可能性 ある 島 の

芸術鑑賞の備忘録

2019-05-01から1ヶ月間の記事一覧

展覧会 謝花翔陽個展『状況"環/蛇、全て最良の未来のために。"』

展覧会『謝花翔陽展「状況"環/蛇、全て最良の未来のために。"」』を鑑賞しての備忘録Bambinart Galleryにて、2019年5月18日~6月2日。 多数の眼を持つ女性の肖像画を中心とした絵画と、絵画に関連したモティーフの立体作品から構成される謝花翔陽の個展。 「…

展覧会 束芋個展『透明な歪み』

展覧会『束芋「透明な歪み」』を鑑賞しての備忘録ポーラ ミュージアム アネックスにて、2019年4月26日~6月2日。 アニメーション2点と、9点の絵画による束芋の個展。 《ふたり》は、裸電球1つの暗い室内に並んだ二棹の同型の箪笥とその内部とを描き出すアニ…

展覧会 コア・ポア個展『Returnee』

展覧会『コア・ポア「Returnee」』を鑑賞しての備忘録THE CLUBにて2019年4月6日~6月12日。 ロサンゼルスを拠点として活動するコア・ポア(Kour Pour)の絵画10点を紹介する企画。 《Tripple Samurai (Yoshitoshi)》と《Tripple ō-yoroi (Yoshitoshi)》は、国…

展覧会『時間/彫刻 時をかけるかたち』

展覧会『時間/彫刻 時をかけるかたち』を鑑賞しての備忘録東京藝術大学大学美術館陳列館にて、2019年5月20日~6月2日。 東京藝術大学美術学部彫刻科の主宰する、10名の作家の参加する彫刻展。キュレーションは出品作家の1人でもある林 武史。 北山翔一の《エ…

映画『コレット』

映画『コレット』を鑑賞しての備忘録2018年のイギリス・アメリカ合作映画。監督はウォッシュ・ウエストモアランド(Wash Westmoreland)。脚本はリチャード・グラツァー(Richard Glatzer)、ウォッシュ・ウエストモアランド(Wash Westmoreland)、レベッカ・レン…

映画『パリ、嘘つきな恋』

映画『パリ、嘘つきな恋』を鑑賞しての備忘録2018年のフランス映画。監督・脚本・主演はフランク・デュボスク(Franck Dubosc)。原題は、"Tout le monde debout"。 ジョスラン(Franck Dubosc)は、世界的なスポーツシューズメーカーの販売を行うi-run社のフラ…

展覧会『印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション』

展覧会『印象派への旅 海運王の夢 バレル・コレクション』を鑑賞しての備忘録Bunkamura ザ・ミュージアムにて、2019年4月27日~6月30日。 19世紀後半のフランス絵画を中心とした展覧会。地元出身の実業家ウィリアム・バレルから寄贈されたグラスゴー市バレル…

映画『ベン・イズ・バック』

映画『ベン・イズ・バック』を鑑賞しての備忘録監督・脚本はピーター・ヘッジズ(Peter Hedges)。2018年のアメリカ映画。原題は"Ben Is Back"。 クリスマス・イヴの教会では、ページェントのリハーサルが行われている。聖歌隊のアイヴィー(Kathryn Newton)が…

映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』

映画『リトル・フォレスト 春夏秋冬』を鑑賞しての備忘録2018年の韓国映画。監督はイム・スルレ(임순례)。脚本はファン・ソング(황성구)。原作は五十嵐大介の『リトル・フォレスト』。原題は、"리틀 포레스트"。 ヘウォン(김태리)は、料理の得意な母(문소리)…

展覧会 水木塁個展『東下り』

展覧会『水木塁「東下り」』を鑑賞しての備忘録WAITINGROOMにて、2019年5月11日~6月9日。 水木塁の作品展。 《宙返り鳩》のシリーズは、シューズの空き箱をたたみ、その表面にコンパスで円を描いていった作品。コンパスの針を刺した場所にはクリスタル・ガ…

展覧会『一方そのころ』

展覧会『一方そのころ』を鑑賞しての備忘録KAYOKOYUKIにて、2019年4月20日~5月19日。 斉藤思帆と谷本真理の二人展。 斉藤思帆は、和紙に西洋人の肖像や洋画のワンシーンのような光景を描く。別個の作品をそれぞれ切断して、1枚の作品へとつなぎ合わせたかの…

映画『ガルヴェストン』

映画『ガルヴェストン』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督はメラニー・ロラン(Mélanie Laurent)。脚本はジム・ハメット(Jim Hammett)。原作はニック・ピゾラット(Nic Pizzolatto)の"Galveston"。原題は、"Galveston"。 1988年のニューオーリンズ…

映画『アメリカン・アニマルズ』

映画『アメリカン・アニマルズ』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督・脚本はバート・レイトン(Bart Layton)。原題は、"American Animals"。 スペンサー・ラインハルト(Barry Keoghan)は、トランシルバニア大学で芸術を専攻する大学生。入学選考で…

展覧会『ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』

展覧会『日本・オーストリア外交樹立150周年記念 ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道』を鑑賞しての備忘録国立新美術館にて、2019年4月24日~8月5日。 19世紀末から20世紀初頭のウィーンの世紀末文化について、18世紀の女帝マリア・テレジアの…

展覧会 岡部千晶個展『渚にて』

展覧会『岡部千晶展 渚にて』を干渉しての備忘録JINEN GALLERY(A室)にて、2019年5月14日~26日。 岡部千晶の絵画展。 メインヴィジュルアルに採用されている《海は遠く》は、窓の向こうに浜辺を臨む赤い壁紙の部屋の中、ソファの前に佇む、イルカか何か海洋…

展覧会 束芋個展『Ghost Running』

展覧会『束芋「Ghost Running」』を干渉しての備忘録Gallery KIDO Pressにて、2019年4月27日~5月26日。 束芋の版画展。 腕や足や胴や頭部など、人体の一部が、直方体の空間の中に浮かんでいる。様々な角度から組織・構造を見るためにつくられた人体標本の入…

展覧会『一葉、晶子、らいてう 鴎外と女性文学者たち』

展覧会『一葉、晶子、らいてう 鴎外と女性文学者たち』を鑑賞しての備忘録 文京区立森鴎外記念館にて、2019年4月6日~6月30日。 樋口一葉、与謝野晶子、平塚らいてうを中心に、明治・大正期の女性文学者たちを、鷗外との関わりを交えて紹介する企画。 【樋口…

映画『ハイ・ライフ』

映画『ハイ・ライフ』を鑑賞しての備忘録2018年のドイツ・フランス・イギリス・ポーランド・アメリカ合作映画。監督は、クレール・ドニ(Claire Denis)。脚本は、クレール・ドニ(Claire Denis)、ジャン=ポル・ファルゴー(Jean-Pol Fargeau)。原題は、"High L…

展覧会『世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて』

展覧会『京都国立近代美術館所蔵 世紀末ウィーンのグラフィック デザインそして生活の刷新にむけて』を鑑賞しての備忘録目黒区美術館にて、2019年4月13日~6月9日。 京都国立近代美術館が所蔵する、19世紀末から20世紀初頭のウィーンで生み出された版画・挿…

展覧会『クリムト展 ウィーンと日本 1900』

展覧会『クリムト展 ウィーンと日本 1900』を鑑賞しての備忘録東京都美術館にて、2019年4月23日~7月10日。 グスタフ・クリムト(1862~1918)の作品約50点(油彩27点)を中心に、同時代のウィーンで活動した画家たちの作品や、彼らが影響を受けた日本の美術品…

展覧会『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』

展覧会『ギュスターヴ・モロー展 サロメと宿命の女たち』を鑑賞して の備忘録 パナソニック汐留美術館にて、2019年4月6日~6月23日。 ギュスターヴ・モロー美術館所蔵のギュスターヴ・モロー(1826~1898) の絵画69点を4つのセクションで紹介する企画。 「第1…

展覧会『貨物ステーション カモツのヒ・ミ・ツ』

展覧会『貨物ステーション カモツのヒ・ミ・ツ』を鑑賞しての備忘録鉄道歴史展示室にて、2019年3月19日~6月23日。 鉄道貨物輸送について紹介する企画。 鉄道歴史展示室は、新橋停車場の駅舎を復元した建物内に開設されている。新橋停車場は、日本初の鉄道の…

映画『ドント・ウォーリー』

映画『ドント・ウォーリー』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督・脚本は、ガス・バン・サント。原題は"Don't Worry, He Won't Get Far on Foot"。 ポートランド(オレゴン州)に住むジョン・キャラハン(Joaquin Phoenix)は、幼い頃に施設に預けら…

展覧会 泉桐子個展『Limelight』

展覧会『泉桐子個展「Limelight」』を鑑賞しての備忘録数寄和にて、2019年4月29日~5月7日。 泉桐子の絵画展。大小十数点の作品を展示。 石や木に刻み込むような線、大祓の人形のような人物、更紗文様のような植物の装飾から成り、黒絵式陶器やポンペイ壁画…

映画『魂のゆくえ』

映画『魂のゆくえ』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ・イギリス・オーストラリア合作映画。監督・脚本は、ポール・シュレイダー(Paul Schrader)。原題は、"First Reformed"。 ニューヨーク州北部にあるファースト・リフォームド教会は、250年前にオランダ…

展覧会『平成31年 新指定 国宝・重要文化財』

展覧会『平成31年 新指定 国宝・重要文化財』を鑑賞しての備忘録東京国立博物館にて、2019年4月16日~5月6日。 2019年に新たに指定された国宝3件、重要文化財41件と、追加・統合指定された重要文化財13件のうちの1件、計45件を紹介する企画。彫刻のみ本館11…

展覧会 荒木悠個展『LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ』

展覧会『荒木悠展「LE SOUVENIR DU JAPON ニッポンノミヤゲ」』を鑑賞しての備忘録資生堂ギャラリーにて、2019年4月3日~6月23日。 映像作家・荒木悠の個展。明治日本を訪れたフランス人作家ピエール・ロティ(Pierre Loti, 1850-1923)の紀行文『秋の日本(Jap…

展覧会『The 備前 土と炎から生まれる造形美』

展覧会『The 備前 土と炎から生まれる造形美』を鑑賞しての備忘録東京国立近代美術館工芸館にて、2019年2月22日~5月6日。 備前市伊部地域を中心に施釉せず作られるやきもの「備前焼」を3つの章で紹介する企画。Ⅰ章は「源流としての備前焼」と題し、桃山時代…

映画『ある少年の告白』

映画『ある少年の告白』を鑑賞しての備忘録2018年のアメリカ映画。監督・脚本は、ジョエル・エドガートン(Joel Edgerton)。原作は、ガラルド・コンリー(Garrard Conley)の"Boy Erased: A Memoir of Identity, Faith, and Family"。原題は、"Boy Erased"。 …

展覧会『予兆の輪郭』

展覧会『トーキョーアーツアンドスペース レジデンス2019 成果発表展「予兆の輪郭」』(第1期)を鑑賞しての備忘録トーキョーアーツアンドスペース本郷にて、2019年4月13日~5月19日。 2018年に、トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)から海外各地の提携機…