可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『aftersun アフターサン』

映画『aftersun アフターサン』を鑑賞しての備忘録2022年製作のイギリス・アメリカ合作映画。101分。監督・脚本は、シャーロット・ウェルズ(Charlotte Wells)。撮影は、グレゴリー・オーク(Gregory Oke)。美術は、ビラー・トゥラン(Billur Turan)。衣装は、…

展覧会 カリム・B・ハミド個展『Upon The End of Play and Infancy』

展覧会『カリム・B・ハミド「Upon The End of Play and Infancy」』を鑑賞しての備忘録メグミオギタギャラリーにて、2023年5月19日~6月10日。 女性をモティーフに、名画の構図を下敷きに、コラージュや画き込みにより大胆な変更を加えつつ従前のイメージを…

展覧会『とりどり 九州産業大学日本画展』

展覧会『第18回大学日本画展〈九州産業大学日本画展〉とりどり』を鑑賞しての備忘録UNPEL GALLERYにて、2023年5月20日~6月4日。 自らの中に拡がる宇宙をモザイク的に表現する阿部慶樹、メタモルフォーゼによる生命の連関をポップに表わす田中綾、希望の薄明…

映画『それでも私は生きていく』

映画『それでも私は生きていく』を鑑賞しての備忘録2022年製作のフランス・イギリス・ドイツ合作映画。112分。監督・脚本は、ミア・ハンセン=ラブ(Mia Hansen-Løve)。撮影は、ドニ・ルノワール(Denis Lenoir)。美術は、ミラ・プレリ(Mila Preli)。衣装は、…

展覧会 酒井みのり個展『コツコツと私を守る弱いもの』

展覧会『酒井みのり展「コツコツと私を守る弱いもの」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2023年5月22日~27日。 絵画4点、陶器2点、土を用いた立体作品8点の計14点で構成される、酒井みのりの個展。 《私を包む服》(1303mm×1621mm)には、白い画面に青いストラ…

映画『波紋』

映画『波紋』を鑑賞しての備忘録2023年製作の日本映画。120分。監督・脚本は、荻上直子。撮影は、山本英夫。照明は、小野晃。録音は、清水雄一郎。美術は、安宅紀史。衣装は、宮本まさ江。衣装(現場)は、村田野恵。ヘアメイクは、須田理恵。VFXは、大萩真…

展覧会 佐々木高信個展『indication of the existence』

展覧会『佐々木高信展「indication of the existence」』を鑑賞しての備忘録GALERIE SOLにて、2023年5月22日~27日。 静物画や風景画16点で構成される、佐々木高信の個展。 「風景」と題された木炭の素描シリーズ7点には、住宅の切妻屋根やビルの陸屋根が樹…

映画『帰れない山』

映画『帰れない山』を鑑賞しての備忘録2022年製作のイタリア・ベルギー・フランス合作映画。147分。監督・脚本は、フェリックス・バン・ヒュルーニンゲン(Felix Van Groeningen)とシャルロッテ・ファンデルメールシュ(Charlotte Vandermeersch)。原作は、パ…

展覧会 木村繁之個展『木彫 水彩』

展覧会『木村繁之「木彫 水彩」』を鑑賞しての備忘録GALLERY TSUBAKI/GT2にて、2023年5月13日~27日。 心象風景を仮託した、木彫の人物(12点)と水彩の抽象画(8点)とで構成される、木村繁之の個展。 どうやら人間の想像力は、或る物体が一定の大きさのま…

展覧会 大河原愛個展『静けさの内に留まる羊は、いかにして温もりを手に入れたか』

展覧会『大河原愛展「静けさの内に留まる羊は、いかにして温もりを手に入れたか」』を鑑賞しての備忘録新宿高島屋10階美術画廊にて、2023年5月10日~22日。 女性の身体をモティーフとした、モノクロームを基調に水色とピンクとが挿される絵画群で構成される…

映画『ソフト/クワイエット』

映画『ソフト/クワイエット』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。92分。監督・脚本は、ベス・デ・アラウージョ(Beth de Araújo)。撮影は、グレタ・ゾズラ(Greta Zozula)。美術は、トム・カストロノボ(Tom Castronovo)。衣装は、ブリジット・ブル…

展覧会 伊阪柊・中村壮志二人展『デンドロカカリヤからの手紙』

展覧会『伊阪柊+中村壮志「デンドロカカリヤからの手紙」』を鑑賞しての備忘録ソノ アイダ#新有楽町にて、2023年5月12日~21日。 伊阪柊と中村壮志とのユニット「MANTLE」が制作した、展示会場付近をモデルとした地図とそこに立ち並ぶビル群が、歩き回る人…

映画『ウィ、シェフ!』

映画『ウィ、シェフ!』を鑑賞しての備忘録2022年製作のフランス映画。97分。監督は、ルイ=ジュリアン・プティ(Louis-Julien Petit)。脚本は、ルイ=ジュリアン・プティ(Louis-Julien Petit)、リザ・ベンギギ(Liza Benguigui)、ソフィー・ベンサドゥン(Soph…

展覧会 小谷野夏木個展『岐路』

展覧会『小谷野夏木「岐路」』を鑑賞しての備忘録藍画廊にて、2023年5月15日~20日。 いずれも紙に鉛筆と水彩絵具による絵画「岐路」シリーズ32点で構成される、小谷野夏木の個展。 おまえが今まで見た中でコイン投げで失くした一番でかいものはなんだ? コ…

映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』

映画『アルマゲドン・タイム ある日々の肖像』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。115分。監督・脚本は、ジェームズ・グレイ(James Gray)。撮影は、ダリウス・コンジ(Darius Khondji)。美術は、ハッピー・マッシー(Happy Massee)。衣装は、マデリ…

映画『なぎさ』

映画『なぎさ』を鑑賞しての備忘録2021年製作の日本映画。87分。監督・脚本は、古川原壮志。撮影は、石田遼。照明は、神山啓介。録音は、小川武。美術は、秋葉悦子。衣装は、一宮理紗。ヘアメイクは、伊藤聡。編集は、古川原壮志。 押し入れの中の壁や天井に…

映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』

映画『私、オルガ・ヘプナロヴァー』を鑑賞しての備忘録2016年製作のチェコ・ポーランド・スロバキア・フランス合作映画。105分。監督・脚本は、トマーシュ・バインレプ(Tomáš Weinreb)とペトル・カズダ(Petr Kazda)。撮影は、アダム・シコラ(Adam Sikora)。…

映画『フリークスアウト』

映画『フリークスアウト』を鑑賞しての備忘録2021年製作のイタリア・ベルギー合作映画。141分。監督は、ガブリエーレ・マイネッティ(Gabriele Mainetti)。脚本は、二コラ・グアッリャノーネ(Nicola Guaglianone)とガブリエーレ・マイネッティ(Gabriele Maine…

展覧会 新津保建秀個展『消え入りそうなほど 細かくて 微妙な』

展覧会『新津保建秀展「消え入りそうなほど 細かくて 微妙な」』を鑑賞しての備忘録ミヅマアートギャラリーにて、2023年4月19日~5月20日。 新津保建秀の写真展。 逢魔が時のピンク色の雲が真っ暗な地面の水溜まりに映るカラー写真《水鏡》は、マルセル・デ…

映画『TAR ター』

映画『TAR ター』を鑑賞しての備忘録2022年製作のアメリカ映画。158分。監督・脚本は、トッド・フィールド(Todd Field)。撮影は、フロリアン・ホーフマイスター(Florian Hoffmeister)。美術は、マルコ・ビットナー・ロッサー(Marco Bittner Rosser)。衣装は…

展覧会 川名晴郎個展『近未来』

展覧会『川名晴郎「近未来」』を鑑賞しての備忘録銀座 蔦屋書店(インフォメーションカウンター前)にて、2023年5月2日~18日。 川名晴郎の絵画6点を展観。 《昔の雪》(710mm×620mm)は、白い雪が舞う中、ル・コルビュジエの「近代建築の五原則」を彷彿とさせ…

映画『ジュリア(s)』

映画『ジュリア(s)』を鑑賞しての備忘録2022年製作のフランス映画。120分。監督は、オリビエ・トレイナー(Olivier Treiner)。脚本は、カミーユ・トレイナー(Camille Treiner)とオリビエ・トレイナー(Olivier Treiner)。撮影は、ロラン・タンジ(Laurent Tangy…

展覧会 大場さや個展『地の餡』

展覧会『大場さや「地の餡」』を鑑賞しての備忘録Gallery KINGYOにて、2023年5月2日~14日。 コンクリートやガラスを用いた立体作品30点と2点の版画とで構成される、大場さやの個展。 入口側の展示台の上に置かれた《地の餡(pink)》は、黒っぽいコンクリート…

展覧会 宇内綉歌個展『The eternal claviers』

展覧会『宇内綉歌「The eternal claviers」』を鑑賞しての備忘録長亭GALLERYにて、2023年4月22日~5月7日。 世界中に伸び続く鍵盤を描いた「Eternal Clavier」シリーズを中心に構成される、宇内綉歌の絵画展。 《Eternal Clavier(おばけピアノin Mont Saint…

展覧会 長田奈緒個展『紙を持つ手は紙』

展覧会『長田奈緒「紙を持つ手は紙」』を鑑賞しての備忘録ギャラリーそうめい堂にて、2023年4月15日~5月6日。 浮世絵の図像から紙を持つ手を抽出し、様々な紙に箔押しした作品「紙を持つ手」シリーズで構成される、長田奈緒の個展。 紙面の一部に、浮世絵の…

映画『銀河鉄道の父』

映画『銀河鉄道の父』を鑑賞しての備忘録2023年製作の日本映画。128分。監督は、成島出。原作は、門井慶喜の小説『銀河鉄道の父』。脚本は、坂口理子。撮影は、相馬大輔。照明は、佐藤浩太。録音は、松本昇和。美術は、西村貴志。装飾は、湯澤幸夫。衣装は、…

映画『EO イーオー』

映画『EO イーオー』を鑑賞しての備忘録2022年製作のポーランド・イタリア合作映画。88分。監督は、イエジー・スコリモフスキ(Jerzy Skolimowski)。脚本は、エバ・ピアスコフスカ(Ewa Piaskowska)とイエジー・スコリモフスキ(Jerzy Skolimowski)。撮影は、ミ…

展覧会 小橋陽介個展『グッド フォーメーション―NEW NORMAL PAINTINGS―』

展覧会『小橋陽介個展「グッド フォーメーション―NEW NORMAL PAINTINGS―」』を鑑賞しての備忘録GALLERY MoMo Ryogokuにて、2023年4月8日~5月13日。 それぞれ油絵具、アクリル絵具、パステルなどを用いた、サイズも様々な68点の絵画で構成される、小橋陽介の…

展覧会 室井悠輔個展『ムーギンカート』(TOKAS-Emerging 2023 第1期)

展覧会『TOKAS-Emerging 2023 第1期 室井悠輔「ムーギンカート」』を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2023年4月8日~5月7日。 トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)が日本在住の35歳以下の作家に個展開催の機会を提供するプロ…

展覧会 原杏奈個展『mui』

展覧会『原杏奈個展「mui」』を鑑賞しての備忘録Alt_Mediumにて、2023年4月28日~5月3日。 絵画21点で構成される、原杏奈の個展。 冒頭には「ium」と題された作品(158mm×227mm)が並ぶ。白い画面に青や緑で表わされるのは、動き出して形が崩れる水滴や、ある…