97分。監督は、フロリアン・ゼレール(Florian Zeller)。原作は、フロリアン・ゼレール(Florian Zeller)の戯曲"Le Père"。脚本は、クリストファー・ハンプトン(Christopher Ham…

映画『ホロコーストの罪人』

映画『ホロコーストの罪人』を鑑賞しての備忘録2020年製作のノルウェー映画。126分。監督は、アイリーク・スヴェンソン(Eirik Svensson)。原作は、マルテ・ミシュレツ(Marte Michelets) のノンフィクション"Den største forbrytelsen - Ofre og gjerningsmen…

映画『白頭山大噴火』

映画『白頭山大噴火』を鑑賞しての備忘録2019年製作の韓国映画。128分。監督は、イ・ヘジュン(이해준)とキム・ビョンソ(김병서)。脚本は、イ・ヘジュン(이해준)とキム・ビョンソ(김병서)、グァク・ジョンドク(곽정덕)、キム・テユン(김태윤)、イム・ジョニョ…

映画『オールド』

映画『オールド』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。108分。監督・脚本は、M・ナイト・シャマラン(M. Night Shyamalan)。原作は、ピエール=オスカル・レヴィ(Pierre Oscar Lévy)作・フレデリック・ペータース(Frederik Peeters)画のグラフィック…

展覧会『ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて』

展覧会『ルネ・ラリック リミックス 時代のインスピレーションをもとめて』を鑑賞しての備忘録東京都庭園美術館にて、2021年6月26日~9月5日。 ルネ・ラリック(1860-1945)の宝飾品やガラス工芸品を展観。「イントロダクション:ルネラリックと朝香宮邸」(本…

展覧会 花沢忍個展『あふれる』

展覧会『花沢忍「あふれる」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2021年8月21日~9月5日。 花沢忍の絵画12点を展観。 《満ちる》(2021)は、灰色の画面の中央に、黄や橙の花々を抱える人物を配した作品。花の咲き誇る庭の囲いのように大きく表わされ…

映画『うみべの女の子』

映画『うみべの女の子』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。107分。監督・編集は、ウエダアツシ。原作は、浅野いにおの漫画『うみべの女の子』。脚本は、ウエダアツシと平谷悦郎。撮影は、大森洋介。 これと言った特色の無い海辺の町。夏でも人のあま…

展覧会『第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界』

展覧会『第八次椿会 ツバキカイ 8 このあたらしい世界』を鑑賞しての備忘録資生堂ギャラリーにて、2021年6月5日~8月29日。 戦後、資生堂ギャラリーの再開に際して誕生したグループ展「椿会」。今年から2023年までの3年間に渡り「第八次椿会」に参加する杉…

映画『フリー・ガイ』

映画『フリー・ガイ』を鑑賞しての備忘録2021年製作のアメリカ映画。115分。監督は、ショーン・レビ(Shawn Levy)。原案が、マット・リーバーマン(Matt Lieberman)。脚本は、マット・リーバーマン(Matt Lieberman)とザック・ペン(Zak Penn)。撮影は、ジョージ…

映画『ドライブ・マイ・カー』

映画『ドライブ・マイ・カー』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。179分。監督は、濱口竜介。原作は、村上春樹の小説「ドライブ・マイ・カー」。脚本は、濱口竜介と大江崇允。撮影は、四宮秀俊。編集は、山崎梓。 わずかに明るくなった空の下で、街が…

展覧会 藤原康博個展『記憶の肌ざわり』

展覧会『藤原康博展「記憶の肌ざわり」』を鑑賞しての備忘録日本橋三越本店コンテンポラリーギャラリーにて、2021年8月18日~30日。 《逢魔が時》、《鎮守の杜》、《shed》、《sleepwalking》など青の濃淡で表現した「風景画」(油彩・キャンヴァス)のシリ…

展覧会 羽藤ゆうゆ個展『祈る場所』

展覧会『羽藤ゆうゆ「祈る場所」』を鑑賞しての備忘録Gallery美の舎にて、2021年8月17日~22日。 絵画と陶器とを中心とした、羽藤ゆうゆの個展。 白とオレンジの2種類の花が、茎の部分を透明のテープで留められて、白い壁面に間隔を開けて不規則に飾られてい…

映画『Summer of 85』

映画『Summer of 85』を鑑賞しての備忘録2020年製作のフランス映画。100分。監督・脚本は、フランソワ・オゾン(François Ozon)。原作は、エイダン・チェンバーズ(Aidan Chambers)の小説『おれの墓で踊れ(Dance on My Grave)』。撮影は、イシャーム・アラウィ…

展覧会『ボイス+パレルモ』

展覧会『ボイス+パレルモ』を鑑賞しての備忘録埼玉県立近代美術館にて、2021年7月10日~9月5日。 ヨーゼフ・ボイス(1921-1986)と、彼の教え子の1人であるブリンキー・パレルモ(1943-1977)とを取り上げる企画。 「ヨーゼフ・ボイス:拡張する彫刻」、「パレ…

展覧会『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』

展覧会『サーリネンとフィンランドの美しい建築展』を鑑賞しての備忘録パナソニック汐留美術館にて、2021年7月3日~9月20日。 フィンランド出身の建築家エリエル・サーリネン(1873-1950)について、パリ万国博覧会フィンランド館(1900)での華々しいデビューか…

展覧会『悉皆-風の時代の継承者たち-』

展覧会『悉皆-風の時代の継承者たち-』を鑑賞しての備忘録日本橋高島屋S.C.本館6階美術画廊にて、2021年8月4日~17日。 美術品コレクションをはじめ、髙島屋にまつわる物事物事をモティーフとした作品の制作依頼を引き受けた29名の作家の作品を展観する、…

映画『レリック-遺物-』

映画『レリック-遺物-』を鑑賞しての備忘録2020年製作のオーストラリア・アメリカ合作映画。89分。監督は、ナタリー・エリカ・ジェームズ(Natalie Erika James)。脚本は、ナタリー・エリカ・ジェームズ(Natalie Erika James)とクリスチャン・ホワイト(Chri…